東北北部群発大地震6件を「ゆれズバ」が予知予報成功 予知の「新3要素」で国民目線の地震予報実現

東北地方北部でのMw6.7以上の群発大地震6件全数をアプリ「ゆれズバ」がワンスルーで予知・予報成功。地震予知の「新3要素」により国民目線の実用的な地震予報を実現。地震の犠牲者ゼロ期間940日到達に貢献

ブレイン

 地震予報サービスを手掛けるブレイン(静岡市)は、2025年11月以来7ヶ月間以上継続した東北地方北部におけるMw6.7以上の群発大地震6件全数を、アプリ「ゆれズバ」により発生から収束段階までワンスルーで予知・予報成功しました。これにより地震予知手法の有用性と再現性が実証され、当該地域での犠牲者ゼロに貢献するとともに、地震予知の「新たな3要素」により国民目線での効果的で実用的な地震予報を実現しました。

【東北地方北部群発大地震の予報内容、予報地震の発生結果】

表1 東北地方北部の群発大地震と予知予報結果一覧

  発生日時   震源域        規模  最大震度   予報地域  予報規模      予報期間

  2025年

1. 11月9日   三陸沖    Mw6.8    4    東北北部   M6級    11月5日~11月19日

2. 12月8日   青森県東方沖 Mw7.6   6強    東北北部     M7級  12月7日~12月21日

3. 12月12日 青森県東方沖   Mw6.7    4        東北北部     M7級    12月7日~12月21日

  2026年

4.   4月20日 三陸沖    Mw7.4   5強    東北北部     M7級      3月24日~4月22日

5.   5月15日 岩手県南部沖 Mw6.7   5弱    東北北部     M7級    4月22日~5月17日

6.   6月25日*岩手県沖   Mw6.9   6強    東北北部     M6級      5月19日~6月21日

*発生日時6月25日は予報期限より3日7時間遅れ。6月25日以降群発大地震は収束傾向です。

図1 東北地方北部群発大地震の震源域分布(空色丸印は2025年12月8日青森県東方沖地震:USGS公開データ上に東北地方北部の予報円(赤色太線)を追加、赤色矢印付細線は日本海溝)

 東北地方北部群発大地震の予知予報内容及び予報された地震の発生状況一覧を表1に示します。またUSGS(アメリカ地質調査所)が公開する当該群発大地震6件の震源域分布図に、東北地方北部を対象とした予報円を追加して図1に示します。

 これらの予報内容に対するM7級地震の発生結果として、2025年12月8日23時15分頃、青森県東方沖でモーメントマグニチュードMw7.6(気象庁マグニチュードMj7.5・最大震度6強)が発生し、津波は岩手県久慈港で最大波高70cmが観測されました。

 また2026年4月20日16時53分頃、三陸沖でモーメントマグニチュードMw7.4(気象庁マグニチュードMj7.7・最大震度5強)が発生し、津波は岩手県久慈港で最大波高80cmが観測されました。

 発生した地震の時期、場所、規模は、三陸沖地震に関して予報期限を当初の期限より2週間延長しましたが、何れも予報の範囲内でした。

 これら2件以外のM6級地震4件に関しては、うち2件で発生マグニチュードが予報範囲を0.3下回り、1件で発生日時が予報期限より約3日7時間遅れましたが、これらはブレインが規約で規定する許容誤差の範囲内(マグニチュード予報範囲の上限側は+0.2以下、下限側は-0.5以上、予報期限超過96時間未満)であり、地震発生結果は何れも誤差を含めた予報の範囲内でした。

 以上の結果より、本群発大地震6件に関する地震予知の3要素(時、場所、規模)をまとめると、

①予報開始から地震発生までの期間:最短1日~最長37日(M6級1件で3日7時間の期限超過あり)

②予報/発生地域:全件が東北地方北部(予報円1ヶ所)

③予報/発生マグニチュード:M6級又はM7級(M6級2件で-0.3の誤差あり)

