自分の歯を移す手術(自家歯牙移植)は外来で全国1万367回、北海道807回。札幌の歯科医院ユアーズデンタルクリニック院長・湯口晃弘が、NDBオープンデータから実施状況を分析。

外傷で抜けた歯を戻す歯の再植術は全国1万7,549回、北海道780回。いずれも2023年度に外来で算定された回数です。厚生労働省 第10回NDBオープンデータにもとづく分析

ユアーズデンタルクリニック

医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニック(北海道札幌市中央区、理事長:湯口晃弘)は、厚生労働省が公表するNDBオープンデータから、2023年度に保険診療で算定された歯の移植・再植の回数を分析しました。自分の歯を別の場所に移す「歯の移植手術(自家歯牙移植)」は、外来で全国1万367回、北海道807回でした。

外来で算定された歯の移植・再植の回数(2023年度)。自分の歯を移す手術は全国で年1万367回、北海道で807回

分析の概要

・調査主体:厚生労働省(統計の出典)/分析は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック(自社分析)

・調査対象:第10回NDBオープンデータに収載された歯科診療行為の都道府県別算定回数(外来)

・対象期間:2023年度

・集計方法:歯の移植手術、歯の再植術、歯の再植による根尖病巣の治療の3項目について、外来の算定回数を全国と北海道で抽出した。全国値は各項目の総計の値を用い、47都道府県の値を合算して一致することを確認した

・分析日:2026年9月29日

・出典:厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」、国立保健医療科学院「歯っとサイト」による歯科分の集計ファイル

背景

歯を失ったときの選択肢として、インプラント、ブリッジ、入れ歯がよく知られています。一方で、自分の歯を使う方法があることは、あまり知られていません。

親知らずなど、かみ合わせに使われていない歯を、抜歯したところに移すのが「歯の移植手術(自家歯牙移植)」です。また、外傷で抜けたり、ぐらついたりした歯を元の位置に戻すのが「歯の再植術」です。今回、これらが実際にどのくらい行われているのかを、NDBオープンデータで確認しました。

主なデータ(2023年度・外来・算定回数)

・歯の移植手術(自家歯牙移植):全国 1万367回/北海道 807回

・歯の再植術(外傷で抜けた歯を戻すもの):全国 1万7,549回/北海道 780回

・歯の再植による根尖病巣の治療(一度抜いて根の先の処置をしてから戻すもの):全国 2,557回/北海道 261回

いずれも外来で算定された回数です。入院では別に集計されており、歯の移植手術が446回、歯の再植術が163回でした。

どのような場合に行われるのか

歯の移植を保険診療で算定できるのは、同じ患者さんから抜いた埋伏歯または親知らずを、保存が難しく抜いた歯の跡に移す場合とされています。移す歯の根の形、周りの組織の状態、移す先の骨の量などによって適応が決まり、すべての人に行える治療ではありません。

歯の再植術は、外傷で抜けた歯を元に戻した場合に算定されます。根の先に病巣があり、歯の内部からの治療や歯根端切除が難しい場合に、一度抜いてから戻す方法もあり、こちらは「歯の再植による根尖病巣の治療」として別に集計されています。

算定の要件にあてはまらない場合、保険診療としては算定されません。その場合にどうするかは、症例によって異なります。

 

「歯の移植・再植の実施状況」分析の概要(調査主体・対象・期間・集計方法・分析日・出典・注意)

この分析について

算定回数は、手術を受けた人数ではありません。同じ人が複数回受けた場合は、その回数が数えられます。

NDBオープンデータの集計表は「レセプト情報・特定健診等情報の提供に関するガイドライン」の最小集計単位の原則に従い、集計単位が10未満の場合はハイフンで表示されます。都道府県別の値には、この扱いを受けているものがあります。

今回の分析は、外来で公表されている算定回数を並べて確認したものです。保険診療として算定されたものだけが対象であり、個別の症状や治療について述べたものではありません。

出典

・厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」(2023年度)

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177221_00016.html

・国立保健医療科学院「歯っとサイト」NDBオープンデータ

 https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/data8.html

※本リリースの数値と図は、厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」を医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。

監修者のコメント

歯を失った場所をどうするかというご相談は多いのですが、自分の歯を移すという方法があることは、あまり知られていません。年に1万回以上行われている数字を見ると、選択肢として確かにあるのだと改めて感じます。ただし、移す歯と受け入れる場所の条件がそろって初めて選べる方法です。どの方法が向いているかは、画像検査などで移す歯の根の状態、移す先の骨やすき間の状態を確かめたうえで決まります。数字だけで判断せず、まず自分の口の中がどうなっているかを知っていただければと思います。(ユアーズデンタルクリニック 院長 湯口晃弘)

監修者について

ユアーズデンタルクリニック院長 湯口晃弘 (ゆぐち あきひろ) カウンセリングの様子

湯口晃弘(ゆぐち あきひろ)/医療法人令徳会 理事長、ユアーズデンタルクリニック 院長

・2010年〜2015年 石川県金沢市のなぎさ歯科クリニックにて船登彰芳氏に師事

・2015年 ユアーズデンタルクリニック開院(札幌市中央区)

・2022年 米国カリフォルニアの歯科スタディグループ OSCSC にて英語講演

・2023年 日本臨床歯周病学会 第41回年次大会 新進気鋭セッション 最優秀賞

・2024年 EAO(European Association for Osseointegration)認定医、日本歯周病学会 認定医 取得

・2025年 5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター就任

・2026年5月 米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に、筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)

医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックについて

ユアーズデンタルクリニック

札幌市中央区・大通駅直結の自由診療専門の歯科医院です。2015年開院。歯周外科、歯周組織再生療法、歯肉移植(根面被覆)、インプラント治療、審美歯科を診療科目としています。院長の湯口晃弘は日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。

医院名:ユアーズデンタルクリニック

運営法人:医療法人令徳会

設立:2015年9月

所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)

理事長:湯口 晃弘

診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)

ユアーズデンタルクリニック 公式サイト:https://yours-dental.com/

歯科情報メディア Save Your Teeth.:https://save-your-teeth.jp/

本件に関するお問い合わせ

医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック

電話:011-206-8241

所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F

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会社概要

医療法人令徳会

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URL
https://yours-dental.com
業種
医療・福祉
本社所在地
北海道札幌市中央区大通西1-13 ルトロワ6F
電話番号
011-206-8241
代表者名
湯口晃弘
上場
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資本金
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設立
2015年09月