第2回 Tokyo Gendai、海外からの来場者を多く迎え、好調なセールスを記録して閉幕

「Tokyo Gendai」広報事務局

・第2回Tokyo Gendaiは7月7日(日)に閉幕し、全セクターにおいて好調な売上を記録
・世界40もの国・地域から、来場者、コレクター、アート関係者が本フェアに参加
・第3回については、2025年9月12日(金)~14日(日)にパシフィコ横浜での開催が決定※1
・第3回Tokyo Gendaiに向けて、コンシュレイティブ カウンシルのメンバーも発表

Tokyo Gendai, 2024Tokyo Gendai, 2024

世界でアートフェアを手掛けるThe Art Assemblyが主催し、三井住友フィナンシャルグループ(以下、「SMBCグループ」)がプリンシパルパートナーとして参画した第2回Tokyo Gendai(東京現代)が、2024年7月7日(日)に閉幕しました。世界各国から69ギャラリーが集結し、ワールドクラスの現代アートの展示が楽しめる本フェアは、40の国・地域から来場者を迎え、好調なセールスを記録しました。


出展ギャラリーは、フェアの各セクターにおいて好調な売上を記録。数千米ドルから75万米ドルまでの幅広い価格帯で作品が購入されました。これにより、日本の現代アート市場をあらゆる価格帯において拡大し、日本のアートを国際的に発信すること、さらには、世界で活躍するトップレベルのアーティストやギャラリーを日本に招聘するという、Tokyo Gendaiのミッションが強調された結果となりました。


パブリックプログラムでは、国籍や世代、文化的アイデンティティが異なる女性アーティストに焦点を当てた特別展「Tsubomi ‘Flower Bud’」、現代アートの第一線で活躍するキーパーソンによるトークセッション「Art Talks」、5つの大型インスタレーションを展開した「Sato 'Meadow'」、日本の主要な芸術文化財団が特別なショーケースを展開する「Ne ‘Root’」そして子ども向けの新しいワークショップシリーズ「IntoArt」が行われました。


また、本フェアの特徴である充実したVIPプログラムでは、アーティゾン美術館、森美術館、東京国立博物館等における展覧会を紹介したほか、日本が誇る最高クラスのアートや文化にスポットライトを当てた特別イベントとして、舞踊家・振付師の藤間 蘭翔による歌舞伎舞踊のパフォーマンスや淺井裕介の新収蔵作品“八百万の森へ”(2023年)の特別展示をともなう横浜美術館を会場としたオープニングパーティー、虎ノ門ヒルズのTOKYO NODE HALLにおける故・坂本龍一氏とのコラボレーターとしても知られるアルヴァ・ノト(作家名:カールステン・ニコライ)による一夜限り特別公演、寺田倉庫が主催する「TENNOZ ART WEEK」における日本の現代アーティスト束芋による新作インスタレーション “触れてなどいない”の展示やギャラリー複合施設でのギャラリーナイトが開催されました。加えて、清春芸術村やポーラ美術館、江之浦測候所、作家・浜名一憲のアトリエ訪問など、地方のアートシーンを探訪するツアーも行われました。


 

  • 主催者からのコメント

Tokyo Gendai ゼネラルマネージャー 小島レイリのコメント

「昨年からのリピーターの方々から初来場の方々まで、来場者皆様のエネルギーと熱気を感じることができ、大変嬉しく思っております。日本のアート市場が日々成長をしている中、出展ギャラリーのプレゼンテーションや、日本の美術館や芸術文化施設と世界のアート界をつなぐパブリックプログラムおよびVIPプログラムに対して参加者より高い評価をいただいたこと、大きな励みとなっております。VIPプログラムの実施につきましては、観光庁様のご支援により実現に至ったことに心より感謝申し上げます。また、文化庁様による助成や保税許可資格取得にともなう横浜市様の後援、市内における広報活動支援に対しても厚くお礼を申し上げます。新しい開催時期に向けて、引き続き政府の皆様とともにより多くのギャラリー、コレクター、国際的なアートコミュニティを歓迎し、日本がアートの国際発信拠点かつアート・文化デスティネーションとしてさらなる成長を遂げるための一翼を担ってまいります」

 

