東京大学名誉教授・村上陽一郎氏によるオンライン私塾、第3回は『「女装と男装」の文化史』の佐伯順子氏が登場!
私塾「専門家とは何か」第3回:ジェンダー論から「知」の未来を考える 開催決定!
スタイル株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役:竹田茂)は、「これから深い知の世界へ入っていこうとする人」また「知の世界で生きていくことを目指す人」などを対象に、専門家とは何かをを改めて考えるオンライン私塾を開催しています。私塾の主宰は科学哲学者の村上陽一郎氏。第3回目は2021年7月30日(金)に開催し、ゲストスピーカーには同志社大学社会学部教授の佐伯順子氏をお迎えします。私塾は連続講座ですが、途中からでもご参加いただけます。
東京大学名誉教授・村上陽一郎氏によるオンライン私塾、第3回の詳細が決定しました。
月1回開催している当塾ではテーマを「専門家とは何か」とし、専門家に必要な覚悟や物の見方・考え方などを参加者とともに学んでいます。
第1回では「専門家に必要な意外な覚悟」と題し、プロとアマチュアの違いや科学が細分化した背景などについて紹介しました。
第2回は『流言のメディア史』や『メディア論の名著30』の著者である佐藤卓己氏を招聘し、ポスト真実の時代の「輿論と輿論」について学びました。
そして第3回となる今回は、比較文化やジェンダーの研究者である佐伯順子氏を招き、ジェンダーの観点から専門教育のあるべき姿を探ります。
イベントは7月30日(金)19時から。ZOOMミーティングを利用しオンラインで開催します。約2時間半のトークの後には交流会を実施予定。村上氏や佐伯氏とご自由に意見交換をしていただけます。
ゲストスピーカー・佐伯順子氏より
日本の近代教育はその黎明期から、明確なジェンダーによる非対称性を有していた。近代教育の出発点としての学制(明治5年)は、一見、女子・男子の教育の機会均等を打ち出しながら、女子教育の目的を「母」になるためと見定めた。明治初期の最初の女子留学生は、国際的視点をもつ女性の養成を一時的に目標としたが、その経験を帰国後、直接的社会実践に実らせたのは津田梅子のみであった。
日本の大学教育のある種の「歪み」は、日本社会全体の制度設計の構造的問題であり、教育現場だけで「解決」するのは至難の業ではあるが、生計の担い手として期待されない方針のもとに展開してきた近代日本の女子教育が、実用性に左右されない幅広い「教養」や「文学」教育を維持してきたことも否めない。さらに、ジェンダーを問わず大学という存在が就職予備校的に認識されがちな日本社会においては、大学教育と「社会」との接点の必要性が提唱されながらも、その「社会」のスタンダード自体が極めてジェンダー不平等であるという問題を抱えているうえに、“役に立たない”学問を軽視しつつ、さりとて「専門性」が十分に強化されたともいえない中途半端な現状を招来している。
このような「知」の危機をどうのりこえるのか──比較文化史、メディア学、ジェンダー論の学際研究の視点から、女子教育と男子教育の歴史的背景をふまえて、「教養」と「専門」を横断する「知」の将来について問題提起したい。
スピーカープロフィール
上智大学理工学部、東京大学教養学部、同学先端科学技術研究センター、国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、ウィーン工科大学などを経て、東洋英和女学院大学学長で現役を退く。東大、ICU名誉教授。専攻は科学史・科学哲学・科学社会学。幼少より能楽の訓練を受ける一方、チェロのアマチュア演奏家として活動を続ける。
大学で歴史学(西洋中世史ゼミ)、大学院で比較文学比較文化を学び、国際日本文化研究センター客員助教授等を経て、現在、同志社大学大学院社会学研究科、社会学部メディア学科教授。学術博士(東京大学)。著書に『「色」と「愛」の比較文化史』(岩波書店、サントリー学芸賞、山崎賞)、『「女装と男装」の文化史』(講談社メチエ)『男の絆の比較文化史』(岩波書店)ほか。
実施概要
イベント名:【村上陽一郎による私塾】専門家と何か 第3回 ジェンダー論から「知」の未来を考える
開催日:2021年7月30日(金)19時~
会場名:Zoomを使ったオンラインイベントです。
申し込み方法:Peatixよりお申込みください。https://peatix.com/event/1926890
参加費:3000円 (学割有。お問い合わせください)
スタイル株式会社について
オウンドメディアマーケティングやウェブメディアのプロデュースを行っています。
事業コンセプト:http://style.co.jp/concept/
