【会話が苦手な理由ランキング】社会人498人アンケート調査
会話が苦手な理由に関する意識調査
株式会社 R&G(埼玉県さいたま市、代表:吉田 忠義)は、会話が苦手な社会人498人を対象に「会話が苦手な理由に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
詳細はこちら( https://r-andg.jp/blog/4733 )
友人や同僚・取引先との信頼関係を築くために、会話は重要な役割を果たしています。仲の良い人や尊敬できる人と話していると、元気になったり刺激を受けたりすることもあるでしょう。
しかし「どうしても会話が苦手」という人も多くいます。
そこで今回、株式会社R&G( https://r-andg.jp/ )は、運営ブログ( https://r-andg.jp/blog/ )内において、会話が苦手な社会人498人に「会話が苦手な理由」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、株式会社Gentle(https://www.gntl.co.jp/ )代表取締役の中村 成博(まさひろ)氏よりご考察いただいております。
【調査概要】
調査対象:会話が苦手な方
調査期間:2024年5月31日~6月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:498人(女性344人/男性154人)
回答者の年代:10代 1.0%/20代 23.9%/30代 41.0%/40代 20.9%/50代 10.0%/60代以上 3.2%
【調査結果サマリー】
・「異性・同性どちらと話すのも苦手」が55.4%
・複数人での会話が苦手な人が39.0%
・会話が苦手な場面は「初対面の人と話す」
・会話が苦手な理由1位は「話題がない」
・会話が苦手なことによる困りごとは「人間関係の構築が難しい」
「異性・同性どちらと話すのも苦手」が55.4%
会話が苦手な498人に「異性と同性、どちらと話すのが苦手か」を聞いたところ、半数以上が「どちらも苦手」と回答。「うまい返しがすぐに出てこない」「一方的にしゃべりすぎてしまう」といった場合、相手の性別に関わらず、うまく会話できないことが多いのではないでしょうか。
異性との会話が苦手な理由としては「気になっている相手だと緊張する」「共通の話題が少ない」などがあるでしょう。一方同性との会話が苦手な理由としては、「マウントの取り合いが嫌」「同調圧力に疲れる」などが考えられます。
複数人での会話が苦手な人が39.0%
「一対一」と「3人以上」の会話では、「3人以上での会話が苦手」という人が39.0%で、一対一が苦手な人よりやや多い結果になっています。
大人数での会話が苦手な理由としては、「言葉を発するタイミングが難しい」「色々な人に気を使って疲れる」などが考えられます。
一方マンツーマンでの会話が苦手な理由には、「話題がプライベートなことになりやすい」「自分が積極的に話したり相槌を打ったりしないと、静かになり気まずい」などがあるでしょう。
会話が苦手な場面は「初対面の人と話す」
会話が苦手だと感じる場面の1位は「初対面の人と話す(145人)」でした。2位「大人数で話す(82人)」、3位「食事会・ランチ中の会話(73人)」、4位「雑談・世間話する(71人)」が続きます。
ランキングに入った項目を見ると、会話の相手やシチュエーション、会話内容によって、会話が苦手と感じる場面がつくられているとわかります。
とくに「誰と話すか」によって、「会話が苦手だ」と感じる人が多いようです。苦手な人が多いのは、初対面の人や保護者仲間、異性などです。あまり親しくなくて、今後も付き合いが続きそうな人だと、悪い印象を与えたくないという理由で緊張しがち。緊張のせいで会話がぎこちなくなる人も多いかもしれません。
<1位 初対面の人と話す>
・初対面の人とはどのような会話をすればいいのかわからず、気まずい思いをします(30代 女性)
・研修会などイベント主催時の対人緊張はとても高い。初対面の人が多数いる中で自分の仕事をするので、最も緊張が高くなる(40代 男性)
初対面の人との共通点・話題を見つけるのが難しく、苦労する人が多数。初対面だと相手の性格もわからないので、「プライベートを深堀りされるのが嫌な人だったらどうしよう」と思い、たくさん質問できないこともあります。
取引先の人であれば、「雑談なしで本題に入ってほしいタイプかどうか」を見極めるのも難しいですよね。初対面後に仕事やプライベートで関わっていく人だと、「印象を良くしたい」という思いが強くなって緊張もするでしょう。
<2位 大人数で話す>
・大勢いると、誰と話していいのかわからなくなる(20代 女性)
・知人や親戚付き合いで、大勢いるとうるさくて長時間になるので、疲れてしまい苦手です(50代 男性)
