SciFinderと社内ツールとの連携が可能に
パートナー企業の協力で実現
http://www.cas.org/news/media-releases/scifinder-offers-api-capabilities
(オハイオ州コロンバス発、2013年6月25日)- 化学情報の世界的権威であるChemical Abstracts Service (CAS) は本日、研究者のワークフローを合理化する各種のApplication Programming Interface (API) がSciFinderで利用可能になったと発表しました。反応検索・物質検索・文献検索を支援するこれらのAPI は、CASが顧客数社と協力して開発したものです。
CASでは、まずは企業からこの機能の提供を開始します。顧客の社内ツールやシステムとSciFinderをシームレスに統合することで、利用しているウェブサービスからSciFinderにアクセスしてCASデータベースを検索することができます。
CASのマーケティング部門の最高責任者Chris McCueは「研究者にとってSciFinderが仕事の出発点であることが多く、また研究を進める過程でも常に参照されていると聞いています。リード化合物の評価、合成経路の解析、他の研究の調査、新規物質の検証などで、SciFinderの情報を社内のプラットフォームやツールを通じてより効果的に共有することが望まれています。CASの重要なコンテンツと社内のデータコレクションやシステムとを統合する方法を提供することで研究者への支援を強化できるのは喜ばしいことです。この新しい機能によって時間の節約やデータ記録ミスの減少を図ることができ、ひいては全体としてよりよい結果を得ることができるはずです」と述べています。
マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を持つグローバルなバイオテクノロジー企業Vertex Pharmaceuticalsは最近SciFinderと社内の創薬研究を支援するワークフローとの統合に成功し、同社が関心を持つ物質から該当する特許へのリンクが研究者に提供されることになりました。
Vertex社の主任研究員・計算科学グループ長Pat Walters氏は「情報の統合はVertexの情報インフラの重要な一部です。社内データと社外情報源をリンクすることで、従来なら見逃したかもしれない情報にも迅速なアクセスが可能になります。SciFinderは当社でも以前から重要な研究ツールとなっており、社内の研究アプリケーションとの統合は自然な発展であるとともに、それによって重要な最新情報の把握が一層容易になります。APIによって当社の創薬データとCASの組織化された高品質の最新情報がシームレスに統合できます」と述べています。
関心のある企業の方は化学情報協会にお問い合わせください。
CASについて
米国化学会(American Chemical Society)の情報部門であるChemical Abstracts Service(CAS)は、化学情報の権威として世界に知られています。CASは物質に関する世界の公開情報すべてを収集し組織化することを目的としている世界で唯一の機関です。CASに所属する科学者が構築と品質管理を行っているCASデータベースは、最も網羅的で信頼性のあるものとして世界中の機関に認められています。CAS はこれらデータベースと最新の検索・解析技術を組み合わせた SciFinderやSTNの各製品・サービスなどを通じて、科学的な発見をサポートする最新かつ網羅的なデジタル情報環境を提供しています。
▽詳しくは http://www.cas.org をご覧ください。
SciFinderについて
SciFinderは化学者を中心とする科学者向けの優れた研究ツールであり、科学者が生産性を上げ、新しい発見を加速するために必要不可欠なコンテンツと機能を提供しています。このツールでは世界最大の化学物質データベースである CAS REGISTRYをはじめ、化学物質と反応情報を最も包括的に集めたデータベース群に簡単にアクセスできるだけでなく、他の科学情報検索サービスよりもより多くの文献にアクセスできます。現在フォーチュン誌の売上高上位500社の有力企業、および世界中で2,000以上の大学・政府機関がSciFinderを利用しています。
▽詳しくは http://www.jaici.or.jp/sci/SCIFINDER/index.html をご覧ください。
【化学情報協会(略称:JAICI)について】
化学情報協会(所在地:東京都文京区) は、化学技術情報の流通を図るため 1971 年に設立されました。米国をはじめ世界各国の情報機関などと協力関係を築き、日本の研究者をサポートする情報センターとして、大学・企業などの情報取得・分析から研究・開発までを支援しています。
▽詳しくは http://www.jaici.or.jp をご覧ください。
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