九州工業大学、Kyutech ARISE、NTTデータMSEが組み込みソフトウェア人材の育成に向けた産学連携協定を締結

~大学の理論教育と企業の現場知見を活かし、継続的なエンジニア育成モデルの構築へ~

株式会社NTTデータMSE

国立大学法人九州工業大学(以下、九州工業大学)、株式会社Kyutech ARISE(以下、Kyutech ARISE)ならびに株式会社NTTデータMSE(以下、NTTデータMSE)は、組み込みソフトウェア分野におけるエンジニア育成を目的とした産学連携協定を締結しました。

本協定に基づき、現場で活躍するエンジニアのリスキリング(※1)を目的とした教育プログラムを提供します。従来は開発現場で行われてきた人材育成を、三者が役割を分担し連携することで、エンジニアが継続的に学べる育成モデルを構築します。

(左)九州工業大学 学長 安永 卓生、(中央)株式会社NTTデータMSE 代表取締役社長 藤原 遠、(右)株式会社Kyutech ARISE 代表取締役社長 嶺 正二郎

■背景・課題

モビリティ産業や製造業を中心に、製品の高機能化が進む中で、組み込みソフトウェアの開発規模や複雑さが増しており、開発人材の需要は一層高まっています。一方で、高い専門性が求められることに加え少子高齢化の影響によりエンジニア数は不足しており、開発人材の確保は業界全体の課題となっています。

企業の開発現場では、実務を通じて知識や技術を習得するOJTを中心とした人材育成が行われてきましたが、人材不足や開発案件の増加、開発スピードの加速といった環境変化を背景に、OJTのみでは十分な育成が難しくなりつつあります。そのため、育成の枠組みを整理し、より体系的なエンジニア育成の在り方が求められています。

大学教育においては、理論教育やプログラムは充実している一方で、開発現場や製品開発を意識した実践的な学びとの接続が求められています。

こうした背景から、組み込みソフトウェア分野における人材育成において、企業や大学といった単独の組織だけで完結するのではなく、産業界と教育機関が連携し、それぞれの強みを持ち寄ることで、理論から実践までを一貫して学べる継続的な人材育成モデルの構築を目指すこととしました。

■本協定の概要と三者の役割

本協定では、三者が連携し、組み込みソフトウェア分野におけるエンジニア向け教育プログラムを展開します。

これは、学生向け教育を主眼としたものではなく、すでに現場で活躍しているエンジニアのリスキリングを主な対象としています。

NTTデータMSEが組み込みソフトウェア開発で培ってきた現場知見と、九州工業大学の学術的知見を、Kyutech ARISEがハブとなることで理論と実装を接続し、持続可能な育成モデルを構築します。

<三者連携における役割>

・九州工業大学(理論教育)

制御、OS、ソフトウェア工学などの学術的知見をもとに、教育内容の体系化やカリキュラム設計を担い、理論的背景に基づいた学びの土台を提供します。

・Kyutech ARISE(翻訳・実装)

産学連携を推進するハブとして、大学の学術的知見と企業の現場知見を橋渡しし、社会人向け教育プログラムとしての設計・運営を担います。

・NTTデータMSE(現場知見)

組み込みソフトウェア開発の現場知見を生かした教育コンテンツの提供を通じて、実践的な学びの機会を創出します。

三者連携における役割図

■教育プログラムについて

本協定に基づき、三者は組み込みソフトウェア分野におけるエンジニア向けの教育プログラムを設計・提供します。

本プログラムは、C/C++やRTOS、マイコン制御といった組み込みソフトウェア開発の基盤技術から、Linux、IoT、次世代の半導体、AI(人工知能)、自動運転(SDV)、データ連携技術までを段階的に学べる体系的なカリキュラムで構成されています。

企業の現場で求められる実践的な知識・判断力と、大学が担う理論的・体系的な学びを接続することで、単なる実装スキルにとどまらず、「要求仕様を理解し、設計判断ができる組み込みエンジニア」の育成を目指します。

