(株)taliki、10万円支給の事業創出プログラムを開始ー資金繰りでぶつかる「壁」とは
株式会社talikiは、Rutaと協業して「事業創出プログラム」を2019年11月より運営します。
ATMAN PROJECT公式HP
https://www.talikichi.com
(応募締め切り:11/16(土) 23:59)
【プログラムを立ち上げた背景】
talikiでは「命を落とす人、死ぬより辛い人の絶対数を減らすシステムを創る」ことを目標に掲げています。
簡単に言うと、世の中の大きな流れや動きの狭間で、苦しめられる人に対して、誰かが手を差し伸べられる世界になって欲しい。
ただ、やるにはもちろんお金も必要ですし、そのプレイヤーのお金がなくなって自己犠牲的になることはあまり望ましくありません。
そういう訳で、その誰かに手を差し伸べる行為を”事業化”して持続可能性をより高めていきたい、事業化を試みる人を応援したい、というのがこのプログラムの意図です。
単純に「事業化」と言っても未経験の人にとっては本当に難しくて、色んな知識・経験や、精神面でのサポートが必要だと思っています。
2年前から年に2回ほどこのプログラムを運営していて過去の参加者は合計100人ほどですが、今までは参加者からお金を少しいただくのみでした。
ただ今回は過去の反省を活かして、逆に事業費として10万円を先にお渡しし、終わった段階で参加者に金銭的な損が生じない形で参加費をいただくことにしました。(※後述)
【なぜ「支給する」という選択をしたのか】
一番大きいのは、「お金の使い方を学ぶ」ということです。
私自身は創業してすぐに資金調達をしたので、それ自体はラッキーすぎる状況で、私を信じて投資してくださった株主の皆様には頭が上がりません。
ただ正直、事業プランはあるものの無知だったので、どうやって何に使えば事業が伸びて、顧客への価値提供をより可能にするのに効果的なのか、本当に分からなかったんです。
創業して2年経ちやっとその感覚を掴めてきたのですが、創業する前にもっと学べることはあったなあと強く思っています。
もう一点は、私自身「どうやって出資者にお返しするのか」という絵を全く描けておらず、その覚悟も全然出来ていなかった。
当たり前ですが、投資家から出資を受けても、金融機関から融資を受けても、それをなんらかの形で返す必要があります。必ずしも「返金する」という意味ではないですが、お金には何かしらの責任が伴います。
100%自分のお金だけでやり繰りすると決めている人以外は、出資者の求めるものが自分のやり方や生き方に合っているのか、どのような説明責任を彼らに果たすのか。金融機関から融資を受けた場合はどのように返済計画を作るのか、などの考え方に慣れておく必要があります。
そこで、このプログラムでは、参加者全員によって4ヶ月間で収益が出た場合にのみ、その一部を運営に参加費としてお支払いただくという形にしています。
4ヶ月で収益が1円も上がらないビジネスモデルもありますので、「参加者全員の合計」としています。
これにより、良きライバルでもありつつ、参加者同士が出来ることをgiveしあい、協力関係を育めることを期待しています。
【なぜ”10万円”という金額なのか】
実際に事業を始める前に、サーバー借りてドメイン買ってサイトを運用してみるとか、試しに2万円分の広告を打ってみるとか、レンタルスペースを借りて1日お店をしてみるとか、「小さく検証する」というフェーズがあります。
そういう「小さく検証する」に対して、10万円は妥当かなと思っています。
ただ、どうしても10万円で小さく検証が出来ない領域に関しては、別途ご相談いただければと思っております。
【その他の制約】
特にありません。毎週土曜日に関西で行われる進捗報告会と、様々な業界のプロフェッショナルをお呼びして行われる勉強会への参加のみで、あとは自由に活動していただきます。3月21日には300人ほどの観客が集まる”卒業式”で成果発表をしていただきます。
ちなみに、10万円を受け取らないという選択肢もあります。
【その他の特徴】
U30の起業経験のある方々をメンターとしてお迎えしています。
メンターの方々にはいつでもオンラインで質問が出来るようになっていますが、2週間に1回の電話相談タイムは持つように推奨しています。
あとは、ファイナンス/マーケティングなどのビジネススキルに加え、事業づくりのベースの考え方は基本的に学べるかと思います。とにかく、「ユーザーの声を聞け」と言われるプログラムです。
【その他の得られるもの】
同期のメンバーや、過去参加者、メンターやアドバイザーは終わってからも仲良く応援し合ったりナレッジをシェアしたりしていますし、協業によって事業が生まれたり、チームにジョインしたりと活発です。
他に、ノーリスクとはいえ自分のやりたいことが分からなくなったり、辛くなってしまうこともあると思います。
そういう時は、ただ話を聞き、受け止める仕組みもあります。
基本的には頑張りたい時に応援し、頑張れない時は抱きしめるというスタンスです。
ただ、4ヶ月という期間は短くてあっという間に終わってしまうので、いかなる形であっても有効活用して欲しいと思っています。
【どんな人に応募して欲しいか】
プランがどれくらい固まっているかは、あまり見ていません。
その人がどうありたいのか、どんな人の痛みに寄り添い、どのような世界を理想としているのか、というのを重視しています。
ビジネスプランは色々と検証していくうちに変わります。
しかし「なぜあなたがそれをやるのか」が持続可能で、成長する事業になるために必要な要素だと思っているからです。
【このプログラムにかける想い】
この社会では、違和感を違和感のまま終わらせてしまったり、無意識で見過ごしてしまうことが多々あります。
しかし、絶対的にシステムとして安心安全で回るようなモノはこの世に存在しません。
どこかに必ず歪みが存在します。
私たちはそれを個々人が抱える違和感や課題として捉えました。
その歪みの部分を抑えるのではなく、自身で違和感を形にし、ビジネスで闘っていくことで、社会構造を変えていってほしい。
もっと多くの人に、諦めるのではなく、人間として真っ直ぐに生きて欲しい。
そんな想いでATMAN PROJECTは始まりました。
皆様からのご応募、お待ちしております。
ATMAN PROJECT公式HP
https://www.talikichi.com
(応募締め切り:11/16(土) 23:59)
株式会社taliki
https://www.taliki.co.jp
話し手:
(株)taliki 代表取締役 中村多伽
京都大学在学中に国際協力団体の代表として途上国に複数の学校建設を行う。その後、ニューヨークのビジネススクールへ留学。現地報道局に勤務し、アシスタントプロデューサーとして大統領選や国連総会の取材に携わる。様々な経験を通して「社会課題を解決するプレイヤーの支援」の必要性を感じ、帰国後の大学4年時に株式会社talikiを設立。関西を中心に社会起業家のインキュベーションや上場企業の事業開発・オープンイノベーションを推進しつつ、ベンチャーキャピタル2社と業務提携を行い、投資活動にも従事。2019年には起業家の融資をサポートするオンラインサービス「Cred」をリリース。
Ruta代表 原田岳
大学1年次に、ファッションショーやクラブイベント等のイベント事業を個人で運営。その後メキシコへ渡り、”在メキシコ法人向け総合情報メディアamiga”の編集長に就任。同時期に日本貿易振興機構(JETRO)と共同で「写真で見る世界のライフスタイル メキシコシティスタイル」の製作を行う。帰国後、Cafe&Bar ENcounter Shibuyaの経営に携わる。2017年10月より株式会社DADAのCCO兼関西統括に就任。2018年5月に関西へ移住。日本の若者の地域格差や機会格差に疑問を感じ、2019年11月に株式会社Rutaを設立。
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