【JX石油開発】2024年 社長(中原 俊也)年頭挨拶について
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
当社社長:中原 俊也の社員に向けた年頭挨拶の要旨を下記のとおりお知らせいたします。
記
1.当社を取り巻く環境
昨年は、引き続きVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)な年であった。新型コロナウイルスの影響からはようやく脱却したが、10月にはイスラエル・ハマス戦争が勃発し、また、ウクライナ情勢も出口が見えない状況である。当社の業績に大きく影響する原油価格もVolatileに推移した年であった。
私は、社長就任以来、「先を読む経営」から、「先を読めないことを前提にした経営、事業運営」へのシフトが不可欠であると申し上げてきた。この先を読めない時代において、将来の脱炭素社会を実現すべく、昨年4月末に当社グループの一員となった日本海洋掘削株式会社(JDC)とともに二軸経営に邁進していく。
2.各プロジェクトへの思い
ベトナムは、2025年に現在の生産分与契約が期限を迎える中、今後も操業を継続していくための過渡期と言える重要な一年となる。新たな契約締結に向けた取り組みを精力的に進めていく。
マレーシアは、昨年、ガス生産20周年を迎えた。今年は、ヘランガス田の追加開発に注力するとともに、高炭酸ガス田の開発とCCS<注1>を組み合わせた大規模プロジェクトである「BIGSTプロジェクト」の検討をペトロナスとともにさらに深化させていく。
米国テキサスのPetra Nova CCUS<注2>プロジェクトは、昨年9月に晴れてCO₂回収装置が運転を再開し、当社は、年間100万トンを超えるCO₂を貯留する、世界でもトップクラスのCCUS事業者となった。Petra Nova CCUSプロジェクトを梃として、新しい事業の軸であるCCSを中心とした環境対応型事業を推進していく。
国内においては、今春、中条オープンイノベーションラボ(NOiL)の新事務所が完成予定である。脱炭素社会に向けた様々な実証、そして、他社、大学等との協業を積極的に進めていく。また、CCS事業では、昨年1月にENEOS、電源開発株式会社と合弁で「西日本カーボン貯留調査株式会社」を設立し、2030年のCO₂貯留を目指して本格的な検討をスタートさせた。今年は、これに続く国内、そして海外でのCCS案件に果敢に挑戦していく。
3.最後に
当社が掲げる「Do Agile」の大前提となる、「コンプライアンス」、「HSE」の取り組みに引き続き注力していく。
国内外すべての社員とパートナーの皆さん、そして、そのご家族のますますのご健勝とご発展をお祈りする。
SAFETY Starts With Me!
<注1>CCS: Carbon dioxide Capture and Storageの略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技術。
<注2>CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。CO2 を回収・貯留することに加え、新
たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。
以 上
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