山梨の人口減少問題に挑む ― 一般社団法人こうふHRBPラボが11月20日（山梨県民の日）に設立登記完了

採用・育成・事業承継を継続的に支える、地域密着の伴走型HRBP組織

一般社団法人こうふHRBPラボ

2025年11月26日 10時00分

「こうふHRBPラボ」は、これまで個人事業として展開してきた採用人事支援事業を法人化し、地域中小企業に対しHRBP（Human Resource Business Partner）として伴走します。採用・育成・事業承継などの人事課題を体系的かつ継続的に支援し、「山梨の人口減少問題を採用人事の力で解決する」

ことを使命としています。

設立の背景

山梨県では人口流出や次世代人材の不足が深刻化し、中小企業は「再現性のある採用手法が確立できない」「次世代を担う人材が育たない」といった課題に直面しています。総務省や経済産業省の調査でも、中小企業の経営課題の最上位は「人材確保・育成」であることが示されており、地域の中核企業の約4割が専任の人事担当者を置いていないという実態も明らかになっています。こうした状況に対応するため、甲府市にゆかりのあるHR領域に特化したメンバーを中心として企業人事部門に実務で伴走し、長期的な人材戦略を支援する存在として「こうふHRBPラボ」が設立されました。

事業内容

• 人材戦略支援（HRBP伴走支援）

• キャリア支援（履歴書・職務経歴書添削、面接対策、職業適性支援）

• 地域企業と求職者のマッチング支援

• 人材育成・研修プログラムの企画・実施

• 採用担当者へのトレーニング支援

• 地域課題に関する調査・研究・政策提言

• 教育機関・企業との連携による地域人材育成事業

• 事業承継に関する支援業務

これらを通じて、採用から育成・定着、さらには後継者育成・事業承継までを一気通貫で支援し、地域企業の持続的な人材戦略を実現します。

代表者紹介

代表理事・長田繁孝は、山梨県を拠点にしつつ首都圏を中心に地方企業も含めて採用・育成・事業承継など人材課題の解決を専門とする人事コンサルタントとして活動。20年以上にわたり営業現場から人材採用・育成・マネジメントまで幅広い経験を積み、厚生労働省・労働局委託事業や山梨県産業支援機構専門家としても活動してきました。

支援実績としては、コンサルティング会社において「机もない状態」から営業組織を立ち上げ、1年で採用から育成・自走までを実現した事例や、ベンチャー企業において経験の浅い採用担当者が自走できるよう、リクルートプロセスごとの実務指導を通じて社内人事力の底上げに寄与した事例があります。

課題に寄り添い、解決策をともに練る　　　　　　　　　　「こうふHRBPラボ」の相談風景

今後の展開

初年度は20社程度の支援を目標に、採用活動における実務的な伴走支援を行います。採用・人事担当者のスキル向上を目的とした「HRリテラシー研修」を年間数回開催予定で、地域企業の人事力強化を図ります。また、UIターン希望者や副業人材との接点づくりとして交流イベントを年2回程度開催し、定住人口だけでなく関係人口の増加を通じて地域とのつながりを強化していきます。さらに、後継者不足に直面する企業に対しては事業承継に関する伴走支援や次世代人材育成支援を行い、初年度に複数件の事業承継支援案件に取り組む計画です。

代表者コメント

従来の人材支援団体やコンサルティング会社は、自社の利益追求や自己アピールが先行し、顧客の利益最大化が後回しになることが少なくありません。しかし、こうふHRBPラボは違います。求人票作成や面接同席、採用担当者育成など実務に入り込む伴走型支援を通じて、企業や求職者こそが主役であるという姿勢を大切にしています。私は黒子として支え、山梨の人口減少問題を採用人事の力で解決することを使命としています。定住人口の増加だけでなく、関係人口を拡げることが地域の未来をつくる鍵だと考えており、『地域社会のつながりが未来をつくる』という理念を掲げ、変革を実現していきます。