Tokyo Gendai 共同創設者 マグナス・レンフリュー(Magnus Renfrew)のコメント

「第2回Tokyo Gendaiは、昨年の初回で築いた強固な基盤の上でさらに発展しました。今回のフェアを通していただいた日本のアートコミュニティや海外のコレクター双方からの反響は高く、それらの内容に大変感激しています。日本がグローバルなアート市場でより大きな役割を果たすポテンシャルがあるという意見が共通認識としてある中、東京の素晴らしいアートシーンにスポットライトを当て、日本と世界のアート界を繋ぐ重要な役割を担えることを光栄に思います。来年におきましては、新たに秋に開催時期を確保できたことにともない、より多くのギャラリー、コレクター、そして海外からのお客様に参加いただけることを楽しみにしています」

 

  • 第3回Tokyo Gendaiの開催期間

第1回および第2回は7月開催となったTokyo Gendaiですが、欧米のギャラリーやコレクターにとって参加が難しい時期であったという声を受け、第3回の開催期間を変更し、2025年9月12日~14日に開催する運びとなりました※1。日本では「芸術の秋」ともいわれ、文化的探究に焦点が当てられるシーズンでもあります。


  • Tokyo Gendaiの2025年コンシュレイティブ カウンシル新メンバーを発表

日本を代表するギャラリストである小山登美夫(Tomio Koyama Gallery創設者)および山本裕子(ANOMALY共同創設者)が、2025年のコンシュレイティブ カウンシルのメンバーに就任しました。Tokyo Gendaiでは、毎年、国内のギャラリストを1年単位で招聘し、主催者と日本国内関係者が継続的なコミュニケーションを図り、建設的なフィードバックを得るためのオープンなチャンネルを確保しています。

 

  • コレクターおよびVIP参加者

世界40の国・地域から、個人コレクターや、美術館館長、学芸員、パトロンといったアート関係者がTokyo Gendaiを訪れ、フェア期間中に開催されたさまざまなプログラムに参加しました。


<Tokyo Gendaiに参加いただいたVIPゲスト(一部)>

株式会社大林組 取締役会長兼取締役会議長、公益財団大林財団理事長の大林 剛郎、タグチアートコレクション共同代表の田口美和、アケロイド・コレクション創設者のShane Akeroyd、高橋龍太郎コレクション創設者の高橋龍太郎といったコレクターに加え、Jack Huang、植島 幹九郎、Joseph Chen、Albert Lim、Linda Neo、桶田俊二・聖子夫妻、James・Grace Hsu夫妻、Lingnan Xu、Thomas Shao、高橋隆史が名を連ねました。また、森美術館理事長の森佳子や同館館長の片岡真実、国立新美術館館長の逢坂恵理子、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子、横浜美術館館長で横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクターの蔵屋美香、弘前れんが倉庫美術館館長の木村絵理子、Fosun Foundation理事長のJenny Wang、公益財団法人現代芸術振興財団ディレクターの渡部ちひろ、南城美術館(沖縄)創設者のZhang Rui、NPO団体Bellas Artes Projects創設者のJam Acuzarなど主要美術館や芸術文化財団関係者も来場しました。加えて文化庁の都倉俊一長官と春子夫人、Rahm Emanuel駐日米国大使とAmy Ruhl夫人といった政府関係者の他、Carsten Nicolai、Bea Camocho、辻村史朗、田村友一郎、名和晃平、千住博、James Jean、大庭大介、鬼頭健吾、Yan Leiなどのアーティストや、香港の俳優のTony Leungや香港の女優で歌手のCarina Lauなども会場を訪れました。


  • セールス

Tokyo Gendaiでは会期を通して、好調な売上を記録したギャラリーが多く、現代アート市場に対する信頼性が依然として高いことが示されました。


<セールスハイライト>※2

・Pace Gallery(米国、英国、スイス、韓国、香港、日本)では、Robert Longoの新作ドローイングの個展ブースを出展して完売。ほぼすべての作品が日本のコレクターの手に渡り、9万米ドル~75万米ドルの価格で販売。

・A Lighthouse called Kanata(東京)は台湾のコレクターが購入した尾崎悟のステンレス作品 “The Prince”(2024)を含む6つの代表的な作品(絵画2点、彫刻4点)を、フェアの最初の2日間で日本、台湾、アメリカの主要コレクターらに15万~20万米ドルで販売。

・Sundaram Tagore Gallery (ニューヨーク)は、千住博の作品3点を販売。その内、“Waterfall on Colors”(2024)と題された作品2点はそれぞれ57万米ドル、38万5千米ドルで、“Waterfall”(2024)も38万5千米ドルで販売されました。また、ミヤ・アンドウの“Aotsuki (Blue Moon) Triptych May 2 2024 7:47 PM NYC”(2024)も8万4千米ドルで販売。

