Open Data Spaces(ODS)の成果物を公開

AI時代のデータスペース技術をオープンソースで提供開始

独立行政法人情報処理推進機構

独立行政法人情報処理推進機構(IPA、理事長:齊藤裕)は、2025年8月に開始したデータスペースのアーキテクチャ設計統括およびアドバイザリ活動の成果として、Open Data Spaces(ODS)に関する主要な成果物を2026年4月1日に取りまとめ、公開しました。これらの成果物は、企業・組織・国境を横断した分散型データマネジメントのグローバルでの相互運用性を確立し、AIの発展を支えるリアルデータ活用基盤の社会実装を加速することを目的として、オープンに利用できるものです。

Open Data Spacesについて

Open Data Spaces公式ウェブサイト

■Open Data Spacesの概要

Open Data Spaces(ODS)は、国や組織ごとの多様性を尊重する、オープンでスケーラブルな分散データマネジメントの技術コンセプトです。

ODSについて、IPAデジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)は、2025年2月に初期構想としてのホワイトペーパーを公開(注釈1)し、2025年8月より国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「ウラノス・エコシステムの実現のためのデータ連携システム構築・実証事業(NEDO事業)」(注釈2)においてアーキテクチャ設計を統括するとともに、プロトコル設計及びミドルウェア開発等のアドバイザリ活動を本格化しました。(注釈3)2025年10月には、一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)、東京大学大学院情報学環との共同推進合意(注釈4)を経て、ODSのグローバルプロモーションの事務局を務めています。そして、その後の設計統括・編纂活動を経て、今回の成果物群を取りまとめるに至りました。

■2025年度のODS設計統括活動の成果物

 本年度のODSに関連する主な成果物は以下の表1に記載のとおりです。なお、それぞれの成果物のクレジット及びライセンスの取り扱いについては、リンク先でご確認ください。

(表)2025年度ODS設計統括活動の成果物一覧

成果物(アーティファクト)

概要

URL

Why Open Dataspaces: 設計思想とアーキテクチャパラダイム

組織・企業・国境を横断した新たな分散データマネジメントの技術パラダイムであるODSの設計思想/アーキテクチャパラダイムの解説文書

日本語版サイト | Why Open Dataspaces: 設計思想とアーキテクチャパラダイム

English | Why Open Dataspaces: Design Philosophy and the Architectural Paradigm

Open Data Spaces Reference Architecture Model (ODS-RAM) V2

企業・業界・国境を横断した分散データマネジメントのためのリファレンスアーキテクチャ。技術パラダイムや階層構造モデル、プロトコルの関係性などにより構成される参照文書

日本語版サイト | Open Data Spaces リファレンスアーキテクチャモデル(ODS-RAM)

English | Open Data Spaces Reference Architecture Model V2 (ODS-RAM V2)

Open Data Spaces Protocols (ODP)

ODS-RAMをもとに分散データマネジメント技術の相互運用性確保のため実装すべき技術仕様及び標準オペレーションを定めるドキュメンテーション群

日本語版サイト | Open Data Spaces プロトコル(ODP)

English | Open Data Spaces Protocols (ODP)

Open Data Spaces Middleware

ODS Protocols(ODP)を参照実装したオープンソースソフトウェア群

日英サイト | Open Data Spaces Middleware

Open Data Spaces ソフトウェア開発キット(SDK for Onboarding/SDK for Semantics)

ODSの開発者に向けたSDK(ソフトウェア開発キット)及びドキュメンテーション群

日英サイト | Open Data Spaces ソフトウェア開発キット

Open Data Spaces 事業者向け参入ガイドブック(開発事業者向け)

ソフトウェアやデータ関連サービスを提供する事業者が、データスペース事業への参入を検討する際に、参入の是非、自社が担い得る役割、初期投資の置き方を判断するための視点を整理するガイドブック

日本語版サイト | Open Data Spaces 事業者向け参入ガイドブック(開発事業者向け)

Open Data Spaces 事業者向け参入ガイドブック(ユーザー事業者向け)

データマネジメントやAIサービスを利用または自社で実装する立場にある企業や行政機関等の実務者・経営企画担当者が、データスペース事業への参入を検討する際に、参入の是非・自社が担い得る役割・初期投資の置き方を判断するための視点を整理するガイドブック

日本語版サイト | Open Data Spaces 事業者向け参入ガイドブック(ユーザー事業者向け)

English | Open Data Spaces Introductory Guidebook for Users

Open Data Spaces 技術者向け導入ガイドブック

ODSを採用・導入またはサービス提供する立場にある技術者を対象に、その技術的な全体像と基礎を理解し、設計・実装・運用に着手するための最初の指針を示すガイドブック

日本語版サイト | Open Data Spaces 技術者向け導入ガイドブック

English | Open Data Spaces Introductory Guidebook for Developers

■今後の方針

 今回取りまとめた成果物は、2026年4月20日から4月24日にドイツ・ハノーバーで開催される世界最大級の製造業向け国際展示会「ハノーバーメッセ 2026」にて、ODSの周知と普及を目的とした講演・展示である「ODS Explore」の一環として、出展されます。(注釈5)

 AI革命が牽引する世界において、サービスの付加価値を生み出すソフトウェアの競争力を規定するデータは、まさにデジタル産業において非常に重要な要素となっています。
 自動車、ロボティクス産業などを典型に、ソフトウェアとハードウェアの主従逆転が起きる中で、ソフトウェアを起点とした戦略的なデータシェアリングは、もはや企業の競争優位性そのものを決定する経営課題です。さらに、カーボンニュートラルの達成や資源循環型社会の実現に代表される社会課題やサプライチェーン断絶への対応といった経済課題の解決に向けては、企業や業界、国境をまたいで安全にデータを共有・流通できる仕組みの構築が必要となります。IPAは、今後もODSによる課題解決に向けた活動を推進して参ります。

(注釈1)ウラノス・エコシステムにおける産業データ連携推進に向けた技術的な参照文書を公開しました(経済産業省、IPA同時発表)

(注釈2)ウラノス・エコシステムの実現に向けた新たな事業に着手します - データスペース基盤整備・普及促進事業をはじめ9件のテーマを採択-(NEDO)

(注釈3)プレス発表 国際的な相互運用性確保に向け、データスペースのアーキテクチャ設計統括とアドバイザリ活動を開始しました(IPA)

(注釈4)プレス発表 データスペースの技術コンセプト「Open Data Spaces」の共同推進を合意(IPA、DSA、RRI、東京大学情報学環 同時発表)

(注釈5)プレス発表「ハノーバーメッセ2026」に出展(IPA)

■本件に関するお問い合わせ先

IPA デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)

Email:dadc-info@ipa.go.jp

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会社概要

URL
https://www.ipa.go.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコートセンターオフィス(総合受付13階)
電話番号
03-5978-7620
代表者名
齊藤 裕
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年01月