【夏の体調不良に関する意識調査】 夏に脳梗塞を警戒する人はわずか7.5% 「熱中症かな」と様子を見る間に、脳梗塞は進行しうる
〜体調不良時に5人に1人は何もせず、救急受診はわずか3.5%に〜
株式会社ティムス(本社:東京都府中市、代表取締役社長:若林拓朗)は、20〜69歳の男女1,000名を対象に「夏の体調不良に関する意識調査」を実施しました。2026年の夏も例年以上の猛暑が予測される中※1、脳梗塞の初期症状は熱中症と似ており※2、「熱中症かな」と様子を見てしまうことで治療が遅れる懸念があります。本調査では、夏の脳梗塞リスクが生活者に十分に認識されていないおそれがあることが確認されました。

脳血管疾患(脳卒中)は日本人の死因第4位※3の疾患で、脳梗塞はその中でも代表的な疾患です。2026年の夏も例年以上の猛暑が予測される中、夏の暑さがもたらす脱水症状とともに血圧変動などの要因による血栓形成リスクの高まりは医学的にも指摘されています※4。しかし、こうした夏のリスクに関する情報は生活者に十分届いておらず、熱中症との混同が医療機関受診の遅れを招く懸念があります。
こうした実態を把握するため、ティムスは生活者1,000名を対象に意識調査を実施しました。
※1:気象庁 夏の天候の見通し
※2:日本生活習慣病予防協会
※3:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計」
※4:一般社団法人日本生活習慣病予防協会 https://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2022/010647.php
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター https://www.ncvc.go.jp/pr/release/002619/
<調査サマリー>
■夏に熱中症を警戒している人(66.5%)と比べ、 「脳梗塞・脳卒中」を警戒している人はわ
ずか7.5%。
■夏に「手足のしびれ・違和感」、「強い眠気、意識がぼんやりする」を経験した人がそれぞれ
6%、「ろれつが回りにくい・言葉が出にくい」を経験した人が2.9%と、脳梗塞のサインとも
重なる症状を夏の体調不良として経験。
■体調不良時に「涼しい場所で水分補給して様子を見た」人が39.9%と最多。
熱中症への対処として適切な行動をとっていても、脳梗塞のサインを見逃している可能性も。
■体調不良の原因を「暑さ・熱中症」「夏バテ」と自己判断した人が約7割。
様子見行動をとった人が約71%、5人に1人は何もしなかったことが判明し、「すぐに救急
へ」行った人はわずか3.5%。
■夏に脳梗塞を警戒している人はわずか7.5%
夏に気をつけたい病気として「熱中症」を挙げた人が66.5%に上る一方、「脳梗塞・脳卒中」を挙げた人はわずか7.5%にとどまり、脳梗塞リスクが生活者に十分に認識されていない状況の一端が明らかになりました。脳梗塞では発症後の迅速な対応が重要です。熱中症だろうという思い込みが医療機関受診の遅れにつながり、予後を大きく左右することがあります。

■夏の体調不良、手足の違和感・意識がぼんやりするなど脳梗塞のサインとも重なる症状も
夏に経験した体調不良として最も多かったのは「だるさ・倦怠感」(35%)ですが、脳梗塞のサインとも重なる「手足のしびれ・違和感」や「強い眠気・意識がぼんやりする」を経験した人がそれぞれ6%のほか、「ろれつが回りにくい・言葉が出にくい」を経験した人も2.9%見られました。これらの症状は熱中症とも見分けがつきにくく、夏の体調不良の一部として見過ごされている可能性が浮かび上がってきました。

■体調不良の原因を「暑さ・夏バテ」と自己判断が約7割 救急受診はわずか3.5%に
夏に体調不良を経験した人のうち、約7割が原因を「暑さ・熱中症」または「夏バテ」と自己判断していたことが分かりました。実際の対応では、様子見行動をとった人が約71%にのぼったほか、「特に何もしなかった(自然に治った)」も約20%と、5人に1人が何の対応もとっていなかったことが判明しました。さらに、「すぐに病院を受診または救急車を呼んだ」人はわずか3.5%にとどまりました。
脳梗塞を発症していた場合、現在の治療薬は発症後原則4.5時間以内の投与に限られており、「様子を見る」「何もしない」という行動が治療の機会を奪いかねません。
※図3・図4は「夏に体調不良を経験したことがある」と回答した609名を対象としています。