・BLUM(ロサンゼルス、ニューヨーク、東京)は、岡﨑乾二郎による2024年のキャンバス作品を16万米ドルで販売。

・MISAKO&ROSEN(東京)は、Trevor Shimizuの作品“Water and Branches (2)” (2024)を8万5千米ドルで販売。

・Almine Rech(パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海、モナコ)は、Roby Dwi Antonoの作品 “Emerald”を、3万~5万米ドルで販売。

・Tomio Koyama Gallery(東京)は、北京のアーティストXu Ningの作品を紹介して完売。

・Each Modern(台湾)は、5人のアーティストの作品を中国、日本、ヨーロッパのコレクターに販売し、それらの販売価格は3200米ドル~4万3千米ドルでした。

・Gallery Nosco(ブリュッセル)は、Isabelle.Dのテキスタイル作品4点を8600~2万2500米ドルで販売。

・Retro Africa(アブジャ)は計5点を販売し、中でも数々の受賞歴を持つナイジェリア人アーティスト Samuel Nnoromのタペストリー作品2点を1万米ドルと1万7千米ドルで日本のコレクターに販売。

・HARUKAITO by ISLAND(東京、熱海)は、日本人作家のBIENと、レンチキュラーやステンレス、木などを使った作品を制作する河野未彩のアーティスト2人の作品25点(3110~9331米ドル)を新しいコレクターに販売。

・Keteleer Gallery(ベルギー)は、Lois Weinbergerの代表作 “What Is Beyond Plants Is At One With Them, documenta X”(1997)の最後のエディションを、日仏のコレクターに約3万ユーロで販売。

・KOTARO NUKAGA(東京)は、日本の現代アーティスト・松山智一の大作 “Stain Gentle Words”(2024)を含む12点をコレクターに販売。

・Takuro Someya Contemporary Art(東京)では、岡﨑乾二郎のタイル作品やラファエル・ローゼンダールのレンチキュラー作品のラージスケールシリーズを中心に展示構成をし、美術館なども含め取引。

・京都に拠点を置くimura art galleryは、フェア初日に辻村史朗の陶器作品の半数を6,221~7,465米ドルで販売。


  • ギャラリーの反応

2024年のTokyo Gendaiは、世界から69のギャラリーを迎え、その中には日本で初めて作品を展示するギャラリーもありました。国際的に著名なギャラリーによる展示は3つのセクターに分かれ、国内外のトップギャラリーを紹介するGalleries(ギャラリーズ)、若手~中堅アーティスト1~2人による作品を展示するHana 'Flower'、アジア人作家、または歴史的に重要なアーティストの作品を展示するEda 'Branch'がありました。


各セクターに参加したギャラリーから、第2回Tokyo Gendaiについて称賛のコメント

Marc Glimcher(Pace Gallery CEO/米国、英国、スイス、韓国、香港、日本)のコメント

「Tokyo Gendaiは、日本の主要なコレクターやキュレーターを一堂に集めた非常に効果的な機会でした。当ギャラリーでは、日本のコレクターに作品を販売して完売に至り、興奮が冷めやらぬ中でTokyo Gendaiを締めくくることができました」


青山和平(A Lighthouse called Kanata 創設者兼ディレクター/東京)のコメント

「第2回Tokyo Gendaiは、私たちの期待をはるかに上回るものでした。最初の2日間だけで、日本、台湾、アメリカの重要なコレクターに我々の代表的な作品を6点購入いただき、特に、国内のコレクター層の厚さには驚かされました。熱心な日本のコレクターが大勢来場し、新しいコレクターと出会い、私たちのギャラリーを紹介する素晴らしい機会となりました」


Sundaram Tagore(Sundaram Tagore Gallery プレジデント兼キュレーター/ニューヨーク、シンガポール、ロンドン)のコメント

「昨年の成功に続き、再びTokyo Gendaiで出展できることをうれしく思います。世界的に有名な日本人アーティストである千住博の主要作品を紹介したところ、コレクターの心に深く響き、活気ある雰囲気が生まれ、大きな売上につながりました。今後も、Tokyo Gendaiと実りあるコラボレーションが続くことを楽しみにしています」


Josephine May Bailey(Gallery Rosenfeld セールスディレクター/ロンドン)のコメント

「著名なイタリア人アーティスト、Nicola Samorìの作品が、日本の一流コレクションにすべて収蔵されることになり、大変うれしいです。当ギャラリーは、Nicola Samorìをアジアのアートシーンでご紹介したいと考えており、今回初めて彼の展覧会を日本で開催することができました。この重要な成果は、Tokyo GendaiのVIPチームの貴重なサポートによって実現したものであり、Nicola Samorìの類まれな作品が、このような高名なコレクションに収蔵されることができて光栄に思います」


