マクニカ、「Mpression IoTメッシュネットワーク・スターターキット」を発売開始

～専門知識なしで、簡単にメッシュネットワークを用いた計測・評価をすぐに開始～

株式会社マクニカ (神奈川県横浜市港北区新横浜1-6-3、代表取締役社長：中島 潔、以下マクニカ)は、このたび、「Mpression IoTメッシュネットワーク・スターターキット」を発売します。この製品は、お客様が実用途の屋内環境下で信頼性の高い安定したメッシュネットワークを構築したいという課題を解決するために、製品化したものです。メッシュネットワークの構築には、リニアテクノロジー社のDust Networks（注1） を採用しています。なお、販売は、子会社の株式会社アルティマ（本社：神奈川県横浜市港北区新横浜2-8-12、代表取締役社長：小林 雄祐、以下アルティマ）より行います。

<IoT メッシュネットワーク・スターターキット の内容＞
• 屋内向け無線センサー端末 EH-Terminal-B（バッテリ版） 5台 と 親機 1台のセット
• パソコン上でログを取得するためのWindowsアプリケーション *Data Logger 付属（.csv ファイルを出力）
• Getting Started (Splunkマシンデータ分析プラットフォームへのデータ可視化インストラクション含む)
• 発売開始日：2016年 9月 7日
 

図1. IoT メッシュネットワーク・スターターキット

 

昨今、IoT （モノのインターネット：Internet of Things）に対する期待が非常に高まってきています。
2020年にはグローバルで500億個を超える様々なセンサーデバイスの出現が見込まれており、これらのデバイス同士が無線ネットワークを介して相互に通信し、クラウドに蓄積されたデータの解析・分析を行い、新たな企業付加価値を創出するビジネスモデルとして期待されています。
この様な状況の中、マクニカは、Mpression においてIoTの課題解決を行うため、Mpression IoT ソリューションを提供しております。Mpression IoT ソリューションは、IoT におけるデバイス、ゲートウェイ、クラウドを組み合わせたPoCから、個別のデバイスまでお客様の課題にあわせて提供しています。この活動の中でご要望を頂く事が多かった、「IoTメッシュネットワーク・スターターキット」は、お客様が実用途の屋内環境下で信頼性の高い安定したメッシュネットワークを構築したいという課題を解決するため、製品化したものです。メッシュネットワークの構築には、リニアテクノロジー社のDust Networks（注1） を採用しています。
 

図2. Mpression IoT PoC 全体図

IoT 市場は、急速な市場拡大が見込まれる一方で、計測無線端末を様々な場所に実用途で設置する場合には幾つかの課題があることがあげられています。

＜計測端末を設置する際の課題＞
-初期設定の複雑さ・煩雑さ
-端末の接続信頼性
-切断時・端末交換時からのネットワーク修復・再設定

これらの課題において、無線の専門知識を持ったエンジニアが実地に訪問する必要が生じたり、複数のシステムエンジニアによる共同作業が必要とされたり、評価するだけでも、多くのサポートの工数、費用が必要とされていました。その為に、実地における計測無線ネットワーク端末導入には、十分な検証時間と予算と専門知識が不可欠でした。

今回の「IoTメッシュネットワーク・スターターキット」を使う事により、専門知識がない担当者でも、端末の電源を入れるだけで、安定したメッシュネットワークを使った計測・評価を簡単に開始できるようになります。複雑な初期設定も不要で、将来端末を追加したり、一時的に無線が切断されても、自動修復・追加機能により、安定したメッシュネットワークが構築される仕様になっています。これらの機能により、専門知識のない担当者でも、設置場所の検討、端末数の検証などを実地で手軽に行うことができます。 「IoTメッシュネットワーク・スターターキット」には、当社にて開発したデータロガー・ソフトウェアなども併せて一括提供され、PCへの出力、およびリアルタイムでの監視・計測がすぐに開始できます。また、取得したデータの可視化については、子会社のマクニカネットワークスにて取り扱う、スプランク社のマシンデータ分析プラットフォーム「Splunk」(注2) と連携することで、取得した情報を「Splunk」のダッシュボード上で可視化できるようになります。
これらの特長により、IoT端末を用いた環境モニタリングを導入する際の事前検証を、短期間・低予算で手軽に実施する事が可能になりました。