大人数で話していると、会話内容やテンポについていけなくなりがち。
会話の相手に気をつかってしまう人だと、大人数での会話では、気をつかう相手が増えて気疲れしそうです。また、ガヤガヤした雰囲気が苦手な人もいるでしょう。
<3位 食事会・ランチ中の会話>
・ご飯を食べているときの会話。何を話していいのかわからない(30代 女性)
・職場の人たちとのランチ会や懇親会(50代 男性)
食事会やランチでは、会話内容がプライベートまで及ぶことも。自己開示が苦手な人は、プライベートなことを話したくないと思ってしまうでしょう。
同僚のプライベートに興味がない場合は、質問するのも難しくなります。上司など目上の人が参加する食事会だと、自分が失言してしまわないかも気になりますね。
<4位 雑談・世間話する>
・仕事の話などは大丈夫ですが、雑談が苦手。次の話題が出てこないときは、焦って汗をかく(40代 男性)
・同僚や顧客との雑談です。話を盛り上げるよう努力したほうがいいのか、聞くのに徹したほうがいいのか、わかりません(50代 女性)
例えば「職場の休憩時間やちょっと落ち着いた時間帯」「近所の人と道端で会ったとき」などに雑談するタイミングがあります。
雑談の場合、話題も会話における自分の立ち位置も自由。そのため「何を話したらいいかわからない」「話すほうがいいのか聞くほうがいいのか、決められない」という人も多くなりました。
<5位 あまり親しくない人と話す>
・職場の人間だが、部署が離れていて接点がない同僚との会話(40代 男性)
・初対面の人より、付き合いのある職場の人との会話が苦手。友人関係でも、「親しくなりつつある人」との会話を難しいと感じます(50代 女性)
初対面ではないけれどあまり親しくない人との会話が難しいと感じている人も多数。例えば、関わりが薄い同僚や、あいさつ程度しかしないご近所さんなどが当てはまるでしょう。
苦手な理由としては、共通の話題を見つけにくいなどの理由が考えられます。天気の話など当たり障りのない会話を、意味がないから苦痛と感じる人も多いのではないでしょうか。
<6位 マンツーマンで話す>
・どの場面においても、一対一だと何を話したらいいのかわからなくなり、苦痛に感じる(30代 女性)
・仕事でもプライベートでも、2人だけになった場面が苦手です(50代 男性)
仲のいい友人や家族なら、沈黙中にお互いスマホをいじったり考えごとをしたりしても気まずくならないこともあります。ただ、あまり仲が深まっていない人や上司などと話していて沈黙が続くと、気まずいですね。人の目を見て話す人が相手だと、じっと見られていることに緊張してしまう場合もありそうです。
<7位 保護者同士・ママ友と話す>
・子どもを介して出会った保護者同士での会話(30代 女性)
・子どもの学校行事で、保護者同士で話すのが苦手。いわゆるママ友との会話が苦手(40代 女性)
保護者同士が話すシチュエーションとしては、「参観などの学校行事」「保育園のお迎え」「保護者同士のランチ会」などがあるでしょう。
自分が会話で失敗して、子どもに何らかの迷惑がかかってはかわいそうという思いから、保護者同士の会話に際し緊張してしまう人が多いと考えられます。
<8位 異性と話す>
・異性と2人きりになってしまったときに、どのような会話をすればいいのかわからなくなる(20代 女性)
・そもそも女性を信用していないので、お客さんの女性以外とは会話したくない(50代 男性)
「異性が怖い」「異性に不慣れ」という人もいますし、「気になる異性を意識して緊張してしまう」という人もいました。異性と話したいのに緊張してできないという人は、「メールから慣れていく」「まずは話を聞くことに徹する」などを意識してみてはいかがでしょうか。
またあらかじめ「異性と話すことに慣れていない」と相手に伝えておくことで、相手から「自分と話していても楽しくなさそう」と誤解されることを防げるでしょう。
▽中村成博氏の考察
上記のアンケート結果から読み取れることは、まだあまり信頼関係が築けていない関係・心を許せていない関係の相手に対して、会話することで話が広がったり、深まったりすることに対する恐れがあるように感じます。
昔はご近所さんとのコミュニケーションなども頻繁に行われていましたが、現代においてはお隣さんがどんな人なのかもわからないし、お隣さんにも知られたくないというような日々の日常生活においてのコミュニケーションの希薄さも影響しているように感じます。
会話が苦手な理由1位は「話題がない」
会話が苦手な理由の圧倒的1位は「話題がない(199人)」でした。また2位「人のことを気にしすぎる(109人)」、3位「会話を広げられない(102人)」も多くの票を集めました。
話題選びに悩んでしまう背景にも、他人にどう思われるかを気にする心理があるように感じます。相手に、自分との会話が楽しいと思ってほしいからこそ、話題選びに苦労するのはないでしょうか。
