シーメンス南アフリカとアスペン、アフリカ向けのワクチン生産強化で協力

シーメンス株式会社

戦略的パートナーシップ、Aspen Pharmacare社の生産能力を増強、アフリカにおける新型コロナウイルスワクチンの需要増に対応
ドイツ政府のdeveloPPPプログラムが一部資金提供、デジタル技術により安定した製品品質を確保、迅速で効率的な生産を実現

シーメンスの南アフリカ法人、Aspen Pharmacare Holdings Limitedの完全子会社であるAspen SA Operations (Pty) Limited(以下、総称して「アスペン」)、およびドイツ投資公社(Deutsche Investitions- und Entwicklungsgesellschaft、以下「DEG」)は、共同プロジェクトの契約を締結し、デジタル技術の活用によって、ゲバーハ(旧名称ポートエリザベス)にあるアスペンの製造施設を通じたアフリカ大陸での新型コロナウイルスワクチン製造の効率化を推進することになりました。
このプロジェクトは、南アフリカの製薬産業の国際競争力を強化し、他の病気や将来の伝染病に対するアフリカ諸国の抵抗力を向上させるものです。ドイツ連邦経済協力開発省(BMZ)は、DEGに対し、アフリカ内でのワクチン製造能力確立に向けた資金提供を依頼しました。南アフリカは、アフリカ大陸で最も先進的な医薬品市場であり、アスペンはアフリカの大手医薬品メーカーです。
アスペンは、アフリカ初の新型コロナウイルスワクチンのライセンス生産権を得る手続きを進めており、Aspenovaxとして4月から6月の間の早い時期に発売する予定です。Aspenovaxは、アフリカの患者のためにアスペンがアフリカ大陸で製造する独自の新型コロナウイルス向けワクチンとなります。シーメンスとアスペンの共同プロジェクトは、Aspenovaxの生産、ひいてはアフリカ諸国全体に確実に貢献するものです。
このプロジェクトではシーメンスの一連のデジタル技術が導入され、アスペンにおける現在の製造プロセスを強化し、生産の実施、エネルギー効率、製品の追跡、生産ネットワーク全体の集中管理を向上させ、さらにエネルギー監視装置、流量計、および温度センサーも追加導入されます。また、このプロジェクトの重要な要素の一つとして、東ケープ州のゲバーハにあるアスペンの生産施設を効果的に維持するためのトレーニングやスキル開発も行われます。
シーメンスの南部・東部アフリカ地域子会社の最高経営責任者(CEO)であるサビン・ダロモは次のように述べています。「当社の革新的なデジタル・ツイン・シミュレーションにより、生産環境は常に最新の状態に保たれ、戦略的改善活動の影響判断に活かされます。今回の技術供与においては、その全体にわたり効率化を図ることで貴重なワクチンの無駄を省くとともに、エネルギー管理を導入してCO2の排出を最小限に抑えることを目指しています。当社として、南アフリカでアスペンやDEGと連携できること、そしてこれにより製薬業界が世界的規模でワクチン生産を強化するのを支援できることを誇りに思っています。今回のアスペン、DEG、およびシーメンスのパートナーシップは、当社のデジタル技術がいかに社会に貢献できるかを明確に示すものです。最終的には、我々の連携によってワクチンの開発が加速され、製品化までの時間が短縮されるとともに、命を救う時間との戦いの中で、品質も同時に維持されることになります」
また、アスペングループのスティーブン・サード最高経営責任者は、次のように述べています。「デジタル技術の拡充についてシーメンスと提携できることを嬉しく思います。これにより、アフリカ諸国向けのワクチンを含む高度な無菌性薬剤の製造に使用されている、高い技術を伴う既存の最先端製薬機器やシステムをさらに補完できるからです。アスペンは、東ケープ州にあるゲバーハを拠点とする主力の無菌製造施設に30億ランドを超える投資を行っており、これは南アフリカの製薬業界における唯一最大の投資となります。」
「アフリカでは、必要なワクチンの約99%を輸入しているため、これまで、ワクチン供給に制約があり、新型コロナウイルスが蔓延する中、世界的に見て不公平なほどワクチンを入手できていないことが浮き彫りになりました。アスペンは、ヤンセンの新型コロナウイルスワクチンを1億回分以上すでに製造しており、2021年11月には、拘束力はないものの、アスペンの自社ブランドであるAspenovaxをアフリカで製造・販売するための契約を締結し、それによってアフリカ向けにアフリカで製造された新型コロナウイルスワクチンを提供できるのです」
本資料はシーメンス AG(ドイツ・ミュンヘン)が2022年2月7日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語はドイツ語・英語であり、その内容および解釈については両言語が優先します。原文プレスリリースおよび関連資料は以下の URL よりご覧いただけます(英文)。 
https://press.siemens.com/za/en/pressrelease/siemens-south-africa-and-aspen-join-forces-enhance-vaccine-production-africa


シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはデジタルと現実世界を結びつけることで、お客様と社会に貢献します。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーであるモビリティを通じ、シーメンスは旅客および貨物サービスの世界市場の形成をサポートします。さらに上場会社であるSiemens Healthineersの過半数の株式を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービスの世界の大手サプライヤーでもあります。また、送電および発電の世界のリーダー企業であり2020年9月28日に株式上場したシーメンスエナジーの過半数未満の株式を保有しています。2021年9月30日に終了した2021年度において、シーメンスグループの売上高は623億ユーロ、純利益は67億ユーロでした。2021年9月30日時点の全世界の社員数は30万3000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。

日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、130年以上にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、都市化、人口動態、気候変動、グローバル化、そしてデジタル化といったメガトレンドに対して最適なソリューションをご提案しています。シーメンスは先進的な製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2021年9月末に終了した2021年度において、日本のシーメンスの売上高は約1625億円、社員数はおよそ2,500人です。詳しい情報はhttp://www.siemens.com/jpにてご覧いただけます。

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会社概要

シーメンス株式会社

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URL
https://new.siemens.com/jp/ja.html
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー6F
電話番号
-
代表者名
堀田 邦彦
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年12月