＜IoT メッシュネットワーク・スターターキットの想定使用用途＞
IoTの普及に応じて需要が見込まれる、オフィス・テナント・工場・プラントなどの温度・湿度、照度などの統計計測データの取得、及び状態監視や遠隔監視など。

＜IoT普及に向けた取り組みや今後の展望＞
本日の発表に関し、販売元のアルティマ 第２統括部 統括部長 山田育世は、次のように述べています。「アルティマは、環境発電ワイヤレスセンサー端末をはじめ、IoTシステム構築に必要な製品ラインナップとソリューションサービスの拡充に努めてきました。今回のキットを発売する事で、ワイヤレスセンサー端末の課題を減らし、導入のハードルを下げる事で、ワイヤレスセンサー端末の普及を加速する事ができると考えています。」
マクニカグループは、今後もMpression を通じ、お客様の” 新しいモノづくり” への課題解決をグローバルで支援します。特に IoT に関する市場ニーズに応じた通信方式、システム構成によるMpression IoTソリューションならびに Mpression PoCを拡充・提供していきます。

■ IoT メッシュネットワーク・スターターキットの概要 と お問い合わせ先
http://www.altima.co.jp/altima_solution/eh_terminal/index.html

■ (注１) Dust Networks とは
リニアテクノロジー社が販売する接続信頼性99.999%、低消費電力 無線センサ・ネットワーク・デバイスです。
詳細はhttp://www.altima.co.jp/products/lineartechnology/dust.htmlをご覧ください。

■ (注2) Splunk とは
Splunkは、これらの様々なITシステムから生成されるマシンデータの収集、検索、分析、可視化を行うために開発された「ITシステムのためのマシンデータ分析プラットフォーム」です。
詳細はhttp://www.macnica.net/splunk/about.html/をご覧ください。

マクニカについて
マクニカは1972 年の設立以来、エレクトロニクス及び情報通信の領域で、半導体やネットワーク関連機器などを企画開発、販売する技術商社＆ソリューションプロバイダーです。最先端のエレクトロニクス商品を数多く取り揃え、常に先進の技術や知識をより高い付加価値とともに提供しています。また、市場の動きや顧客のニーズを的確に捉え、独自のきめ細かいサービス＆サポートを確立し、商品の設計や開発を支援しています。当社は、横浜に本社を構え、アメリカ、ドイツ、香港、上海、台湾、シンガポール、韓国、タイに現地法人を有しています。詳細はhttp://www.macnica.co.jpをご覧ください。

アルティマについて
株式会社マクニカの100%子会社である、株式会社アルティマは1991年に設立され、日本市場へ半導体をはじめとする世界の最先端で高性能な製品の販売、サービスおよび技術支援を提供しています。通信機器、産業機器、ディジタルコンスーマ機器、コンピュータ・ストレージ装置、OA機器、クラウド・データセンタなど、幅広いアプリケーションをターゲットとする多種多様な先端製品を取り扱い、同様に技術サポートを提供することにより、更なるトータルソリューションをお届けしています。アルティマに関する詳細は、http://www.altima.co.jp/ をご参照ください。 

Mpressionについて
「Mpression（エムプレッション）」は、マクニカグループ各社が国ごとに開発・サポートしてきた、ソフトウェア、プラットフォーム、評価ボードなどを結集した総合的な技術ソリューションです。グループ各社の経験豊富な技術者のノウハウを詰め込んだより高度で、すぐに使えるシステムレベル・ソリューションを提供する事により、お客様の開発期間短縮と、製品価値の最大化を図っていきます。また、国内のみならず、グループ各社を通じて、欧米、中国、アジアなど、国や地域を問わずワンストップで提案・サポートしていきます。Mpressionに関する詳細は http://www.m-pression.com/ja をご覧ください。

※本文中に記載の社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社マクニカ
イノベーション推進統括部
マーコム戦略推進室 江川 [e-mail]
経営管理部 広報企画課 宮原
電話：[phone]  FAX：[phone]