アフリカの中古車ファイナンスHAKKI AFRICAが中古車輸出大手のSBTと事業提携を発表
ケニアの首都ナイロビの子会社を拠点に事業用中古車購入に特化したマイクロファイナンスを展開する株式会社HAKKI AFRICA(本社:神奈川県鎌倉市/代表取締役:小林嶺司/以下「当社」)は、2021年4月に日本車のエクスポーターとしてアフリカ地域最大手の株式会社エスビーティー(本社:神奈川県横浜市/代表取締役:稲見太郎)と事業提携し、資金提供を受けました。
- 株式会社エスビーティーについて
グループの年商は2018年度に846億円を記録し、アフリカでもケニアをはじめとして8ヶ国に展開しており、輸出に関わるプロセスを幅広くカバーし、現地オフィスによるシームレスな対応を受けられることから、自動車マーケットにおいて顧客からの信頼を得ています。
株式会社エスビーティー ウェブサイト:https://www.sbtjapan.co.jp/
- 株式会社HAKKI AFRICAについて
先進国に比べて正規雇用の割合が低く、銀行口座やクレジットカードの保有者も少ないアフリカ地域では、配車アプリドライバーに代表されるギグワーカーが銀行系ローンにアクセスすることが非常に難しくなっています。配車アプリドライバーとして働く人の多くは現地の富裕層から毎日車をレンタルする形で仕事をしており、支払うレンタル料の総額は年間50万円にもなります。
一方で、金融関連法の規制が未完成なため、マイクロファイナンス機関が乱立しており、銀行以外のローンでは完済までに利息が元本を上回るなど、利用しづらい状態です。
そこで当社は3つのアプローチを用いて、これまでローンを利用できなかった層にリーチするとともに、地域最安金利を実現しました。
1.信用スコアリングシステム
銀行系ローンで与信基準となっている書類を用意できるケニア人は全人口の3割以下と言われています。そこで当社は従来の与信判断と一線を画す新たな与信基準を作成しました。
当社はケニア通信シェアNo.1のSafaricom社が運営するモバイルマネーサービスのAPIを活用した利用履歴解析と事業分野ごとの独自の与信基準を核とした独自の信用スコアを利用し、高スコアを獲得したドライバーにファイナンスを行います。
2.GPS/Geo-Fenceの活用
返済期間中は車にGPSデバイスを搭載し、位置情報管理プラットフォーム上に2重の仮想フェンスを張ることで、これを越えようとする車を検出するとアラートが鳴る仕組みになっています。
また、常に位置情報を把握することで、行動時間や活動範囲に基づく収入向上コンサルティングを行い、ローンの返済を促進します。
3.返済自動記帳システム
マイクロファイナンスの利用者は、「その日暮らし」が一般的であり、長期的な資金計画を立てることに慣れていません。ただ車を手にするだけでなく、長い目で人生を設計してほしいと考え、計画立って返済を行うサポートツールとして返済を自動で記帳し、顧客に対して常に最新のローンステータスを可視化します。
また、ローンの返済をモバイルマネーに限定し、不正が起きない仕組みを整えたことで、大幅に金利を下げることが可能になりました。
金利が高止まりするケニアでは、金融サービスは誠実に働く人から搾取する機関になっているのが現状です。日々誠実に働く人にこそ、より多くの機会を機会を与えたいと当社は考えます。レガシー業界であるケニアの金融市場にデジタルトランスフォーメーションを起こし、中古車ローンシェアNo.1を目指します。
当社ウェブサイト:https://hakki-africa.com/
- 今後について
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