OOH広告の価値を統一指標で可視化する 「JOAAメジャメントデータ」 β版の提供を開始
設立から1年、業界横断で構築してきたOOHメジャメント基盤が実利用フェーズへ
一般社団法人日本OOHメジャメント協会(略称:JOAA)は、OOH広告における広告接触を同一基準で評価可能とする「JOAAメジャメントデータ」について、本日より、JOAA会員企業を対象としたβ版の提供を開始します。
JOAAは2025年9月18日の設立以来、媒体社・広告会社・広告主をはじめとする関係各社の協働のもと、OOH広告の価値を共通の指標で可視化するため、データ整備、計測基盤の開発、メジャメント手法の検討を進めてきました。
2026年3月には統一方法論に基づくメジャメントデータの計測を開始し、その後、データの収集・確認、品質検証、システム開発を進めてきました。今回、設立から約1年の節目に、正式運用開始に向けた試験的なデータ運用としてβ版*の提供を開始し、これまで構築してきたメジャメント基盤を実際に利用しながら検証・改善していくフェーズへ移行します。
なお、今回のβ版の対象媒体は、屋外広告(ロードサイド)のうち、検証を経て担当媒体社の公開判断が得られた媒体となります。
*β版:本リリースにおける「β版」とは、正式運用開始に向け、JOAA会員企業による実際のデータ利用を通じて、データの品質や利用方法、システムのユーザビリティ等を検証・改善することを目的とした試験運用段階を指します。
■ 背景
日本のOOH広告市場では、これまで各社が独自の基準でデータを運用してきたため、広告主や媒体事業社の間で評価基準にばらつきが生じ、同一基準での出稿判断や媒体横断での比較、広告価値の説明に課題がありました。
一方、海外の主要市場では、共通メジャメント指標の導入により、OOH広告の価値の可視化や広告取引の高度化が進んでいます。日本国内においても、透明性と比較可能性の高いデータインフラの整備が求められています。
JOAAはこうした課題に対し、特定の企業や媒体に依存することなく、広告主・広告会社・媒体事業社などが参画する業界横断の枠組みによって、透明性と信頼性の高いOOHメジャメント基盤を構築することを目的として設立されました。
■ 「JOAAメジャメントデータ」 β版について
「JOAAメジャメントデータ」は、OOH広告のオーディエンス接触量を統一された方法論に基づき算出し、媒体間・エリア間で比較可能な広告プランニングと効果検証の実現を目指すものです。
データは、1時間単位・365日24時間の取得頻度で、以下の指標を性・年代別(男女10代刻み)に基づき算出します。
・インプレッション(VAC):視認性を考慮した広告接触量。媒体周辺の視認可能なオーディエンス量に、イギリスのROUTE社が提供する視認調整係数(VA)をかけ合わせて算出
※ユニークリーチ、平均フリークエンシーについても、検証が完了したものから順次提供を予定しています。
なお、本データは、複数のデータソースを活用し、JOAAが定める推計ロジックに基づき生成しています。
β版では、以下の対象媒体について、JOAA会員企業が専用ダッシュボードを通じてデータを閲覧・活用できる環境を提供します。
対象媒体:屋外広告(ロードサイド)のうち、検証を経て当該媒体社の公開判断が得られた媒体
また、データを適切に理解・利用できる環境を整えるため、メジャメントメソドロジーや利用条件等に関する各種ドキュメントの整備を進めており、順次提供を予定しています。
単に数値を提供するだけではなく、データがどのような考え方や方法論によって生成されているかを明らかにすることで、メジャメントの透明性と信頼性の向上を図ります。
■ 設立から1年の取り組み
JOAAは、2025年9月18日の設立から約1年間、業界共通のOOHメジャメントの実現に向け、データやシステムの開発と並行して、業界内への理解促進や参画企業の拡大にも取り組んできました。
主な取り組みは以下の通りです。
・OOH業界横断でのデータ整備
・統一方法論に基づくメジャメントデータの計測開始
・データ提供・分析を行うためのダッシュボード開発
・媒体社・広告会社・データベンダー等との共同検証
・業界共通指標およびメジャメントメソドロジーの検討・整備
・関係業界団体や個別広告主への説明を通じた、OOHメジャメントに関する理解促進・啓蒙活動
・新規会員企業のリクルーティングを通じた、計測対象となる媒体ネットワークおよびデータを利用する広告会社の拡大
こうした活動を通じて、メジャメント基盤そのものの整備に加え、データを実際に活用する企業や、計測対象となる媒体の裾野を広げる取り組みを進めてきました。
今回のβ版提供開始は、これまでの検討・開発を、実際の利用を通じて検証・改善していく段階へ進めるものです。
■ 関係団体からのコメント
公益社団法人日本アドバタイザーズ協会(JAA)河上千明 専務理事
OOH広告への関心や活用が広がる中、広告主にとっては、その価値や効果を客観的なデータで把握し、メディアプランニングや投資判断に活かせる環境の整備が、これまで以上に重要になっています。特に、広告投資の妥当性を社内外に説明するうえでも、業界で共通して利用できる「ものさし」が整備されることへの期待は大きいと感じています。
一方で、OOHは媒体の設置環境や特性も多様であり、業界横断で統一的なメジャメントを実現していくことは、非常に難易度の高い取り組みであることも認識しています。今回、β版提供に至ったことは、関係各社が長年にわたり議論と検証を重ねてきた成果であり、実運用に向けた大きな前進として高く評価しています。
今後、対象となる媒体やデータがさらに拡充され、広告主がOOHをより客観的に評価し、安心して活用できる環境が一日も早く整うことを期待しています。JAAとしても、広告主の立場から本取り組みに協力し、OOH市場の健全な発展につながる共通基盤づくりを後押ししていきたいと考えています。
■ 今後の取り組みについて(予定)
今後は、会員企業による実際の利用を通じて得られたフィードバックをもとに、データ精度やユーザビリティの向上を進めるとともに、対象媒体・エリア・データの拡充を継続していきます。
また、交通広告(車両・駅媒体)、屋外広告(バス停)についても、2026年9月以降、検証状況を踏まえながら、年内の公開を目標に順次準備を進めています。
JOAAは、OOH広告の計画・取引・評価において共通して利用できる信頼性の高いデータ基盤を構築することで、OOH広告のアカウンタビリティと広告取引の透明性を高めていきます。
また、広告主がより客観的なデータに基づいてOOH広告を評価・選択できる環境を整備し、媒体社・広告会社を含む業界全体が共通のデータをもとに議論できる市場環境をつくることで、日本のOOH広告市場の持続的な発展に貢献してまいります。
■ データ提供形態
・提供開始:2026年9月17日17時
・提供対象:JOAA会員企業
・提供方法:専用ダッシュボード
・対象媒体:屋外広告(ロードサイド)のうち、検証を経て当該媒体社の公開判断が得られた媒体
※β版について
本リリースにおける「β版」とは、正式運用開始に向け、JOAA会員企業による実際のデータ利用を通じて、データの品質や利用方法、システムのユーザビリティ等を検証・改善することを目的とした試験運用段階を指します。
■法人概要
|
名称 |
一般社団法人日本OOHメジャメント協会 |
|
英文名称 |
Japan OOH Audience measurement Association |
|
略称 |
JOAA(ジェイ・オー・エー・エー) |
|
設立日 |
2025年9月18日 |
|
理事長 |
石川 明彦 |
|
所在地 |
〒102-0075 東京都千代田区三番町6-17 |
|
ウェブサイト |
■本件に関するお問い合わせ
一般社団法人日本OOHメジャメント協会
E-mail:info@joaa.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像