JOGMEC

南アフリカ共和国・白金族プロジェクト、北部隣接鉱区との統合について

~更なるプロジェクト価値の向上に向けて~

JOGMEC

JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、南アフリカ共和国ブッシュフェルド地域北部でカナダのプラチナム・グループ・メタルズ社(PTM社)と共同で実施するウォーターバーグ白金族JVプロジェクトについて、PTM社らが保有する北部隣接鉱区と統合することで合意しました。これによりプロジェクト範囲は約254km2から1,118km2へと拡大、また白金族金属量は693tから904tへと増加します。

JOGMEC は2011年にこの地域で初めて白金族鉱床を発見し、その後の探査を通じて693tの含有金属量(3PGE+Au. 2014年6月発表、予測鉱物資源量)の存在を報告してきました(※過去に実施のニュースリリース参照)。他方、その北部隣接鉱区ではPTM社が、独自の探査により211t (同)の金属量を把握していました。この度、当事者間で両プロジェクトを統合し(計904t、同)、JVにより引き続き、探査、経済性評価を継続することで合意しました。


この度の統合で、①大規模化による将来の生産コスト減、②日本企業の引取り可能な生産物量の拡大、③新規探査余地獲得のメリットが見込まれます。特に新規探査余地は、これまでのJVでは白金族鉱床の走向延長約10km間の評価に留まっていたところ、新たに北部延長の約20kmが追加され、大きく拡大します。北部隣接鉱区の先行的な試掘成果としては、現在の資源量範囲の約3.4km北部で21.45m間、2.03g/t(3PGE+Au)の着鉱をみるなど、白金族鉱床の連続や拡大については既に一部で確認されているところです。

今後は既報の資源量地域における予察的な経済性評価を作成するほか、新たに獲得した北部延長地域の探査を通じて資源量を拡大し、更なるプロジェクト価値の向上を目指します。JOGMEC は資源探査を通じて南部アフリカの新しい可能性を提案し、今後とも我が国企業が直接関与する金属鉱山開発の促進に貢献してまいります。

なおPTM社は、2015年5月28日と29日に開催されるアフリカ鉱業・資源ビジネスセミナー2015(J-SUMIT2)での講演を予定しています(5月29日13:30-14:00 B会場にて、CEOのR. マイケル・ジョーンズ氏講演予定)。

■ 過去のニュースリリース
◇ JOGMEC、世界のプラチナ主生産国、南アフリカの有望地域における権益獲得に向けて2件目の共同探査事業立ち上げへ(2009年10月9日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/release0216.html
◇ JOGMEC、南アフリカ共和国ブッシュフェルド地域北部で白金族金属の存在を確認(2011年11月10日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/release0373.html
◇ 南アフリカ共和国の白金族金属プロジェクトで金属量約 205t を確認(2012年9月27日発表)
http://www.jogec.go.jp/news/release/release0433.html
◇ マイニング・ジャーナル誌にて最優秀探鉱賞を受賞(2012年12月21日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/release0460.html
◇ JOGMEC、南アフリカ共和国の白金族金属プロジェクトで金属量約315tを確認(2013年4月16日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000001.html
◇ JOGMECの南アフリカ共和国白金族プロジェクトでの金属量、約545tに拡大(2013年9月12日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000040.html
◇ JOGMECの南アフリカ共和国白金族プロジェクトでの金属量、約693tに拡大(2014年6月25日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000110.html
◇ 2013年度資源地質学会技術賞受賞~南アフリカ共和国における白金族金属鉱床探査での調査成果に関連して~(2014年6月30日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_000039.html
◇ 南アフリカ共和国での探鉱プロジェクトで新たな白金族の存在を確認~これまでで最も厚い80m間、平均品位4.80g/t(プラチナ、パラジウム及び金の合計)に着鉱~(2014年11月4日発表)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000154.html

■ 関連情報
「日アフリカ鉱業・資源ビジネスセミナー2015(J-SUMIT2)」開催
http://www.jogmec.go.jp/news/event/event_k_10_000026.html

■ プロジェクトの概要
(1) 対象地域
既存プロジェクト範囲 ウォーターバーグ(Waterberg)地域
鉱区面積 254km2
北部隣接鉱区 ウォーターバーグ・エクステンション(Waterberg Extension)地域
概要 864km2(申請中鉱区375km2を含む)
鉱区面積 首都プレトリアの北北東約270kmに位置し、白金族金属を胚胎するブッシュフェルド岩体の北端に位置するが、地表は表土で覆われ、ブッシュフェルド岩体の露出がないことから、これまで積極的な調査が行われていなかった地域。
周辺の開発状況 ・モガラクエナ鉱山(Mogalakwena):ウォーターバーグ地域の南70kmに位置する。アングロ・アメリカン・プラチナム社(Anglo American Platinum Limited、本社:南アフリカ)が露天鉱採掘で生産を行っており、金属量(埋蔵量及び資源量ベース)の合計は265.9百万オンス(約8,270t、プラチナ、パラジウム、ロジウム、金の合計)。
・プラットリーフプロジェクト:ウォーターバーグ地域の南82kmに位置する。JOGMEC出資案件。本格的探鉱実施中

 

(2) 契約内容
契約締結日 2015年5月22日
条件 ウォーターバーグ地域及びウォーターバーグ・エクステンション地域において、JOGMECは28.35%の権益を獲得することができ、3年間で2,000万米ドルの調査費用を拠出する。PTM社とMnombo Wethu Consultants CC社(HDSA(歴史的に不利益を被った南アフリカ人)関係で参加する南アフリカの地元資本の企業)の権益は、それぞれ45.65%、26%となる。調査結果が良好な場合には優先的に日本企業に引継ぐ条件が設定されている。共同探鉱の契約上、優先的に日本企業に引継ぐ条件が設定されており、日本企業の新たな権益確保につながるものと期待される。

 

■ プラチナム・グループ・メタルズ社(Platinum Group Metals Ltd.)
本社 カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
設立 2000年
概要 白金族金属の鉱山開発を目的とし、カナダ及び南アフリカで探鉱を実施している中堅探鉱会社。南アフリカのヨハネスブルグに現地会社を有し、ブッシュフェルド地域西部WBJVプロジェクトは2015年央の生産に向け鉱山を建設中。本ウォーターバーグ地域プロジェクトのオペレータを務める。

 

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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000213.html?mid=pr_150527

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会社概要

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URL
https://www.jogmec.go.jp/?mid=pr
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング
電話番号
03-6758-8106
代表者名
髙原 一郎
上場
未上場
資本金
1兆3484億円
設立
2004年02月