自然エネルギーの爆発的な普及を実現する「株式会社パワーエックス」蓄電がもたらす次世代型エネルギーグリッドの実現を目指し、日本を代表する総合エネルギー会社「日本瓦斯株式会社」との資本提携を発表

５億円の資金を調達し、蓄電ソリューションにおける協業の検討を開始

株式会社パワーエックス

2022年5月23日 09時00分

自然エネルギーの普及並びに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開する株式会社パワーエックス(PowerX, Inc.) (東京都港区、取締役兼代表執行役社長 CEO：伊藤正裕、以下当社)は、日本瓦斯株式会社（東京都渋谷区、代表取締役社長執行役員：柏谷邦彦、以下ニチガス）と資本提携したことをお知らせします。今後、両社は脱炭素社会の実現に向け、蓄電池を活用した新たなエネルギーサービスの領域における協業について検討してまいります。

パワーエックス蓄電池事業：日本国内に自社大型蓄電池工場を建設し、バッテリー商品を製造

太陽光や風力のような、気象条件によって発電量が増減する「変動型自然エネルギー (VRE)」の導入拡大には、電力需給バランスを安定化するため大型蓄電池の導入も合わせて必要となります。当社は自然エネルギーの電力を蓄電池に貯めて、電気運搬船「Power ARK（パワーアーク）」で需要地へ輸送するというビジョンを実現するため、「電気運搬船事業」と「蓄電池事業」の２本柱で展開します。蓄電池事業では、大型電池製造工場「Power Base（パワーベース）」を国内に建設。蓄電池の導入メリットがコストを上回るストレージパリティ※を達成した定置用電池、ＥＶ急速充電用電池、船舶用電池、家庭用蓄電池などの蓄電池商品シリーズを製造し、電気料金削減やEV急速充電など新たなエネルギー活用に貢献します。商品出荷は2024 年上半期を予定しております。また、ハードウェアとしての蓄電池製品を、全ての電池商品をクラウドで制御するバッテリーマネージメントシステムや操作アプリ等のソフトウェアと融合し、お客様のニーズに最適化された製品及びサービスをトータルソリューションとして提供いたします。
※蓄電池を導入することで経済的メリットが得られる状態。経済産業省の試算では業務・産業用で6万円/kWh以下、家庭用で7万円/kWh以下(諸条件あり）とされ、この達成時期の目標をいずれも2030年度としています。

パワーエックス蓄電池商品シリーズ ※画像はイメージ

定置用蓄電池＋EV 急速機能

船舶用電池

定置用蓄電池

家庭用蓄電池

ニチガスとの脱炭素社会の実現に向けた、大型蓄電池における協業の検討を開始

この度、ニチガスと資本提携し、5 億円の資金を調達いたします。この資本提携を機に、当社の蓄電池を活用した自然エネルギーの最適利用ソリューションにおける協業について検討開始いたします。具体的には、第一段階では当社の家庭用蓄電池とニチガス電気とのセットプランの提供や、当社の EV 急速充電用蓄電池のニチガス拠点導入などについて協議を進め、将来的には両社の強みを持ち寄り、脱炭素社会・分散型エネルギー社会の実現に向けて中核となる蓄電池の普及と、高度なAI技術によりコミュニティ全体のエネルギー利用を最適化し、レジリエンスを強化するエネルギーマネジメント」・サービスの提供に向けて取り組んでまいります。

株式会社パワーエックス取締役兼代表執行役社長CEO 伊藤正裕（いとうまさひろ）

「この度は、脱炭素化社会の実現に向けたエネルギーの利用最適化に注力しているニチガスにご出資や協業についてご協議いただけるとのこと、大変うれしく感謝しております。脱炭素という世界的な潮流の中で、出力変動が大きい太陽光や風力発電の発展や電動自動車(EV)の普及を加速化させるため、大型蓄電池の利活用は不可欠要素と考えられます。その安全、高性能、低コストの大型蓄電池を国内生産していく弊社とニチガス様とともに、両社の強みを生かし、社会に貢献できる新たなエネルギーサービスをいち早く提供できるよう、実用化に向けた取り組みを進めてまいります。」

日本瓦斯株式会社代表取締役社長執行役員柏谷邦彦（かしわや・くにひこ）

「脱炭素化をはじめ、エネルギー価格の高騰、電力の需給逼迫、自然災害による供給不安定などが加速する中で、エネルギー業界は大規模な変革を問われており、今後は再生可能エネルギーや電気自動車（EV）の普及とともに、高効率・高性能の蓄電池を高度なAIで統合する、近未来の分散型エネルギーシステムが重要となります。蓄電池をソフトウェアと連携し、最適化されたエネルギーマネジメント・サービスを提供するPowerX様との連携は、当社が目指す「エネルギーソリューション・サービス」への進化に向けた大きな一歩になると考えております。」