コダシップ、汎用性の高い車載用組み込みRISC-Vコアを発表
Codasip L730 RISC-Vコアは高いコンフィギュラビリティ、オプションの安全メカニズム、および高度なセキュリティ機能により、幅広い機能を提供します
2024年10月15日、ドイツ、ミュンヘン、RISC-Vカスタム・コンピュートのリーダーであるコダシップは、新しいL730コアを発表しました. Codasip L730は、自動車の安全性とセキュリティのニーズを満たす高品質で高性能な組み込みコアであり、ISO/SAE 21434およびISO 26262 ASIL Dインテグリティレベル準拠を実現します.
このコア完全に検証済みであり、オプションで安全メカニズムと高度なセキュリティ機能が組み込め、システム エンジニアに比類のない柔軟性を提供でき、その要求を満たします.
Codasip L730は、高品質で事前に検証されたベースライン構成で提供され、リスクのないカスタム命令拡張機能により、最適な構成ならびにカスタマイズが可能です. これはCodasip Studio™ Fusionがもたらした新しいレベルのカスタマイズ、バウンデッド・カスタマイゼーションによって可能になりました. ベースライン コアの機能は、新たに定義された境界と形式メソッドによってすべてのケースで保証されるため、ユーザーはリスクなしでコアにカスタム命令を拡張できます. またCodasip Studio™ Fusionは、カスタム命令の検証を大幅に簡素化する検証フレームワークを生成します.
このコアは、RISC-V スカラ暗号拡張をサポートし、最先端のセキュリティのための高度なメモリ安全技術CHERIも提供します.
「自動車業界は、技術的および商業的な面をコントロールしながら、イノベーションのニーズを解決するために、オーナシップを持てるRISC-Vにますます注目しています」と、コダシップの最高製品責任者であるJamie Broomeは述べます. 「信頼はこの分野が直面する主要な課題であり、このことを理解し、革新のためのユニークな可能性を提供するベンダーと協力することが重要です. 当社のカスタム コンピュート アプローチは、まさにこれを実現します. コダシップは、最先端の設計手法とベスト プラクティスの安全メカニズム、高度なセキュリティ機能、検証済みのコア品質を組み合わせることの重要性を認識しています」.
カスタム・コンピュートは、特定のソフトウェア・アプリケーション向けにプロセッサを最適化するための独自のツールセットであるCodasip Studio™ Fusionによって実現されています. L730コアは、このCodasip Studio™ Fusionツールセットの利点を全て生かして実装されており、新しい適切なレベルのカスタマイズを実現するための事前検証済み出発点として使用できます.
ユーザーの具体的な要求はCodasip Studio™ Fusionで得られるソフトウェア・アプリケーションのプロファイリングの結果から、事前検証済みオプションセットからコアを構成し、定義された境界内でカスタム命令を作成、もしくは自由に設計することができます. Codasip Studio™ Fusion は、コンパイラ、シミュレーション モデル、デバッガー、プロファイラーを含む SDK (ソフトウェア開発ツールキット) と、RTL (レジスタ転送レベル)、検証フレームワークなどを含む HDK (ハードウェア開発キット) を自動生成します.
Codasip L730は、柔軟性の高い700プロセッサ ファミリの一部です. このファミリには、幅広いユースケースを網羅する組み込みコアとアプリケーションコアが含まれています. また、小型でより電力に敏感なアプリケーション向けには、クラス最高の低消費電力L110コアを提供中です.
コダシップについて
コダシップは、システム・オン・チップ開発者が製品を差別化して競争力を高めることを可能にするプロセッサ技術企業です. ユーザーは、コダシップのカスタム・コンピュート製品を通じて、オープンなRISC-V ISAが持つ変革の可能性を各々の方法で活用することができます: プロセッサ設計自動化ツールCodasip Studioと、簡単にカスタマイズできるプロセッサIPシリーズの組み合わせは、完全なオープンアーキテクチャ ライセンス モデルとなります. コダシップはヨーロッパが拠点であることを誇りとし、世界中にサービスを提供し、すでに数十億台のデバイスが コダシップのテクノロジによって実現されています. 詳細はhttps://codasip.com/jp/をご覧ください.
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