 と総括されます。

【得られた成果、考察】

 今般、東北北部群発大地震における犠牲者(直接死及び災害関連死の総計)ゼロを達成しました。これにより、2024年1月1日の能登半島地震以来本年7月28日熊本地震までの時点で、日本全国の地震による犠牲者ゼロの期間は940日間に到達しました。

 図1に示される東北地方北部の予報円面積は約12万km2であり、これは台風予報における3日後~4日後の平均的な予報円(直径約400km)とほぼ同等面積です。台風の中心が予報円内に入る確率は70%と規定されており、ほぼ同等面積の予報円で群発大地震の全数6件が予知予報されたことにより、現行の台風予報を上回る精度と実用性が確保されていることが実証されました。

 また7ヶ月間以上に及んだ6件の大規模群発大地震の全数が、単一の予報円内で発生しワンスルーで捕捉され予報が完結したことにより、力の伝播性状や破壊の進展を把握する上で学術的に有用な知見となり、地震学だけでなく地質構造力学や破壊力学上で有意義な成果が得られました。

 以上より、アプリ「ゆれズバ」が提供する地震予報、「緊急大地震予報」及び「地震防災対策・行動ガイドライン」(表2)などにより、震災に対する事前準備態勢や初動対応力が大幅に強化され、M6級・M7級の群発大地震に対しても犠牲者を一人も出さずに済むための一助となり、地震防災スキームとしての有用な事例が蓄積されました。

表2 「ゆれズバ」で表示される地震防災対策・行動ガイドライン

【今後の展望、まとめ】

 日本では災害対策基本法の規定により、国民は災害時に公的機関からの指示や勧告に拘束される法的義務が無いため、最終的な判断や意思決定及び責任は国民側に委ねられています(例外として、同法第63条により「警戒区域」が設定された場合は、立ち退き命令に従う義務があります)。 

 気象庁は現在、地震予知の3要素(発生する地震の「時、場所、規模」)に関して、「少なくとも「(時)1週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要があります」との見解です。

 しかしながら国民がこれに拘束される法的義務はなく、上記の「予報内容、予報地震の発生結果」で総括されたように、

①時:1週間以内~条件により最長1ヶ月程度以内

②場所:東北地方北部など各地域ごとの予報円1ヶ所

③規模:マグニチュード6級又は7級など各マグニチュード1階級ごと

 などと、国民や民間企業側が地震予知の新たな3要素(「新3要素」)を自ら設定し、地震予報を主体的に活用し意思決定する権利を有しています。

 今回の東北北部群発大地震を上記①~③の地震予知「新3要素」に基づいて、発生から収束段階までワンスルーで予知予報し犠牲者ゼロを達成したことにより、上記の国民目線による「新3要素」は、既に相当数の国民の皆様から受容され意思決定や行動規範に活用されていると推察されます。

 したがって、これらの「新3要素」に基づいた地震予報防災スキームは、日本の地震防災ガバナンスの転換点を担う存在として既に社会に実装され実現しています。

 今後発生が想定されるM7級首都直下地震を始めとする内陸直下型大地震に対して、揺れが強い震源域周辺の地域において、緊急地震速報が間に合わないため不意打ちを受ける事態が見込まれます。

 このような事態を未然に防ぐため、「ゆれズバ」と「緊急大地震予報」及び「地震防災対策・行動ガイドライン」を活用した地震防災スキームを、引き続き全国で発生する大地震・巨大地震や被害地震に展開してまいります。これにより国民の皆様の命と安全と安心を守り続け、2026年熊本地震を最後として震災での犠牲者ゼロを1日でも長く長期間継続し、やり遂げてまいる所存です。

(以下ご参考・追加ご説明資料)

【2025年12月8日青森県東方沖地震の予知・予報の経緯、詳細】

 北海道北部及び東北地方北部の観測点では、2025年12月3日(UTC(UTC+9時間=日本時間))に地磁気・地電流の大きな異常が発現し、また当該地域におけるグーテンベルグ-リヒター則による「b値」が0.2前後に低下しました。