<1位 話題がない>
・話題が見つからない。何を話していいかわからない(30代 女性)
・相手が興味をもつような話題を振るのが苦手(40代 女性)
雑談などで会話を盛り上げようと思うと、相手が興味をもちそうなことを選んで話す必要があるでしょう。共通の話題がないと、なかなか話が続きません。話題選びに悩んでいるうち、沈黙のままおしゃべりタイムが終わってしまうことも考えられます。
<2位 人のことを気にしすぎる>
・複数人いると「自分の言ったことが、間違った意味で受け取られているのではないか」と気になってしまう(30代 女性)
・相手のリアクションを気にしすぎてしまい、自分の意見を言えない(40代 女性)
「変なことを言ったら嫌われるのでは」といった不安が強く、会話を楽しめない人も多いとわかります。
とくに、今後も付き合いが続く人に対しては、遠慮してしまいますよね。変なことを言って怒らせるくらいなら、会話しないほうがいいと考えることもあるでしょう。
<3位 会話を広げられない>
・うまい返しができず、ラリーがなかなか続かないことがある(20代 男性)
・自分としては無難に答えているつもりだが、会話が盛り上がらない(40代 女性)
相手から振られた話題や質問に対し、会話を広げていくような返しやリアクションができないと感じている人も多くなっています。
「自分のターンで会話が終わる」「相手の反応が良くない」といったことが続くと、落ち込んでしまう人もいるでしょう。いい返しをしなければと思いすぎて、言葉が出てこなくなる人もいるかもしれませんね。
ただ会話を広げていくためには、必ずしも面白いことや気の利いたことを言う必要はありません。「相手の話をしっかり聞いて、「共感を示す」「話の内容について質問する」といったことでも、会話は続いていきます。
<4位 緊張する>
・緊張して頭が真っ白になってしまう(20代 女性)
・人とコミュニケーションの取り方がわからないからです。緊張もするし頭がパニックになります(50代 女性)
人と会話するときに緊張してしまい、話す内容が頭から消えてしまう人も。
緊張する理由としては「過去に会話で失敗した嫌な経験がある」「異性や年齢が離れた人と話すことに慣れていない」「自信がない」などが考えられます。あがり症だという人もいるでしょう。
<5位 会話に入れない>
・会話に入るタイミングがうまくつかめない(40代 男性)
・みんなが盛り上がっていても入っていけないし、ちょっと冷めた目で見てしまう(50代 女性)
会話が苦手な人にとっては、周囲で雑談が盛り上がっているとき「何の話?」と入っていくのは至難の業。興味をもっている話題であったとしても、なかなか入っていけない人は多いでしょう。
また会話の輪には入っているものの聞き役に回ってしまい、「発言したくてもタイミングがわからない」という人も目立ちました。
<6位 他人に興味がない>
・相手に興味がないので何を聞いたらいいかわからないし、うまく返事ができない(30代 女性)
・人の話に関心がもてないから(50代 男性)
他人の興味関心について知りたいと思わないという人もいます。親しくない人や親しくなりたいと思わない人の話を聞くのが苦痛だという人は多いかもしれませんね。
<7位 言いたいことがまとまらない>
・根底に「言葉の引き出しが少ないこと」があると考えている。イメージをうまく伝えられない(40代 男性)
・わかりやすく説明できず、相手をイライラさせてしまう(60代以上 男性)
自分から相手に伝えたいことがあっても、考えやイメージをうまくまとめられない人もいます。うまく伝えられなくて誤解されてしまったり、一番言いたいことが伝わらなかったりすることもあるでしょう。
商談や会議であれば、口下手でも事前に伝えたいことを準備しておけますし、口頭ではなく資料で伝えることも可能です。ただ、突然に想定になかったことを話しかけられたり質問されたりすると、とっさに言葉が出ず困ってしまう人も多いかもしれません。
▽中村成博氏の考察
会話が苦手な理由の1位の『話題がない』と6位の『他人に興味がない』は、本質的には同じ理由であると推測します。
つまり、『他人に興味がない』から『話題がない』のです。相手に興味・関心を持てれば、自然と話題が見つかり、『会話をしなきゃ』というような気持ちにもなりにくいです。
また、2位の『人のことを気にしすぎる』は、嫌われたくない気持ちの表れですね。エゴサーチをする人も同じ傾向性と考えますが、この気持ちが強く出てしまうのは、SNSの影響が大きいと思います。他人のSNSでの誹謗中傷のコメントなどを見てしまうと、不安や恐れが増すからです。
会話が苦手なことによる困りごとは「人間関係の構築が難しい」