■専門家に聞く 夏の脳梗塞リスクとTMS-007への期待
東北大学大学院 医工学研究科 神経再建医工学分野 教授 新妻 邦泰 先生

【調査結果について】
調査では、夏の体調不良を熱中症・夏バテと自己判断する傾向が見られました。脳梗塞は夏にも起こるため、片側のしびれや言葉の異常があれば、家庭で様子を見ず119番してください。
【夏の脳梗塞リスクと予防について】
夏の脳梗塞は脱水だけが原因ではありません。暑さによる血圧・循環の変動、持病や飲酒などが重なることがあります。水分補給、室温管理、持病治療の継続を心がけましょう。
【TMS-007への期待】
現在の血栓溶解療法は発症4.5時間以内が原則で、治療機会が限られる患者さんも少なくありません。開発中のTMS-007には、今後の検証を通じ、より多くの患者さんに治療を届ける可能性を期待しています。
■ ティムスが開発中の脳梗塞治療薬の新薬候補「TMS-007」
TMS-007は血栓溶解作用に加え炎症を抑える作用を持っており、この2つの作用により血栓溶解を進めつつ脳保護的に働くことが示唆されています。そのため、現在の脳梗塞治療薬の「原則4.5時間以内」の投与の壁を大きく超えることが期待されています。
2018年から2021年にかけてティムスが国内で実施した臨床試験(前期第Ⅱ相臨床試験)では、下記の事項が示唆されています。

①安全性
TMS-007群とプラセボ群を比較した解析では、TMS-007の投与による有害事象(好ましくない、または意図しない兆候・症状)の増加は認められませんでした。
②治療可能時間を拡大
この臨床試験は、既存薬の原則発症後4.5時間以内という制限を大きく超える、12時間の枠で行ったもので、平均的な薬剤の投与時間は脳梗塞発症9時間程度でした。それにもかかわらず、プラセボ群と比較して脳出血などの副作用は増加しませんでした。
③後遺症を抑える
脳梗塞発症90日後に後遺症のない状態(患者の自立度の尺度モディファイド・ランキン・スケールmRSで0-1)まで回復した患者の割合は、プラセボ18.4%に対し、TMS-007投与群では40.4%と、統計学的に有意な差となりました。
TMS-007は急性期脳梗塞治療の新たな治療選択肢につながる可能性が期待されています。TMS-007には、日本発の画期的な新薬候補として世界の医療現場から期待を寄せられており、現在、20か国に及ぶ大規模な国際臨床試験(ORION試験)において、投与時間を発症後最大24時間までに拡大し、この結果を検証中です。
■ ティムス「夏の体調不良に関する意識調査」概要
・調査期間:2026年5月14日~15日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:全国の20代から60代までの男女1,000名
※本調査結果を使用される際は、「ティムス調べ」を出典として明記ください。
■ ティムスとは
当社は、2005年に、東京農工大学発酵学研究室教授(2023年定年退職、現特任教授)の蓮見惠司(当社設立以来、研究成果実用化のため、取締役、代表取締役社長等を兼務)らが発見した医薬シーズを実用化することを目的に設立されました。
同研究室は、故・遠藤章博士(コレステロール低下薬スタチンの発見者、2008年ラスカー臨床医学研究賞、2017年ガードナー国際賞)の研究の流れを汲むもので、微生物由来の生理活性物質の探索研究を行い、それらの作用機序および薬効を明らかにしてきました。その過程で、TMS-007を含む多数の新規化合物が見出されました。
2018年6月には、リード化合物であるTMS-007をバイオジェン(米国)に総額3億5,700万ドルで導出する、日本のバイオベンチャーによるディールとして大規模なオプション契約を締結しました。
■ 会社概要
会社名 :株式会社ティムス
代表者 :若林拓朗
所在地 :東京都府中市府中町1丁目9番地
京王府中1丁目ビル 11 階
設立 :2005年2月17日
事業内容:医薬品、医薬部外品、医薬品原材料、医療用機器及び医療用消耗品の研究および開発
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