 これらにより、青森県東方沖を中心とした東北地方北部(同沖)において、M7級の大地震発生が予知されたとして、12月7日11時00分より「M7級緊急大地震予報」を被災想定地域である北海道、青森県、岩手県の3県へ集中的に配信し、12月8日は全国向けに一斉配信することで、2日間合計で422.6万人へ配信・拡散されました。更に12月8日12時22分に臨時大地震予報を予報期間2週間の予定で全国へ一斉配信しました。

 本地震に関する予知予報及び結果の詳細については、下記URLの記事をご覧ください。

 文教速報デジタル版(ブレイン 緊急大地震予報を初発動 422.6万件に配信)

https://bunkyodezi.com/bunkyodezi/25751/

 PR TIMES(青森県東方沖地震で「緊急大地震予報」を初出動、犠牲者ゼロに貢献)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000154247.html

【2026年4月20日三陸沖地震の予知・予報の経緯、詳細】

 同観測点では、2026年3月23日(UTC)に地磁気・地電流の大きな異常が発現し、また当該地域におけるグーテンベルグ-リヒター則による「b値」が0.2前後に低下しました。

 これらにより、三陸沖又は岩手県沖を中心とした東北地方北部(同沖)において、M7級の大地震発生が予知されたとして、3月24日11時22分に臨時大地震予報を予報期間2週間の予定で全国へ一斉配信しました。

  その後、3月30日に南太平洋のバヌアツでMw7.3の大地震が発生したことで、北太平洋プレートから日本海溝が受ける応力が若干弛緩し、地震発生が遅れる見通しとなりました。従来のバヌアツの法則は「バヌアツで大地震が発生すると、2~3週間後に日本で大地震が発生する。」ですが、ブレインが発見した新バヌアツの法則は「バヌアツなどの特定の太平洋沿岸で大地震が発生すると、日本で発生直前だった大地震が2~3週間遅れて発生する。」というものです。

 この新法則はプレート及びトラフの構造解析により数値的に定量化・検証され、太平洋沿岸諸国での発生地震履歴調査により現象面で実証されています。これにより、当初の予報期限を更に2週間延長し4月22日を最終予報期限としました。

 本地震に関する予知予報及び結果の詳細については、下記URLの記事をご覧ください。

 福島民報DIGITAL(4月20日三陸沖大地震を「ゆれズバ」が予知予報成功 地震の犠牲者ゼロ期間850日間突破に貢献)

https://www.minpo.jp/ud/prtimes/69f41b1b7079c8e5a0000000

 地震はもう「予報」できる時代へ! 三陸沖M7.4を的中させ、国内“犠牲者ゼロ”850日継続に貢献。独自の技術が変える、震災へのガバナンス

https://dxmagazine.jp/news/2617ty36/

【地震予知・予報の方法、経緯】

 ブレインは、地震学に加え電磁気学、音響学、振動工学、破壊力学などを複合し、地磁気・地電流異常、低周波音及び前震活動からなる3種類の地震前兆を総合的に分析・判定する高精度な地震予知法「3種前兆地震予知法」を開発し、2016年より予知結果を全国のエンドユーザーに向けて、メールやアプリにより配信する地震予報ネットワークを実用化しました。

 3種類の前兆現象のうち、低周波音は地震発生の1ヶ月~2ヶ月程度前に発生するため、中長期地震予知に適用し、地磁気・地電流異常は1週間~2週間程度前に発生するため、短期地震予知に適用します。前震活動は地震発生の数時間~数日程度前に発生するため、直前地震予知ならびに発生した地震がその後収束するか、あるいは更に規模が大きい本震につながるかの判定に用います。