入門・初級レベルでは、マイコン制御やリアルタイムOSなど組み込み開発の基礎を講義と演習を通じて学習します。中級レベル以降では、仕様に基づいた設計やより高度な組み込みソフトウェア開発に対応できる力の習得を想定しています。

■代表コメント

・国立大学法人九州工業大学

本学はこれまで、組み込みソフトウェア分野および関連分野で、教育研究を通じた専門知の創出に取り組んできました。本協定は、その知見を社会人教育へと接続し、実務に直結する新たな知として展開していく点に大きな意義があります。高い品質・信頼性・大規模システムを強みとするNTTデータMSEが有する実践知と本学の知を融合することで、単なる知識習得にとどまらず、複雑な現場において適切な設計判断と意思決定を行うことのできる人材の育成と、その成果を横展開可能な教育プログラムの構築に貢献します。本連携を通じて、産学が共に価値を創出する新たな人材育成モデルを社会に示します。

・株式会社Kyutech ARISE

Kyutech ARISEは、九州工業大学およびNTTデータMSEとの産学連携を通じ、組み込みソフトウェア分野における社会人向け人材育成を推進します。当社は産学連携のハブとして、大学の専門知と企業の実践知を体系的な教育プログラムとして設計・実装します。本取り組みは、モビリティ分野を中心に業界横断で活用可能な育成モデルの普及を目指すものです。さらにマレーシアUPMホールディングスとの連携等を通じ、アジア地域への展開も視野に入れ、国際競争力を支える高度IT人材の輩出に貢献していきます。

・株式会社NTTデータMSE

NTTデータMSEはこれまで、モビリティ産業や製造業をはじめとするさまざまな分野において、組み込みソフトウェアの開発を通じて、現場で求められる設計力・実装力・品質判断力の向上に取り組んできました。近年は、生成AIの活用を含む開発プロセスの変革も進む中で、エンジニアには従来以上に本質的な設計判断力が求められています。

本協定は、こうした開発現場で培ってきた知見を、九州工業大学のプログラムと組み合わせることで、理論と実践を往復しながら学べる持続可能な人材育成モデルを構築するものです。

Kyutech ARISEをハブとした三者連携により、判断プロセスや設計思想を体系化し、企業や組織に依存しない形で次世代へと継承していくことを目指します。

■今後の展望

三者は、本協定および教育プログラムを起点として、組み込みソフトウェア分野における人材育成の取り組みを継続的に発展させていきます。

将来的には、特定の企業や大学に閉じない形での展開も視野に入れ、産学連携によるエンジニア育成モデルを提示・検証し、モビリティ産業・製造業の持続的な発展に貢献していきます。

【団体概要】

・国立大学法人九州工業大学

所在地:福岡県北九州市戸畑区仙水町1-1

学長:安永 卓生

URL:https://www.kyutech.ac.jp

・株式会社Kyutech ARISE

所在地:福岡県飯塚市680-4 九州工業大学 飯塚キャンパス内

代表取締役社長:嶺 正二郎

URL:https://www.kyutech-arise.co.jp


・株式会社NTTデータMSE

本社:神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目1番地9 アリーナタワー 15F

代表取締役社長:藤原 遠

URL:https://www.nttd-mse.com

※1 本記事での「リスキリング」とは、「既存エンジニアが技術進化に追いつくための再学習」として定義しています。

【本件に関する問い合わせ先】

株式会社NTTデータMSE 広報戦略部

E-mail:ml-pr@nttd-mse.com

Tel:050-3732-3061

 

国立大学法人九州工業大学 管理本部総務課広報係

E-mail:pr-kouhou@jimu.kyutech.ac.jp

Tel:093-884-3007

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会社概要

株式会社NTTデータMSE

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URL
https://www.nttd-mse.com/
業種
情報通信
本社所在地
神奈川県横浜市港北区新横浜新横浜3丁目1番地9 アリーナタワー
電話番号
045-478-6910
代表者名
藤原 遠
上場
未上場
資本金
3億2000万円
設立
1979年07月