注目した成分濃度の2次元分布を可視化するマルチバンドイメージスキャナ[MBS-6500]を発売
試料を載せたままでユーザーが任意のバンドパスフィルターを交換可能
アイメジャー株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役:一ノ瀬修一)は、ユーザーが選んだ任意のバンドパスフィルターを通して高精細な2次元画像が得られるマルチバンドイメージスキャナ[MBS-6500]を発売します。弊社は、2000年に赤外線イメージスキャナIR-2000を発売して以来、赤外線波長で反射率画像を高精細に得られるイメージスキャナを開発し、世界に先駆けて販売してまいりました。光源は赤外線LEDを採用し、お客様のご要望に応じて製造段階にて様々な波長のLEDを選択可能なカスタマイズにも対応して参りました。しかし、LED光源には、2つの課題が有りました。
(課題1)発光波長はピーク波長の他、数十ナノメートルの拡がりを持っており、そのためピンポイントの波長での画像を得ることが出来ませんでした。
(課題2)発光波長を変える場合には、装置をメーカーに一度戻しLEDを交換する必要がありました。
この度、新開発したマルチバンドイメージスキャナは、お客様が任意のバンドパスフィルターを選択し、試料をプラテンガラスに載せたままの状態で、いつでも交換することができる画期的なイメージスキャナです。波長は、およそ10ナノメートル毎に透過波長を選ぶことができます。また、半値幅は、約10ナノメートルと非常に狭帯域のフィルターを選択可能です。ぜひ、材料研究や製品開発にお役立てください。
【URL】https://www.imeasure.co.jp/product/mbs.html
販売開始日:2024年12月2日。
< 基本仕様 >
バンドパスフィルター
•任意の波長を透過するフィルターを最大4種類設置可能。
•ユーザーがフィルターを自作可能。
•試料をスキャナに載せたままフィルター交換可能。
対応波長:450~940nm (400~1030nmまで画像取込可能)
光源:ハロゲンランプ
センサ:CCDラインセンサ
取込寸法: 216 × 437mm(8.5 × 17.2 inch)
※有効主走査読み取り幅は使用する光学フィルターのサイズに依存して狭くなります。
(Φ25mm のフィルターでは、216mm。)
光学解像度:2400ppi
読み取り階調:各色16bit入力/16bit出力
インターフェース:Hi-Speed USB (TypeB)
本体外形寸法 本体:W1115 × D598 × H300 mm
光源電源:W82 × D220 × H144 mm (突起部を除く)
重量:40kg
消費電力:270W
電源:AC 100-240V、50/60Hz
標準添付S/W:iMeasure Scan Pro
< 製品名/モデル名 / 価格 >
MBS-6500 / 202211A / (お問い合わせください。)
※製品仕様価格は予告なく変更となる場合がございます。最新情報はWebサイトにてご確認ください。
< 特徴 >
1.ハロゲンランプを光源に採用、撮像波長の選定は自在。
対応波長は450~940nm 。画像取込は400~1030nmまで可能です。ハロゲンランプを採用しましたので、発光波長の欠落がなく、全ての波長領域においてブロードな発光スペクトルを確保します。
2. 最大4種のフィルターを一度に装着し、一括スキャンが可能。
試料を載せたままフィルター交換が可能です。フルカラー画像撮像用に、赤外線カットフィルターが1枚標準添付されます。残りの3枚は、お客様がご注文時に選択してください。推奨フィルターは、エドモンド社の直径25mmのバンドパスフィルターです。一括スキャンボタンを実行すると最大4種類のフィルター画像を自動で取り込むことができます。
3.16bit A/D変換を搭載、全面にわたり試料の反射率(濃度)を65536階調で可視化。
校正機能(シェーディング補正機能)を内蔵しムラの無い均一な照明で試料の反射率を得ます。一般的なカメラ撮影画像では、得られた画像のコントラストを強調していくと、照明装置の照明ムラが先にコントラスト強調されてしまうため、被写体自体に起因する濃度差等を可視化することは困難です。一方、イメージスキャナはシェーディング補正機能を標準装備しており、被写体の持つ反射率の僅かな差を可視化することが可能です。そのため、色ムラ・反射ムラ・キズ・スジ・濃度ムラの可視化に留まらず、スキャン条件によっては定量的測定器としても利用可能です。
4.光学解像度2400ppiの高精細な2次元画像が得られます。
画素あたり11マイクロメートルの画像を有効取込範囲全面での一括撮影が可能です。
※ファイルサイズが 3.8GBを超える場合には、保存書式(TIFF)の仕様によりスキャンすることができませんので、階調設定/取込サイズを変更してご利用下さい。
5. 波長全域で最適焦点位置でスキャン。高さ6mmまで焦点高さを設定可能。
試料をガラス面に置くだけで焦点の合致した高品質な画像を得ます。0.1mm 単位で、+6.0mm 範囲の焦点位置設定ができます。また焦点ブラケットスキャンを搭載し、自動的に焦点位置を変えながら複数の画像ファイルを一括で生成することができます。解像度が高くなるほど被写界深度(一度にピントの合う物体の遠近距離範囲)は狭くなります。そこで制御ソフト側の画面にて0.1mm単位で任意の高さにピントを設定できる機構が有用となります。
6.スキャナ駆動ソフトウェア標準装備。
イメージスキャナ駆動ソフトiMeasureScan Pro が標準添付されます。Densitometor(濃度計)モードを搭載し、反射率に比例した画像値を高解像度の画像として得ることができます。
<用途>
(1) 含有成分の2次元分布の定量評価。
(2) 色彩検査。
(3) 不可視インクの解析、印字検査、品質管理。
(4) 偽造文書・贋作の真偽解析。
<論文>
・マルチバンドイメージスキャナの開発と近赤外分光イメージングへの応用:メロンの糖度分布可視化
Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. 51, No. 5, 247~253 (2004)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1995/51/5/51_5_247/_pdf/-char/ja
・マルチバンドイメージスキャナによるメロンの糖度分布可視化
https://www.imeasure.co.jp/pdf/hihakai19.pdf
<カスタマイズ>
・励起光源(LED)、蛍光検出用バンドパスフィルターを組み合わせて様々な試薬に対応する蛍光スキャナに。
・フィルターの代わりに偏光フィルターをセット、材料表面の偏光度の定量評価に。
<サンプル画像>
[1] 掌静脈の可視化
[2] 水、メチルアルコール、エチルアルコール
[3] メロンの果肉断面 における糖度分布可視化画像
[4] LEDとバンドパスフィルターの違い
赤外線LEDの発光スペクトルを使って赤外線反射率を得る赤外線イメージスキャナに較べて、バンドパスフィルターを透過した赤外線で撮像することで、非常に狭帯域(バンドパス)な波長のみで画像を得ることが可能となります。
<オプション>
・MBS-6500 専用キャリングケース
<消耗品>
・ハロゲンランプ(150W全反射仕様)
・ランプソケット
・排気ファン用フィルター
・吸気口用フィルター
< 問い合わせ先 >
アイメジャー株式会社
住所 〒390−0876 長野県松本市開智2−3−33
電話番号 0263−50−8651
公式ホームページ : https://www.imeasure.co.jp/
お問合せ : https://www.imeasure.co.jp/#info
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