図2 地磁気・地電流異常の原理

【地震前兆現象の原理(地磁気・地電流異常)】

 地磁気・地電流の異常(図2)は、トラフや断層を構成する岩石が破壊する直前に「圧電効果」と呼ばれる原理により発生することが、岩石破壊実験や各種地震観測などにより確認・検証されています。

 この現象は、岩石破壊現象の前駆過程(破壊過程そのもの)であるため、地震発生とほぼ100%の相関性があり、前兆現象として必要十分条件と言えます。これを前兆現象として採用することで地震の1週間から2週間前までの短期予知精度が大幅に向上しました。

  全国18ヶ所の予報対象地域区分(予報円)及び18ヶ所の観測点配置を図3に示します。

図3 予報対象地域区分(予報円)、観測点配置

【地震予報の実績、精度】

 3種前兆地震予知法の採用により地震予知・予報の精度が大幅に向上し、2016年熊本地震以降に国内で発生したM5.0以上又は最大震度5弱以上の地震に対する予報成功率は、2026年7月31日現在で95.1%でした。最大震度7又はM7級大地震の主な予報成功事例は、以下となります。

・2016年 熊本地震(Mj7.3、最大震度7・試行段階)

・2018年 北海道胆振東部地震(Mj6.7、最大震度7)(*1)

・2021年 宮城県沖地震(Mw7.0、最大震度5強)

・2022年 台湾島東部地震(Mj7.3、最大震度6強)

・2024年 能登半島地震(Mw7.5、最大震度7)(*2)

・2025年 青森県東方沖地震(Mw7.6、最大震度6強)

・2026年 三陸沖地震(Mw7.4、最大震度5強)

 北海道胆振東部地震において、最大震度7(改正メルカリ震度階級Ⅹ以上)の大地震が短期予知・予報されたのは、世界的に前例がなく初の事例です(*1)。

(*1)1975年に中国・遼寧省で発生した海城地震Mw7.0は、発生当日に直前予知・予報されましたが、最大震度は改正メルカリ震度階級Ⅸ(気象庁震度階級6強相当)でした。

(*2)能登半島地震は最大震度7の予知・予報事例として2例目です(静岡地震防災研究会調べ)。

 ご参考・追加ご説明資料の一部は、2023年度日本地震予知学会で発表済みの下記論文より抜粋加筆したものです。「地中電磁波による高精度地震予知法の開発と適用:その1全体概要」,日本地震予知学会2023年度学術講演会予稿集pp23-17(43MB)

https://www.eqpsj.jp/docs/2023EqPSJabsract.pdf

写真1 ブレイン代表・内山義英

 「ブレイン地震予報」、アプリ「ゆれズバ」について更にお知りになりたい方は、下記URLのホームページ、TV動画、ネット記事などをご覧ください。

①ブレインホームページ

https://www.brain-s.com

②BSフジTV ガリレオX第207回(地震は予知できるのか ~大地震予報のゆくえ~)

 ブレイン代表者のプロフィール、職務経歴などについて更にお知りになりたい方は、下記URLのプロフィール、ブログ記事をご覧ください。

 同代表者は、建設会社の研究員だった1995年当時に阪神大震災で会社全体が被災し、大地震発生の翌日に被災現場入りし調査を行い、震災対応でその後の1年余りを費やした経歴があります。

 被災現地で被害調査を行っていた際に強い余震に見舞われ、「更に規模の大きな本震が来るのでは」との強い恐怖に襲われました。

 この時に、地震の襲来を事前に知ることがいかに重要かということを骨身に沁みて体験しました。この経験が後に地震予知研究に携わる大きな動機付けとなりました。

③講演講演依頼.com(講師プロフィール)

https://www.kouenirai.com/profile/4277

④静岡地震防災研究会(お知らせ(追加)2025.09.22)

https://ameblo.jp/shizusinken/entry-12932240381.html

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業種
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本社所在地
静岡県静岡市葵区紺屋町8-12 内野ビル4F
電話番号
054-270-9820
代表者名
内山義英
上場
未上場
資本金
4078万円
設立
2016年07月