シンガーソングライター・Caravan主催、初開催の「Harvest Park」に1万5千人来場。ゴミ箱設置なし、リユース食器、再生可能エネルギー導入でクリーンなイベントを実現！

茅ヶ崎市・里山エリアの不法投棄問題へのアクションとして環境対策を徹底し、リユース食器の返却率93.5％を達成

特定非営利活動法人湘南スタイル

2023年11月28日 11時30分

2023年11月３日(祝)、神奈川県立茅ケ崎里山公園（茅ヶ崎市芹沢）にて食・農・音楽をテーマにしたフリーイベント「Harvest Park（ハーヴェスト・パーク）」（主催：HARVEST PARK実行委員会）が開催されました。

主催者でもあるシンガーソングライター・Caravanなどミュージシャンによるライブを中心に、トークセッション、キッチンカー、環境、物販など50を超える出店ブースが並びました。当日は天候にも恵まれ、市内外から約1万5千人が来場し、美しい里山の風景と秋の風を体感しながら音楽や食を楽しむ人々の姿が見られました。

里山エリアの不法投棄問題へのアクションとして開催された本イベントでは、ステージでは再生可能エネルギーを使用し、会場内にゴミ箱を設置せず、飲食ブースではリユース食器を導入するなど、徹底した環境対策を行いました。当日もボランティアスタッフがゴミの持ち帰りや削減を呼びかけたところ、リユース食器の返却率は93.5％、翌日のクリーン活動でも会場内にゴミの散乱はなく、多くの方の協力によりクリーンなイベントを実現できました。

快晴の中開催。食と農と音楽を軸とした“心の収穫祭”

イベント当日は、朝から快晴。雲ひとつない青空が広がり、会場となった茅ヶ崎里山公園（茅ヶ崎市芹沢）の多目的広場には、開場早々多くの来場者が訪れました。

Harvest Park のロゴをあしらった看板

中央のステージではCaravan、Leyona、東田トモヒロ等、名だたるミュージシャンが心地よい音楽を奏で、それを囲むように並んだフードや地場野菜、雑貨やアクセサリー、アート作品など50を超える出店ブースは、どこも多くの人で賑わっていました。

主催者でもあるCaravanによるライブパフォーマンス photo by 牧野弘

地元飲食店による出店ブース　photo by 牧野弘

来場者と同じ目線の高さに設けられた環境ブースではエシカルやエネルギーシフトをテーマとしたトークが展開され、芝生に座り込んで聴き入る人々の姿も見られました。

参加者と同じ目線に設置されたトークステージ　photo by 牧野弘

会場の中央には子どもが自由にお絵描きできるキャンバスが設置され、段ボールでできた白い恐竜が会場内を闊歩。大量のシャボン玉が宙を舞い、子どもたちは自由に場内を駆け回っていました。昼過ぎには子どもたちが描いた大きな絵が音楽ステージ脇に設置され、場内を華やかに彩りました。

子どもたちに大人気だったアートワークショップ　photo by 牧野弘

ラストを飾ったCaravanのライブパフォーマンスにはこの日最大の人々が集い、秋の里山の美しい夕景の中、子どもも大人も体を揺らし、歌声と歓声、拍手に包まれる中でイベントは終了しました。

Harvest Park のメインステージ　photo by 牧野弘

ゴミ削減・環境対策によりクリーンなイベントを実現

そもそも本イベントは、茅ヶ崎市在住のシンガーソングライター・Caravanと茅ヶ崎市で不耕起栽培を営む「八一農園」を中心にした「HARVEST PARK実行委員会」が主催となり、会場周辺の茅ヶ崎の北側・里山エリアで起こっている深刻な不法投棄問題へのアクションとして、「美しい里山」への願いを込めて開催されました。

ゴミ削減対策として会場内にゴミ箱は設置せず、出店者にはゴミの回収と削減を、来場者にはゴミの持ち帰りとマイ箸、マイカップ・食器類の持参を呼びかけました。また、飲食物はリユース食器「Megloo」にて提供し、会場内には回収ボックスを設置。ゴミや購入品の持ち帰り用に、出店企業LUSH（ラッシュジャパン合同会社）提供の風呂敷を無償で2,000枚配布しました。

リユース食器「Megloo」の回収ボックス

ゴミ削減・持ち帰りのための風呂敷を2,000枚配布したLUSHのブース photo by 牧野弘

イベント終了後、集計したリユース食器の回収率は93.5％を実現。当日と翌日のクリーン活動でも会場内にゴミの散乱はなく、出店者やボランティア、来場者のみなさんのご協力によりクリーンなイベントを実現できました。

また、環境対策として、イベントのコンテンツの中で最も電力消費量が多いライブステージ周りの電力は全て太陽光を活用し、オフグリッドで蓄電したものを使用。トークステージは、ステージ上に設置されたソーラーシェアリング(太陽光発電)で発電された電気を使用していました。出店ブースでも発電機は使用せず、騒音や悪臭のない環境を提供できました。

イベントを日常へとつなぎ、継続的な行動を

今年初開催となったイベント「Harvest Park」は終了しましたが、HARVEST PARK実行委員会は、このイベントを一過性のもので終わらせず、日常へとつなげていくことを大切にしています。イベント翌日もイベント会場、および周辺のクリーン活動を行いましたが、今後も月1回の「里山クリーン」活動を継続し、里山エリアが抱える深刻な不法投棄問題の解決に向けて行動し続けて参ります。

Harvest Park翌日のクリーン活動