会話が苦手ことによる困りごとで最も多かった回答は「人間関係の構築が難しい(164人)」でした。2位「集まりに参加するのが苦痛(59人)」、3位「会話が盛り上がらない(46人)」、4位「ストレスが溜まる(35人)」が続きます。
・友達が少ない。アルバイト先で仲の良い人がいない(20代 女性)
・ママ友ランチの時間がすごく苦痛。新しく誰かと仲良くなろうと思えない(30代 女性)
・多人数での集まりでは気を張っているので、終わった後にどっと疲れてしまう(40代 女性)
・エレベーターの中や応接室への移動中など、雑談の話題が浮かばずに黙ってしまうので、重い雰囲気になりがち(20代 男性)
・コミュニケーションをあまり取らないせいか、協調性がないと思われて会社では疎まれています(50代 女性)
会話が苦手なことで「新しい知り合いをつくる」「知り合った人との信頼関係を深める」といったことができず、交友関係が広がらないことに悩んでいる人が多数。会話が苦手だと食事会なども避けがちになるので、交友関係は広がりにくいですね。
また会話を避けていると、学校や職場で浮いてしまうことも。困っていても上司や同僚に話しかけられない人だと、仕事をひとりで抱えてミスしてしまう可能性もあります。
一方で「仕事やご近所付き合いに支障が出ないように」と会話を頑張っている人は、会話のせいで疲労を感じてストレスを抱えているようです。
まとめ
話題提供や話題の広げ方に苦労して、会話が苦手と感じている人は多数。
とくに初対面の人が相手だと、「話題のチョイス」や「どこまで踏み込んでいいのか」がわからないため、難しく感じる人が多いようです。相手のことを思いやる人や相手からどう思われるかを気にする人ほど、会話が苦手なのかもしれません。
自分から発信するのが難しいなら、相手の話を聞いて共感したり質問したりすることから始めましょう。会話の経験が少なくて自信がないなら、「話し方教室」や「話し方に関する本」で勉強・トレーニングするのもおすすめです。
▽中村成博氏の総括
会話が苦手な人が多くなった要因としては、環境の変化が大きいと思います。コミュニケーションのツールは、対面から電話、電話からメールなどに変化してきています。
また遊びも外で遊ぶことよりもインドアのゲームなどに変化して、人と関わる機会がそもそも減ってきていることで、コミュニケーションの経験値が昔に比べて不足しているのです。
そしてさらにコロナ禍において、コミュニケーションを取ってはいけない環境になり、苦手意識が高まったように感じます。私は人前で話す仕事をしていますが、恥ずかしがり屋で話すのが苦手です。
そんな私でもたくさんの経験をすることによって、自信が生まれ、話すことに対しての苦手意識が薄れてきています。
まずは、話しやすい人と会話する回数を増やすところから無理なく始めてみるのはいかがでしょう。
■監修者紹介
中村成博(まさひろ)
株式会社Gentle( https://www.gntl.co.jp/ ) 代表取締役
日本マクドナルド勤務時代、楽しく働ける環境づくりを徹底し、都内で平均時給が一番低い店舗にも関わらず、一番離職率の低い店舗となり、その事例がマクドナルド全店に紹介される。コンサルティング会社では、この考え・手法をあらゆる業種・業態に講演・研修を通して広め、その実効性は評価が高い。
2015年10月に株式会社Gentleを設立。講演や研修、セミナー、コンサルティングを通して「悩みの解決や行動革新のキッカケ」を提供。
著書:リーダーは在り方が9割( https://www.amazon.co.jp/dp/4908229546 )2021.04出版
中村氏の講演ダイジェスト( https://youtu.be/TU3IX-YT8jg )
『カンニング竹山のイチバン研究所』へ出演( https://youtu.be/YwXynP7PRPI?si=SQdUseHC2delLHXP )
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://r-andg.jp/blog/4733
■株式会社R&Gについて
株式会社R&Gは、外国人の生活を来日から就職・その先まで一貫したサポート企業。製造業、物流業、通訳等に特化した人材派遣。一般の派遣会社と違い留学生等の外国人派遣でご案内しております。
※事業内容の詳細はこちら
https://r-andg.jp/business.php
■会社概要
社名 : 株式会社 R&G
所在地 : 〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
代表者 : 吉田 忠義
創業 : 2015年9月
資本金 : 2,000万円
事業内容: 人材派遣業・コンサルティング業
URL : https://r-andg.jp/
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