公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)は『Red Dot Design Award』の Red Dot GmbH & Co. KGと協力を締結。産業デザインの振興と国際交流の強化へ

公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会は、世界で最も有名なデザイン賞である「Red Dot Design Award」の Red Dot GmbH & Co. KGと協力関係の覚書を締結しました

拡張するデザイン領域で、デザインを社会に啓蒙する公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会 (本社:東京都港区、理事長:村田智明、以下JIDA)は、ドイツ・エッセンに本拠を置き、原点は70年前に遡る世界で最も有名なデザイン賞の一つである『Red Dot Design Award』を運営する Red Dot GmbH & Co. KG(以下 Red Dot)との間で、協力関係に関する覚書(Letter of Understanding: LOU)を9月22日(月)に締結しました。
Red Dot Design Awardは、その基本方針として “Evaluating Quality of Design(デザインの質を評価する)” を掲げ、国際的な視点から優れた「モノのデザイン」とそれを生み出す「デザイナー」を高く評価し世界に広く発信しています。今回の提携は、こうしたRed Dotの理念に共鳴し、日本におけるモノづくりの価値を再認識し、新たな刺激を与えるものとなることを期待しています。

本LOUに基づき、JIDAは日本におけるRed Dotの窓口として、応募希望者や受賞者に向けた情報提供の支援などを行います。これにより、日本のデザイナーや企業が国際的なデザインアワードにアクセスしやすくなり、グローバルな舞台での活躍を後押ししてまいります。
インダストリアルデザインは時代の中で常に新たな役割を果たして来ました。オリジナルな商品やサービスを生み出す重要な知恵の一つが、産業デザインです。インダストリアルデザイン は、造形のデザインのみならず、イノベーティブな問題解決から、人の心に訴える価値づくりまでの広 範囲のデザインを対象とします。JIDAは今後も、非営利団体としての使命に基づき、産業デザインの振興と国際交流の強化を進め、日本のデザインの価値を世界に発信し、産業と社会の進化発展に貢献します。
https://www.jida.or.jp

『Red Dot Design Award』について

レッドドット・デザイン賞(Red Dot Design Award)は、1955年にドイツ・エッセンで創設された、世界的に権威のある国際デザイン賞のひとつです。

ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン・デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)によって運営されており、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3部門において評価が行われます。

長年にわたり、特にヨーロッパおよびアジアにおいて高い認知度を誇り、現在では「優れた品質・革新性・美的価値」の証として、世界中のデザイン業界から高く評価されています。

https://www.red-dot.org/

【本LOUについてのコメント】

「Red Dot Design Award は、長年にわたり世界中の優れたデザインを評価し、広めてきました。今回のJIDAとの協力は、日本のデザイナーや企業がさらに国際舞台で活躍するための重要なステップとなります。私たちは、日本の優れたモノのデザインを世界に紹介できることを楽しみにしています。」
ピーター・ゼック(Red Dot プレジデント)
ドイツのデザインコンサルタント、作家、出版者。国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)の会長(2005~2007年)も務めていた。ICSIDは、世界中でより優れたデザインを推進する国際組織であり、レッド・ドット・デザイン賞の創始者でもある。2006年10月、ドイツの経済誌『ヴィルトシャフツヴォッヘ』は、「企業のイメージを一変させ、全く新しい市場を創造する、型破りな創造力を持つ20人」の一人に選出している。

「この協力関係は、日本のデザイン界に新たな風を吹き込み、特にモノづくりにおけるデザインの価値を再び強く意識させる契機になると確信しています。Red Dot が掲げる “Evaluating Quality of Design” という理念は、日本のデザイナーにとっても大きな励みになるでしょう。」
田中一雄(JIDA元理事長、Red Dot Design Award審査員)
日本のデザインプロデューサー、インダストリアルデザイナー。株式会社GKデザイン機構代表取締役社長/CEO。GKデザイン機構は、栄久庵憲司らによって設立され、総合デザイン会社として知られるGKデザイングループのホールディングカンパニーである。

JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)について

Designing beyond Design

Create a Mindful Future, Together. 

JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)は、1952年に日本で初めての全国デザイン 団体として産業デザイン(インダストリアルデザイン)を振興するために発足された公益社団法人です。インダストリアルデザインは時代の中で常に新たな役割を果たして来ました。その専門性を継承し、変革の針路を探求しつつ、社会環境やビジネスなどに新たな価値を創造することが私たちの使命と考えています。2021年には協会名を現在の公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会に改名、「Designing beyond Design Create a Mindful Future, Together.」というビジョンを掲げました。拡張するデザイン領域の中で、デザイナーの職能にとどまらず、広くデザインを社会と国民に啓蒙する公益社団法人として日々活発なコミュニティをつくって活動しています。

https://www.jida.or.jp

■JIDA会員構成 https://www.jida.or.jp/members

私たちは心豊かな未来を目指し、生活や体験そしてサービスへと拡がるデザイン領域を視野に多分野の 専門家・教育・行政関係・経営者などと連携し、産業と社会の進化発展に寄与する共創活動を行います。

▶正会員:個人約500名、団体・法人約20社

本協会の主旨に賛同し、インダストリアルデザイン及び関連する専門業務に、3年以上携わった経験を 有する個人、及び関連する事業を行なう企業及び団体
▶賛助会員:法人・団体約70社、個人約20名
▶学生会員:年度毎

JIDA入会について https://www.jida.or.jp/about/join

【理事長挨拶】

「プロダクトデザインを、社会と産業を動かす力へ」

長年にわたりプロダクトデザインの分野で社会課題の解決や企業変革に関わってきた中で、今あらため て強く感じているのは、デザインが社会に与えるべき本質的なインパクトとは何かという問いです。

JIDAは1952年、戦後復興と高度経済成長のさなかに、日本の工業製品の質的向上とデザインの社会的 価値の確立を目的に設立されました。以来70年以上にわたり、製品デザインの専門家集団として、工 業、流通、生活文化、教育、行政と多様な領域に働きかけ、日本の産業と生活を支えるプロフェッショ ナル・ネットワークを築いてきました。これまで歩んできた歴史の延長線上にあるのは、「よりよい未来をデザインによって実装する」という揺るぎない使命です。

世界を見渡せば、プロダクトデザインがイノベーションの起点となり、経済や文化の変革を牽引している事例が数多く見られます。その原動力は、未来の暮らしや製品、サービスの姿をビジュアルに可視化し、人々に共感と行動を促す力にあります。日本でも、そうしたデザインの本質的価値をもっと社会全体に浸透させていく必要があります。

いま求められているのは、造形や演出にとどまらず、複雑な課題に応答する統合的な「知と感性」を備 えたデザイナーです。JIDAは、こうした次世代型のハイブリッド人材を育成する環境づくりにも注力 し、社会を変えるためのビジョンと行動力を持った仲間を増やしてまいります。

デザインは、未来を構想し、それを人々に疑似体験させる力を持っています。その力こそが、投資や政策、技術を動かし、社会を前進させる起爆剤となります。JIDAは、これからの時代にふさわしい「社会に効くデザイン」を掲げ、実装と発信の両面からその価値を高めていきたいと考えています。未来を描き、行動を誘発するデザインの力を、会員の皆さまと共に育んで、広げていきましょう。

公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会 理事長 村田智明

大阪市立大学工学部応用物理学科卒。三洋電機デザインセンター退 社後、1986年ハーズ実験デザイン研究所を設立。現在はデザイン思 考から企画デザイン開発をサポートするデザインシンクタンクとし て活動。「デザイン思考」の実践的なメソッドとして「行為のデザ イン思考法」のSSFB法や「感性価値ヘキサゴングラフ」などを提 唱している。Gマーク金賞、DFAグランプリ、RED DOT BEST OF BEST、ジャーマンデザインアワードWINNER賞、iF DESIGN AWARD GOLDなど国 内外のデザインアワードで219点を受賞。またオムロンの血圧計 「スポットアーム」やMicrosoft「Xbox360」の実績が評価され、Newsweekの「世界が注目する日本の中小企業100社」に選定される。 コンソーシアムブランド「METAPHYS」では、技術のデザイン化から販売までを実践している。また、経産省・中小企業基盤整備機構の「感性価値創造ミュージアム」や東京都美術館の新伝統工芸プロデュース事業「TOKYO CRAFTS & DESIGN」、越前打ち刃物コンソーシアム「iiza」など、伝統工芸や地域振興にも多く携わる。「ソーシャルデザイン」という言葉を生み出しその啓蒙に努めている。 2024年7月、CJIDCの協力で蘇州市に「行為のデザイン博物館」が常設開設された。著書に『ソーシャルデザインの教科書』、『問題解決に効く行為のデザイン思考法』、『感性ポテンシャル思考法』、『バグトリデザイン』などがある。

「JIDAデザインミュージアム」について

当協会には、1999年より後世に伝えるべき歴史的・文化的価値のある製品を毎年選定する事業として「JIDAデザインミュージアムセレクション」があります。

年度毎に選定された製品は、展示会を行った上で図録を刊行しデザインの啓蒙に努めており、「JIDAデザインミュージアム」は製品実物をコレクションしている日本で唯一のパーマネントデザインミュージアムです。

https://jida-museum.jp/

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会社概要

URL
https://www.jida.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区六本木5丁目 17-1, AXIS 4F
電話番号
03-3587-6391
代表者名
村田智明
上場
未上場
資本金
-
設立
1952年10月