自社の強み、顧客に伝わるか? ブランド担当者296名に調査
約3人に1人が、顧客に伝えるメッセージの優先順位について「判断できない 層」に。
ブランドコンサルティング会社のPOROROCAは、50名以上の企業・組織に勤務し、自社のブランド表現を管理・承認する立場、または主担当として関わる296名を対象に、ブランドの価値の伝わり方に関する調査を実施しました。
調査の結果、「ターゲットへ、どのメッセージを優先すべきか決まっていない」という項目では、34.8%が「判断できない層」に該当しました。また、「商品・サービスの特徴を、顧客にとっての価値に変換できていない」では34.5%、「ブランドの強みを、言葉やビジュアルで表現できていない」では31.1%が同じ区分に該当しました。
本リリースでは、広報・PRに関わる「何を伝えるか」「顧客にとってどのような価値があるか」「どう表現するか」の3つの視点から、調査結果と発信を見直すポイントを紹介します。
● 調査結果

● 調査内容
回答者に、現在もっとも深く関わっているブランドを一つ想定してもらい、価値の伝わり方に関する7項目について回答を求めました。
以下では、そのうち3項目を詳しく紹介します。全7項目の回答結果と、調査から見えたブランドの価値の伝わり方については、POROROCA公式ブログで紹介しています。
1| 伝えるメッセージの優先順位は明確か
メッセージの優先順位に関する項目では、34.8%が「判断できない層」に該当しました。広報・PRでは、複数の特徴や取り組みから、今回の発信で最も伝えたいことを絞る必要があります。プレスリリースの見出しや冒頭で、ターゲットに何を一番に伝えるのかを、社内で共有できているかが確認のポイントです。

ターゲットへ、
どのメッセージを
優先すべきか決まっていない
A 判断できない| 34.8%
B 課題を感じていない| 55.4%
C 課題を感じている| 9.8%
2|商品の特徴は顧客にとっての価値になっているか
特徴から顧客価値への変換に関する項目では、34.5%が「判断できない層」に該当しました。広報・PRでは、機能や技術の特徴に加え、それが顧客のどのような課題を解決するのかを示す必要があります。商品・サービスの紹介文で、利用する人の仕事や暮らしにどのような変化が生まれるかを、具体的に説明できているかが確認のポイントです。

商品・サービスの特徴を、
顧客にとっての価値に
変換できていない
A 判断できない| 34.5%
B 課題を感じていない| 55.4%
C 課題を感じている| 10.1%
3|言葉とビジュアルで強みを表せているか
強みの言葉・ビジュアルでの表現に関する項目では、31.1%が「判断できない層」に該当しました。広報・PRでは、整理した強みを、受け手が理解できる言葉や具体的なイメージへ落とし込む必要があります。コピーや写真、図版が、伝えたい強みをそれぞれに表し、組み合わせても同じ価値を伝えているかが確認のポイントです。

ブランドの強みを、
言葉やビジュアルで
表現できていない
A 判断できない| 31.1%
B 課題を感じていない| 58.1%
C 課題を感じている| 10.8%
[調査概要]
調査期間:2026年7月3日〜10日
集計・分析:2026年9月
調査地域:日本全国
調査対象:50名以上の企業・組織に勤務する30〜59歳のブランド表現の管理・承認者または主担当者
有効回答数:296名
調査方法:インターネット調査
※スクリーニング条件:自社のブランド表現について、管理・承認を行う立場、または主担当としてブランド関連業務に関わっている人。
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課題を感じていない:「当てはまらない」+「あまり当てはまらない」
判断できない:「どちらとも言えない」+「わからない/判断できない」
課題を感じている:「やや当てはまる」+「当てはまる」
※ブランドは、企業ブランド、商品ブランド、サービスブランド、事業ブランドを含みます。
※回答は6段階で取得し、3区分に再集計しています。「課題を感じていない」は「当てはまらない」と「あまり当てはまらない」、「判断できない」は「どちらとも言えない」と「わからない/判断できない」、「課題を感じている」は「やや当てはまる」と「当てはまる」の合計です。
※小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
● 自社の強みを、顧客にとっての価値として伝える
今回の調査では、メッセージの優先順位、特徴から顧客価値への変換、言葉やビジュアルでの表現について、それぞれ約3割が「判断できない層」に該当しました。
広報・PRで商品やサービスの特徴を発信していても、それが顧客にとってどのような価値を持つのかまで伝わっているとは限りません。
ブランド表現を見直すには、何を優先して伝え、それが顧客にどのような価値をもたらすのかを整理し、表現に反映できているかを確かめる判断基準が必要です。
● ブランドの価値の伝わり方を「連想性」の判断基準から見直す
POROROCAが開発したブランド表現の評価基準「ブランディングデザインクオリティー(BDQ®)」は、独自性・画一性・展開性・差別性・継続性・連想性の6つの判断軸から構成されています。今回は、その中から価値の伝わり方に関わる「連想性」に着目します。
連想性: ブランド表現を見た人に、「どんな商品やサービスなのか」「どのような価値や印象を持つブランドなのか」が自然に伝わるかを見る視点です。
広報・PRでは、伝えたい価値と、見出しやコピー、写真などから受け取れる意味を照らし合わせます。例えば「導入の手軽さ」を伝えたい場合、導入手順の少なさや利用開始までの流れを示すことで、その価値を具体的に表現できます。
伝えたい価値を、関係部署や制作パートナーと共通の判断基準にすること。 それが、言葉やビジュアルを選ぶ根拠となり、ブランド戦略と日々の情報発信をつなぎます。
● 関連コンテンツ
伝えたい価値が伝わるか、ブランド表現を見直す
顧客に注目され、意味や印象が伝わり、記憶され、選択肢に残るまでの認知プロセスに沿って、ブランド表現の問題を見つける方法を紹介しています。今回取り上げた「連想性」を含むBDQ®の6つの判断軸から、表現の改善を考えるための活用ガイドです。
BDQ®の6つの判断軸を詳しく見る
「独自性・画一性・展開性・差別性・継続性・連想性」の6つの判断軸と、それぞれがブランド表現にどのように関わるのかを紹介しています。
▶ デザインでブランド価値をあげる、6つのクオリティー|BDQ®
■ POROROCA 代表コメント
奥野 正次郎
POROROCA 代表取締役
ブランド戦略家/クリエイティブディレクター
企業が自社の強みと考えていることと、顧客が価値を感じることは、必ずしも一致しません。その接点を見つけ、伝える内容を定めることが、ブランド戦略の重要な役割です。
広報・PRの発信を支えるには、経営や事業に関わる人と、発信を担う人が、誰にどのような価値を届けるのかを共有することが大切です。その認識が揃うことで、言葉やデザインを選ぶ基準が明確になり、自社の強みを一貫して伝えやすくなります。
今回の調査結果が、自社ブランドを客観的に見直し、企業や商品・サービスの価値がより適切に伝わるブランドづくりを考えるきっかけになれば幸いです。
■ POROROCAについて
POROROCAは、経営の軸となるブランド戦略を設計するブランドコンサルティング会社です。
企業や事業が持つ価値を整理し、ブランドコンセプト、ブランディングデザイン、BI・CI・VI、Webサイト、コピー、ブランドイメージへ一貫して展開することで、ブランドの認知、差別化、価値向上を支援しています。
POROROCAのブランド戦略と3つの強みについては、以下をご覧ください。
→ ブランド戦略
[事業内容]
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ブランド戦略立案(ブランドコンセプト開発)
ブランディング教育(ワークショップ/講演)
調査分析(顧客・市場・競合分析)
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