コムチュア、青森県信用保証協会様へ「データ入力業務自動化支援」サービスを提供

決算書入力業務の自動化により業務効率化と品質向上を実現

コムチュア株式会社

2025年7月23日 15時30分

コムチュア株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長執行役員：澤田千尋、以下当社）は、青森県信用保証協会様へ「データ入力業務自動化支援」サービスを提供いたしましたのでお知らせいたします。

１．背景

青森県信用保証協会様は、信用保証業務や経営支援業務を通じて、中小企業・小規模事業者の金融円滑化および地域経済の発展を支援する公的機関です。決算書数値の入力業務において、人的作業による業務負荷や属人化が課題となっていました。

こうした課題を解決するため、株式会社Cogent LabsのAI-OCR製品「SmartRead（スマートリード）（※）」と当社独自開発の決算書データ入力専用ツール「BalanceEye（バランスアイ）」を活用した「データ入力業務自動化支援」サービスの導入をご提案し、このたび採用いただきました。

２．サービス導入イメージ

セキュアなオンプレミス環境にAI-OCRを構築、決算書等の機微情報も安全にデータ化
約500種類の帳票サンプルを元にした学習と科目集約チューニングを実施
基幹系システムとのデータ連携機能（CSV出力）を実装
現場職員とのハンズオン形式のトライアル運用を通じて運用定着化

３．選定理由・導入効果

「SmartRead」は、オンプレミス環境で利用可能なAI-OCRでありながら、高精度な文字認識性能と高度なセキュリティを兼ね備えている点が評価されました。また、「BalanceEye」は、信用保証協会特有の科目集約や整合性チェック機能を備えており、入力業務の属人化解消やヒューマンエラー抑止にも効果を発揮します。さらに、EXCELベースのシンプルな操作性や柔軟なカスタマイズ性も評価され、今回の導入に至りました。当システム導入により決算書入力業務が自動化され、担当者の業務負荷軽減、コスト削減、業務効率化および品質向上を実現しました。

約15%の入力作業削減見込み	これまでの同様の作業と比較して担当者の作業手順が減り、効率化されたことで、約15％の作業時間を削減できる見込み。
高い精度のOCR認識	「SmartRead」が備えている高い読み取り精度をベースとし、決算書特有の名称認識については科目辞書の機能にて補完したことで、出力結果の正常文字認識率を確保。
基幹系システム科目と対比による集約結果可視化	基幹システムの項目と読み取った科目の対比を基幹システムに合わせることで、より直感的に可視化され、科目がどの項目に設定されるのかが明確である構成。

４．今後について

青森県信用保証協会様は、AI-OCRのさらなる活用範囲拡大や財務解析ツールとの連携など、今後も積極的に業務改革に取り組まれる方針です。当社は引き続き、お客様の多様な課題やニーズに寄り添い、最新技術を活用した最適なソリューションを提供してまいります。

データ入力業務自動化支援サービス

当社は、2020年よりCogent Labsと協業し、最先端のAI技術を活用したソリューションの開発や新規ビジネスの創出に取り組んでまいりました。その一環として、両社の強みを活かし、「SmartRead」と「BalanceEye」を組み合わせたデータ入力業務自動化支援サービスを共同開発しました。

Cogent Labsは、高度な人工知能技術を用いた実用性の高いサービスの開発・提供に強みを持ち、当社はデジタルソリューションパートナーとして、お客様の経営課題の解決とイノベーションの推進を目指しております。