CALL4、名古屋出入国在留管理局収容中に亡くなられたウィシュマさんのご遺族による国家賠償訴訟のサポートを開始
~ウィシュマさん名古屋入管死亡事件 https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094 ~
▲ ウィシュマ・サンダマリさん(左から2番目)とその家族
■背景
2021年3月6日、名古屋出入国在留管理局に収容されていたウィシュマ・サンダマリさんが亡くなりました。同年2月15日に行われた尿検査はウィシュマさんが饑餓状態にあることを示しており、自分で体を起こすことも、食事をすることも、トイレもできないほど衰弱していました。しかし、ウィシュマさんに適切な医療は提供されませんでした。本訴訟を通じて、なぜ入館職員はウィシュマさんから適切な治療を受ける機会を奪ったのか、なぜウィシュマさんは亡くなってしまったのかを明らかにし、日本国政府からウィシュマさんの家族に対する適切な賠償を実現したいと思います。
CALL4は本訴訟に必要な費用をサポートするべくクラウドファンディングと、より多くの人に本訴訟の背景や経過を発信すべくケース掲載を開始いたします。
■クラウドファンディング及び支援ページ概要
以下のケースページより支援が可能です。
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094
※クレジットカードで簡単に寄付することができます。
※寄付にあたり会員登録は不要です。
使用使途:
• 原告の来日、滞在費用
・本ケースの周知・啓発行事
• 弁護団の活動費(交通費、通信費、通訳費用等)
• 調査費用(カルテ等の開示、専門家の意見聴取等)
• 訴訟事務費用(印紙代、郵便費用、印刷費等)
※上記の必要経費に充てる費用以外は、実働した弁護士の報酬とさせていただきます。
名古屋入管死亡事件弁護団は東京、大阪、名古屋の弁護士の、10名以上の実働弁護士によって構成されています。訴訟をウィシュマさんが死亡した名古屋で提起していることや、医療などの専門家の意見を聴取しながら進めていく必要があること、入管制度や政策のあり方にも関わっており、究明すべき点は多岐にわたります。また、本訴訟は長期化する可能性も高く、多額の経費が必要になると考えられます。
■担当弁護士のメッセージ
生前ウィシュマさんの面会に通っていた支援者を通じて原告であるご遺族と出会いました。最初にお話させていただいたときのご遺族の悲しみに打ちひしがれた表情は忘れられません。ご遺族は、ウィシュマさんが亡くなったとはまだ信じたくないという気持ちを強くお持ちです。一方で、もし彼女が本当に亡くなってしまったのなら、せめて彼女の死の真相を知りたいという気持ちを私たちに伝えてくださいました。
私たちは、これまで多数の犠牲者を出してきた入管収容制度が違法である点を指摘して、これに強く抗議し、システム改変を求めて闘ってきましたが、ウィシュマさんの生命をつなぐことには間に合いませんでした。彼女は亡くなってしまった。私たちは間に合わなかったのです。
その深い悔恨を胸に、彼女のご遺族とともに必ず彼女の死の真相を解明し、責任の所在を明らかにし、それを「違法なシステムを適法なものに改革する契機とする」ことで、ウィシュマさんをせめて最後の犠牲にしたいと思いました。そこまで成し遂げることで、ウィシュマさんに詫びたいと思います。
■運営団体「特定非営利活動法人CALL4」について
特定非営利活動法人CALL4は、公共訴訟を支援するウェブプラットフォーム「CALL4」の運営のために設立された営利を目的としない法人で、代表を務める弁護士谷口太規の他、多様な専門性を有するプロボノメンバーによって活動が担われています。
詳細は以下よりご確認ください。
https://www.call4.jp/
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