Thibault Geffrin(Almine Rech シニアディレクター/パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海、モナコ)のコメント

「第2回Tokyo Gendaiは、昨年お会いした多くの日本のコレクターやキュレーターの方々と交流できる素晴らしい機会であり、開催に伴い再び日本に訪れることができてうれしく思います。アート市場は成長しており、この重要な過渡期に一翼を担えるよう引き続き努めてまいります」


Yaji Huang(Each Modern 創設者/台湾)のコメント

「東京は、日本、中国、台湾のコレクターを結びつける素晴らしいハブであることが証明されました。ここはまさに、異なる視点やスタイルが融合した芸術文化の拠点のように感じます。この街の活気に満ちたエネルギーは、コレクターたちの創造性やコラボレーションを刺激し、さまざまな背景を持つアートファンにとってダイナミックな出会いの場となっており、Tokyo Gendaiがアートの世界で人々を惹きつけてやまないことを物語っています」


今井麻里絵(BLUM 東京のディレクター/ロサンゼルス、ニューヨーク、東京)のコメント

 「Tokyo Gendaiで新たに国内のコレクターと出会うことができ、素晴らしい機会となりました」


Cyril Moumen(Gallery Nosco 創設者/ブリュッセル)のコメント

「当ギャラリーと出展アーティストのIsabelle.Dにとって、アジアで作品を発表するのは今回が初めてでしたが、日本の来場者やコレクターからの反応に満足しています。フェア初日には、2作品を日本のコレクターに販売することができ、他の1点も東京を拠点とするアメリカ人コレクターにご提供できました。さらに、キュレーターとの出会いも生まれ、東京での今後のプロジェクトやコラボレーションについてお話する機会にもなりました」


Dolly Kola-Balogun(Retro Africa 創設者兼クリエイティブ・ディレクター/ナイジェリア)のコメント

「当ギャラリーを訪れてくださった方々の受容性と好奇心の強さを目の当たりにし、Tokyo Gendaiがアートコミュニティに歓迎されていることを実感しています。より長期的なパートナーシップと今後のセールスに期待していますし、日本のアート市場への一歩を踏み出せたことを感謝しています。私たちの展示のタイトル “heart to heart: a sonata of love and being”は、日本語の『以心伝心』という言葉に由来しており、対人的なコミュニケーションや、言葉がなくとも生まれる対話・理解を意味していますが、本フェアではそれが深く感じられました。アジアとアフリカの間には大きな隔たりがあるため、私たちは文化的、言語的、地理的な障壁をどのように埋められるかに焦点を当てました。Tokyo Gendaiでアフリカ大陸を代表して参加し、ナイジェリアの芸術と文化をさまざまな色合いでご紹介できたことは光栄でした」


伊藤 悠(HARUKAITO by island ディレクター/東京、熱海)のコメント

「Tokyo Gendaiは出展者にとっても素晴らしいイベントでした。私たちの展示ブースには初日から多くの方が訪れ、ほとんどの作品が売れたことをうれしく思います。近年コレクションを始めた方など、新しい購入層や若いお客様もたくさんいらっしゃいました」


※1: VIPプレビューおよびヴェルニサージュは2025年9月11日(木)に開催

※2:売上を公開した一部のギャラリーに限って記載


  • Tokyo Gendai(東京現代)について

Tokyo Gendai は、国際的に著名な現代アートギャラリーが一堂に会して、アート作品の展示・販売を行う世界レベルのフェアで、2023年7月に初開催されました。アート作品の販売だけでなく、日本と世界のアートシーンをつなぎ、ギャラリーやアーティスト、コレクターやオーディエンスといった幅広いアートコミュニティが集うプラットフォームとして、新たな視点やアイデアの共有を促進します。


  • SMBCグループについて

SMBCグループには、時代とともに芸術活動を支えてきた長い歴史があり、これまでも各種イベントへの協賛や、本部ビルを活用したアート作品の展示などを通じて、アーティストの表現活動支援や、身近に作品を感じていただける機会の提供に努めてまいりました。また、現在の中期経営計画においても「幸せな成長への貢献」を掲げ、社会的価値の創出に注力しております。SMBCグループは、これからもアートの魅力を広くお伝えし、社会全体の幸せな成長の実現に貢献してまいります。

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設立
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