Viettel Cyber Security、Pwn2Own 2024で2年連続優勝 – 総賞金20万5000米ドルを獲得

Viettel Cyber Security Company

2024年11月19日 17時26分

2024年10月、Viettel Cyber Security（以下、VCS）は、世界最高峰のサイバーセキュリティコンテスト「Pwn2Own」において、2年連続で総合優勝を果たしました。今年の大会では、世界中から集まった有力なセキュリティチームを抑え、33ポイントという圧倒的なスコアを獲得。賞金20万5000米ドル（約 3,000万円）を手にしました。

今回、VCSのチームは以下のような主要メーカー製品の脆弱性を突き止め、実証しました：

監視カメラ：Lorex、Synology
スマートスピーカー：Sonos
プリンター：HP、Lexmark、Canon
NAS（ネットワーク接続ストレージ）：QNAP、TrueNAS Mini X

これにより、VCSはPwn2Own2024の全体ランキングで他チームを大きくリードし、米国のTeam Cluck（17.25ポイント）を大きく引き離しました。

Pwn2Ownとは？

Pwn2Ownは、2007年より毎年開催されているサイバーセキュリティの分野で最も権威あるコンテストで、セキュリティの「ワールドカップ」とも呼ばれています。今年の大会では、スマートホームやIoT機器、オフィスネットワークシステムなど、合計8カテゴリで脆弱性が発見され、参加チームはゼロデイ脆弱性を使った実際の攻撃デモンストレーションを行いました。

大会では、合計70以上のゼロデイ脆弱性が発見され、総賞金額は106万6625米ドルに達しました。こうした成果は、セキュリティ分野での革新と製品改善に大きく貢献しています。

AIとの融合による次世代セキュリティ技術の挑戦

今年の大会では、AI技術を組み込んだデバイスのセキュリティ対策が新たな焦点となりました。VCSチームリーダーのゴー・アン・フイ氏は次のように述べています。

「AIがますます普及する中、これらのデバイスにおける脆弱性の発見は、従来のセキュリティスキルに加え、AIの専門知識をも求められるようになりました。今回の成功は、私たちの能力が新たな挑戦に対応できることを証明し、グローバルな舞台でベトナムのセキュリティ技術を示す機会となりました。」

今回の成功が意味するもの

VCSの2年連続優勝は、ベトナムのサイバーセキュリティ分野が世界のトップレベルにあることを証明するとともに、世界的なセキュリティ課題への取り組みにおいても重要な一歩となりました。

この成果は、製品セキュリティの向上とサイバー脅威への対応能力を強化するだけでなく、VCSがグローバル市場における信頼できるパートナーとして位置づけられることを示しています。

Viettel Cyber Securityについて

Viettel Cyber Security（VCS）は、2022～2023年のCybersecurity Excellence Awardsで表彰され、アジアを代表するサイバーセキュリティ企業として認められています。豊富な経験と高度な技術力を活かし、侵害調査、脆弱性診断、ペネトレーションテスト、脅威インテリジェンス、監視サービス、リスク軽減ソリューションなど、多様なセキュリティサービスを提供しています。