リリー・フランキー氏と富永美樹氏により各賞を選出 ~177エントリー(330本)のエントリー応募数から選ばれました~ 「第11回ガラスびんアワード」各優秀商品決定
月桂冠株式会社が最優秀賞を受賞 受賞作品名:『ヌーベル月桂冠 純米吟醸』
日本ガラスびん協会(会長 石塚久継/東京都新宿区)は、2015年3月19日(木)、銀行倶楽部(東京都千代田区)にて「第11回ガラスびんアワード授賞式」を開催いたしました。
【177エントリー(330本)の商品エントリー応募数の中から、各優秀商品が決定いたしました】
本年度は、ご応募いただいた177エントリー(330本)の商品の中から、今回で6回目となる審査委員長を務めたリリー・フランキー氏と、今回が3回目となる審査委員を務めたフリーアナウンサーの富永美樹氏により、「機能性・環境性・デザイン性」など、多方面から評価していただきました。その中より、月桂冠株式会社の「ヌーベル月桂冠 純米吟醸」が、磁器の徳利のように柔らかな細見の形状の美しさ、さらに江戸時代の流行色である“璃寛茶”(りかんちゃ)を使用し、日本酒をより一層、美味しそうに見せる演出が施されているという点が評価され、ガラスびんアワード最優秀賞に選ばれました。その他にも、機能優秀賞(1点)、環境優秀賞(1点)、デザイン優秀賞(1点)、リリー・フランキー賞・富永美樹賞(各1点)、日本ガラスびん協会特別賞(2点)が選定されています。
同アワードでは、私たちの生活の様々なシーンで使用されるガラスびんについて、ガラスならではの独特のデザイン性に加え、優れた機能性や環境性を備えた商品を評価するとともに、各審査委員の個人賞などを設け多角的、総合的に優れたガラスびんを表彰しています。
ガラスびんは、「見た目」、「手触り」、「口あたり」から「おいしさ」を感じさせてくれます。そして、暮らしに「快適さ」を、心や体に「豊かさ」を与えてくれます。
ガラスびんは、多様なデザイン性と酒類や飲料、食品などの鮮度を守り長期保存性に優れ、何度でも再生できる環境にやさしい容器として長年にわたり親しまれています。
当協会では、昨今の環境意識の高まりや中身の安全・安心を求める声を背景に、ガラスびんの持つ特性や優位性を広く社会に発信し、改めてガラスびんの持つ魅力を伝えたいと考えております。
【最優秀賞】
月桂冠株式会社
ヌーベル月桂冠 純米吟醸
「磁器の徳利のように柔らかな細見の形状の美しさ、さらに江戸時代の流行色である“璃寛茶”(りかんちゃ)を使用し、日本酒をより一層、美味しそうに見せる演出が施されている。自然な美しい形状の中に高度な技術が隠れている商品」という点が評価され、最優秀賞に選出されました。
【機能優秀賞】
株式会社下園薩男商店
旅する丸干し
「キャップが開けやすく、ガラスびんの底部近くに点字をつけ、無色のガラスびんであることをわかりやすく表示。生活者の使いやすさを重視しながらも、ラベルの美しさ、中味の見せ方など、随所に工夫が重ねられた商品」という点が評価され、機能優秀賞に選出されました。
点字(底部)
【環境優秀賞】
モンスターエナジージャパン合同会社
モンスターエナジーM3
「世界的なエナジードリンクブランドが、日本国内で初めてガラスびんを採用。また採用された深緑の色調は『エコロジーボトル』に分類されるものです。流行と環境性を融合させた先進性ある商品」という点が評価され、環境優秀賞に選出されました。
【デザイン優秀賞】
株式会社ふみこ農園
コンポート丸ごと温州みかん
「見た瞬間から忘れられない強烈な印象を残す洗練されたデザイン。ガラスびんの透明感をいかし中味を際立たせ、容器との一体感を高めた、大切な人に贈りたい、また、贈られたくなる商品」という点が評価され、デザイン優秀賞に選出されました。
【リリー・フランキー賞】
月桂冠株式会社
<月桂冠>金賞受賞酒 酒造年度別 飲み比べセット
「日本の伝統工芸である蒔絵をガラスびんで表現し高級感を演出。中味の品質を保ちながら、デザイン性を楽しむことができるという、ガラスびん本来の特長が巧みに引き出された商品」という点が評価され、リリー・フランキー賞に選出されました。
【富永美樹賞】
株式会社コーセー
コスメデコルテ ホワイトロジスト メラノクローザー
「多面体のデザインが光を複雑に美しく反射させるシルエットは、ダイヤモンドのような高級感があふれ、鏡台に並んでいるだけで優雅な心地にさせてくれる商品」という点が評価され、富永美樹賞に選出されました。
【日本ガラスびん協会特別賞】
サントリースピリッツ株式会社
澄みわたる梅酒
独自の蒸溜技術によって”透明ですっきりとした味わいの梅酒”という新たなジャンルを開拓され、発売当初より人気と話題を集め、短期間で新たな市場を形成されました。すっきり爽やかな印象的な水色のボトルは、2014年を代表するガラスびんヒット商品として、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。
【日本ガラスびん協会特別賞】
ニッカウヰスキー株式会社
スーパーニッカ
1962年にガラスびんをひとつの工芸品と捉えたボトルデザインで発売。以来、ボトルへのこだわりと想いをウェブサイトでご紹介されるなど、ガラスびんの普及と啓発に取り組んでいただきました。これらの取組みと長年に亘るご愛顧に感謝を込め、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。
講評
■ 審査委員長 リリー・フランキー氏
日々進化する技術、発想、創意や工夫など、ガラスびんの多彩な表現方法を見させていただきました。中味を含め、一体感を纏いながら表現された商品、無色透明というガラスびんの特性に改めてフォーカスを当てた商品等、新しい日本の息吹を、たっぷり詰め込んだ素敵なガラスびんに、今年も多数出会うことができました。
■ 審査委員 富永美樹氏
環境性、機能性に気を配りながら、中味もデザインの一部として取り入れるなど、ガラスびんの表現に対する底力を感じました。私自身もこれまでの審査を経験し、実生活においてもガラスびんに対する、見方や接し方も変化してきましたので、その中から得られた知見を今回の審査にも活かすことができました。今年もありがとうございました。
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