[人間国宝] 森口邦彦展 伝統友禅の粋と革新を語る特別講演会— 日本の美意識と創造力を未来へ紡ぐ、特別な3日間—
東京・銀座に女性と男性の着物専門店を2店舗構え、呉服小売業を行う、株式会社銀座もとじ(代表取締役社長:泉二啓太、東京都中央区銀座 4-8-12)は、2024年11月22日(金)から11月24日(日)の3日間、重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)である森口邦彦氏の特別展および特別講演会を開催いたします。
森口邦彦氏は、日本の伝統工芸の枠を超え、時代を見据えた革新と美を追求する友禅作家です。その作品は、国内外で高く評価され、日本の美意識を世界に広める存在として注目されています。本展では、森口邦彦氏が手掛けた日本伝統工芸展出品作品の友禅着物をはじめ、今回の個展用に制作した新作や未発表作品を含む多彩な着物と帯を一堂に展示し、彼が織り成す伝統と革新の芸術的世界をご堪能いただける、またとない機会となっています。
特別講演会「伝統と革新 — 森口邦彦が語る未来の友禅」
本展の最大の注目企画として、森口邦彦氏による特別講演会を2日間に渡り開催いたします。伝統と革新をテーマに、長年培ってきた技術の粋と、未来の友禅に対するビジョンを共有します。外舘和子氏(多摩美術大学教授)および銀座もとじ店主・泉二啓太との対話を通じ、創作への探求心と次世代に伝えるべき工芸の価値について深く掘り下げます。
展覧会と講演会の詳細
【展覧会タイトル】重要無形文化財 友禅 保持者 森口邦彦 展
【会期】 2024年11月22日(金)~11月24日(日)
【会場】 銀座もとじ 和染(東京都中央区銀座4-8-12)
■特別講演 ぎゃらりートーク①
「僕は美しいものをつくりたい」— 創造とあくなき探求心
~デザインの魅力、意匠に込められた創造性に迫ります。
日時:2024年11月23日(土)10:00~11:00
登壇者:森口邦彦氏、外舘和子氏(多摩美術大学教授)、泉二啓太(銀座もとじ店主)
会場:銀座もとじ 和染
定員:40名様(無料・要予約)申込フォーム
■特別講演 ぎゃらりートーク②
「自分の中に答えを見つけていく日々」— 秩序の発見と新たな表現
~秩序の発見から展開へ、新たな友禅表現の世界を切り拓く作家の思考に触れます。
日時:2024年11月24日(日)10:00~11:00
登壇者:森口邦彦氏、外舘和子氏(多摩美術大学教授)
会場:銀座フェニックスプラザ(東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館内)
定員:100名様(無料・要予約)申込フォーム
森口邦彦展 特別展示・販売会
期間中、森口邦彦氏の友禅作品を特別に展示・販売いたします。伝統技法を守りながらも、独創的な美を追求した作品を手に取り、その精緻な技術を間近でご高覧いただけます。各作品は一点もののため、購入をご希望の方はお早めにお越しください。
【森口邦彦氏 在廊日】
2024年11月23日(土)11:00~18:00
2024年11月24日(日)11:00~15:00
銀座もとじと森口邦彦氏 — 伝統と革新の歩み
銀座もとじは、2019年に森口邦彦氏の初個展を開催し、それ以降も深い協力関係を築いてきました。2022年には染織界の巨匠である重要無形文化財「羅/経錦」保持者(人間国宝)の北村武資氏との二大巨匠展を開催し、未だかつてないコラボレーションを実現。北村氏が織り上げた経錦の布に、森口氏が友禅技法で染色を施した世紀の合作(右図)は、伝統技術と革新の融合として大きな話題を集め、次世代の作り手にも大きな刺激を与えました。
また、森口氏は2014年にリニューアルされた三越のショッピングバッグに友禅訪問着のデザインを提供し、2019年にはヴァン クリーフ&アーペルとのコラボレーションによるプレシャスボックスを制作するなど、現代社会と伝統を結ぶ活動を展開してきました。
その作品は国内外の美術館にも収蔵され、世界に誇る日本文化の価値を新たな形で発信しています。
本展では、伝統の枠を超えた挑戦を続ける森口氏の友禅表現を通じ、未来へと紡がれる日本の美をぜひご体感ください。
森口邦彦/もりぐちくにひこ
重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)
1941年京都市生まれ。1963年に京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、渡仏。パリ国立高等装飾美術学校でグラフィックデザインを学び、1966年卒業。帰国後、「友禅」の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった父・森口華弘氏の下で友禅技法を学び、2007年に「友禅」で重要無形文化財保持者に認定。以来、2013年旭日中授章受章、2020年文化功労者に選定。2021年フランス共和国 レジオン・ドヌール・コマンドゥール章受章。2023年、フランス発ジュエラー「ヴァン クリーフ&アーペル)」とのコラボレーションによる“プレシャス ボックス“を制作。
作品は、文化庁、京都国立近代美術館や東京国立近代美術館をはじめ、ポンピドウセンター(フランス・パリ)やヴィクトリア&アルバート博物館(イギリス・ロンドン)など国内外の美術館などで所蔵されています。
父・森口華弘氏は花鳥風月の古典美をモチーフにした作風であるのに対し、邦彦氏は幾何学模様を配したグラフィカルな表現を極められています。
【銀座もとじについて】
1979年創業。東京・銀座に女性の「織り」と「染め」の着物専門店「銀座もとじ 和織・ 和染」と2002年に日本初・男性の着物専門店としてオープンした「銀座もとじ 男のきもの」の2店舗を展開。
人間国宝による作品や重要無形文化財をはじめ、日本全国から集めた選りすぐりの着物や帯(染織品)を通して、日本の手仕事の素晴らしさを紹介しています。また、世界初・雄だけの純国産蚕品種「プラチナボーイ」の絹糸を使った一本の糸からこだわった生産履歴のわかる“顔の見えるものづくり”や、蚕から世界でひとつの着物を誂えていただく体験型プロジェクト「プラチナボーイ物語」。店内に大島紬の機織を設置し、実際に織り手が反物を織る様子をご覧いただく「銀座生まれの大島紬」や定期的に作り手を招いてのトーク会など、お客様と作り手の懸け橋として、自分の目で見て、耳で聞いて、手で触れて感じたことを、自分の言葉で伝えることを大切にし、着物の裏側にあるストーリーをお届けしています。 http://www.motoji.co.jp/
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