豊田通商、大塚倉庫、西濃運輸、福山通運とのコンソーシアムにて自動運転セミトレーラーの走行実証を実施
―幹線輸送での導入を見据え、実運用上の走行性能を検証―
株式会社ロボトラック(以下、ロボトラック)は、豊田通商株式会社(以下、豊田通商)、大塚倉庫株式会社(以下、大塚倉庫)、西濃運輸株式会社(以下、西濃運輸)、福山通運株式会社(以下、福山通運)と構成するコンソーシアムにおいて、国土交通省「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」の一環として、自動運転セミトレーラーの公道走行実証を実施しました。
セミトレーラーは、一般的なバン型トラックと比較して積載量が増加することに加え、物流拠点において積載貨物の積み込み・荷下ろし作業を走行から分離できることにより、停車時間の短縮や稼働率の向上が可能となり、物流効率の大幅な向上が見込まれます。
本実証では、静岡県および愛知県の物流拠点間において走行を行い、車両性能および運行設計の観点から検証を行いました。本実証で得られた走行データを用いて自動運転技術の精度向上を図るとともに、コンソーシアム内での意見交換で得られた運用面での課題を踏まえ物流事業者との間で自動運転セミトレーラーのオペレーション検討に活用します。
引き続き、豊田通商、大塚倉庫、西濃運輸、福山通運4社と連携し、物流拠点間での自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現を目指し、実証実験の実施等について継続的な協議を行う予定です。

実証内容詳細と結果
本実証では自動運転トラックを用いた幹線輸送の実現に向けて、物流事業者の実際のオペレーション上への導入を前提に車両性能および運行設計の検証を行いました。
(実施内容)
・実証期間:2026年2月
・総走行距離:約4,400 km
・実証区間:静岡県静岡市内物流拠点~新静岡IC~東名三好IC~愛知県日進市内物流拠点(うち、自動運転は新静岡IC~東名三好ICのみ)


今回の実証実験では、コンソーシアム内で物流事業者各社のニーズを踏まえて、ルートや走行条件、検証内容を設定し走行を行いました。走行期間の最終日には各社幹部による走行実証視察会を開催し、実車両の走行状況を確認し現時点での技術進捗や今後の運用課題について活発な議論を行いました。
物流事業者が実際に運用している物流ルート上では、人工衛星から送られる位置情報の信号(GNSS信号)が遮断され自車位置の測位が難しくなる「トンネル内走行」、センサーの視認性が低下する「逆光シナリオでの走行」、そして全長16.5 メートルの巨体を本線に合流させながら周辺車両に対する高度な認識・判断が要求される「合流」などが含まれます。今回の実証走行により、これら高難易度な状況下においても安定した走行性能を担保できていることを確認しました。
また、セミトレーラーの自動運転においては、車両全長や連結構造に由来する操舵の複雑性、車線変更時における安定制御など、技術的なハードルが高いとされています。こうした課題に対し、当社は独自のAIアルゴリズムおよびテクノロジーを活用し、自動運転セミトレーラーの技術開発を進めており、制御誤差を基準値内に抑えられていることを確認しました。自動運転セミトレーラーが実現することで、幹線輸送における車両の回転率を飛躍的に向上させることが期待できます。
コンソーシアムに参画している各社とは来年度以降の共同実証や商用化に向けての協力意思を相互に確認し、今後は自動運転の本格導入を見据えたルートや貨物の選定、物流事業者が抑えるべきアセットやケイパビリティの検討などを各社と連携して進めて参ります。
コンソーシアムに参画した各社からのコメント
豊田通商株式会社 スマートソサエティ事業部 部長 小松 洋介 氏
今回の実証事業を無事に完遂できましたこと、まずは心より御礼申し上げます。自動運転の実用化に向けては、車両技術に加え、事業性・社会受容性・制度整備のバランスを取りながら進めていくことが重要とされておりますが、今年度の検証ではロボトラック社ならびに物流事業者の皆様とともに、事業成立に向けた検証を多角的に実施できたことを大変意義深く感じております。
今後は自動運転システムの性能をさらに磨き上げられることで、自動運転トラックの普及によるドライバー不足解消と物流の効率化へ大きく貢献いただけることを期待しております。
大塚倉庫株式会社 ロジスティクス本部 部長 大谷 善彦 氏
新東名高速道路での実走行を視察し、自動運転技術の実用化が着実に進んでいることを実感しました。前方車両との車間距離、車線変更における安全確保など走行時の安全性、安定性が確認でき、将来的に弊社拠点間輸送での実用化に向け確信を持ちました。今後、技術のさらなる高度化と社会実装が進むことで、物流業界における新しい輸送の選択肢として大きな可能性を持つ取り組みであると感じました。引き続き、実用化に向けた取り組みが進むことを期待しております。
西濃運輸株式会社 運行部 参事 矢野 律 氏
セミトレーラーの自動運転走行実証視察会で、コンソーシアム参加の各社様とともに実際の自動運転車両を目の当たりにし、技術的な進捗を確認させて頂きました。近い将来に実用化される事を実感した次第です。今回は単車ではなく技術的にも難易度が高いセミトレーラーでの実証であり、今後に向けて期待が高まっています。
幹線輸送での実用化を目指し、個社単位だけではなく参加企業様とも連携して物流業界全体の課題解決に繋がる様、可能性を探って参ります。
福山通運株式会社 執行役員 輸送管理事業部長 北村 慎治 氏
今回の実証では、セミトレーラーという制御難易度の高い車両においても、トンネル内走行や合流といった実運用に近い条件下で安定した走行が確認でき、実用化に向けた技術の着実な進展を実感いたしました。当社としては、幹線輸送における具体的な活用を見据え、自動運転を前提としたオペレーションの検討を進めるとともに、関係各社と連携しながら実用化に向けた取り組みを推進してまいります。
株式会社ロボトラック 代表取締役CEO 羽賀 雄介
まずは、今年度の本実証にてご一緒した物流会社の方々に対し、お礼申し上げます。
当社は、トラックそのものや物流オペレーションを担うのではなく、自動運転システムを提供する“システム企業”として、物流事業者の皆様が主体となって運行を構築できる環境を実現することを目指しています。この役割分担こそが、持続可能かつ拡張性のある次世代物流の基盤になると考えています。
今回の実証では、当社の自動運転システムを実際の運行環境でご覧いただくことで、技術的な成立性に加え、現場オペレーションとの接続における具体的な課題や要件が明らかになりました。これらは、社会実装に向けて不可欠な示唆であると認識しています。
今後は、物流事業者の皆様に加え、商用車メーカー、物流不動産デベロッパー、保険会社、通信キャリア、リース会社、商社など、多様なプレイヤーと連携しながら、それぞれの強みを活かした形でビジネスモデルを共に設計していくことが重要です。当社は、その中核となる自動運転システムの開発を担う一員として、現場のニーズに基づいた実装可能な技術を磨き続けてまいります。
ロボトラック 概要
社 名:株式会社ロボトラック
所在地:東京都中央区新川1-15-11 小田中ビル
代表者:代表取締役CEO 羽賀雄介
設立年:2024年4月
事業内容:トラック向け自動運転システムの研究開発
公式HP:https://robotruck.jp/company.html
本件に関するお問い合わせ先
株式会社ロボトラック 事業開発・広報担当
E-mail:info@robotruck.jp
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