事業実績:http://style.co.jp/results/
会社概要
会社名:スタイル株式会社(Style Corporation)
所在地:東京都世田谷区奥沢
代表者:竹田茂
設立:2004年(平成16年)10月1日
URL:http://style.co.jp/concept/
事業内容:ウェブメディアの運営等
月1回開催している当塾ではテーマを「専門家とは何か」とし、専門家に必要な覚悟や物の見方・考え方などを参加者とともに学んでいます。
第1回では「専門家に必要な意外な覚悟」と題し、プロとアマチュアの違いや科学が細分化した背景などについて紹介しました。
第2回は『流言のメディア史』や『メディア論の名著30』の著者である佐藤卓己氏を招聘し、ポスト真実の時代の「輿論と輿論」について学びました。
そして第3回となる今回は、比較文化やジェンダーの研究者である佐伯順子氏を招き、ジェンダーの観点から専門教育のあるべき姿を探ります。
イベントは7月30日(金)19時から。ZOOMミーティングを利用しオンラインで開催します。約2時間半のトークの後には交流会を実施予定。村上氏や佐伯氏とご自由に意見交換をしていただけます。
ゲストスピーカー・佐伯順子氏より
日本の近代教育はその黎明期から、明確なジェンダーによる非対称性を有していた。近代教育の出発点としての学制(明治5年)は、一見、女子・男子の教育の機会均等を打ち出しながら、女子教育の目的を「母」になるためと見定めた。明治初期の最初の女子留学生は、国際的視点をもつ女性の養成を一時的に目標としたが、その経験を帰国後、直接的社会実践に実らせたのは津田梅子のみであった。
日本の大学教育のある種の「歪み」は、日本社会全体の制度設計の構造的問題であり、教育現場だけで「解決」するのは至難の業ではあるが、生計の担い手として期待されない方針のもとに展開してきた近代日本の女子教育が、実用性に左右されない幅広い「教養」や「文学」教育を維持してきたことも否めない。さらに、ジェンダーを問わず大学という存在が就職予備校的に認識されがちな日本社会においては、大学教育と「社会」との接点の必要性が提唱されながらも、その「社会」のスタンダード自体が極めてジェンダー不平等であるという問題を抱えているうえに、“役に立たない”学問を軽視しつつ、さりとて「専門性」が十分に強化されたともいえない中途半端な現状を招来している。
このような「知」の危機をどうのりこえるのか──比較文化史、メディア学、ジェンダー論の学際研究の視点から、女子教育と男子教育の歴史的背景をふまえて、「教養」と「専門」を横断する「知」の将来について問題提起したい。
スピーカープロフィール
村上 陽一郎(むらかみ・よういちろう)
上智大学理工学部、東京大学教養学部、同学先端科学技術研究センター、国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、ウィーン工科大学などを経て、東洋英和女学院大学学長で現役を退く。東大、ICU名誉教授。専攻は科学史・科学哲学・科学社会学。幼少より能楽の訓練を受ける一方、チェロのアマチュア演奏家として活動を続ける。
佐伯 順子(さえき・じゅんこ)
大学で歴史学(西洋中世史ゼミ)、大学院で比較文学比較文化を学び、国際日本文化研究センター客員助教授等を経て、現在、同志社大学大学院社会学研究科、社会学部メディア学科教授。学術博士(東京大学)。著書に『「色」と「愛」の比較文化史』(岩波書店、サントリー学芸賞、山崎賞)、『「女装と男装」の文化史』(講談社メチエ)『男の絆の比較文化史』(岩波書店)ほか。
実施概要
イベント名:【村上陽一郎による私塾】専門家と何か 第3回 ジェンダー論から「知」の未来を考える
開催日:2021年7月30日(金)19時~
会場名:Zoomを使ったオンラインイベントです。
申し込み方法:Peatixよりお申込みください。https://peatix.com/event/1926890
参加費:3000円 (学割有。お問い合わせください)
スタイル株式会社について
オウンドメディアマーケティングやウェブメディアのプロデュースを行っています。
事業コンセプト:http://style.co.jp/concept/
事業実績:http://style.co.jp/results/
会社概要
会社名:スタイル株式会社(Style Corporation)
所在地:東京都世田谷区奥沢
代表者:竹田茂
設立:2004年(平成16年)10月1日
URL:http://style.co.jp/concept/
事業内容:ウェブメディアの運営等
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