【生成AI×教育】大学受験での生成AI活用率、昨年の37%から65%へ。「解答の添削」での活用が拡大
AIチューター「Knock」を運営するHanji株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:村田洋佑)が運営する「Knock 教育AIラボ(https://note.com/knock_lab)」では、2026年に大学に入学した大学1年生205名に対し、受験での生成AIの活用についてアンケート調査を2026年9月に行いました。2025年10月に実施した調査に続く2回目の調査で、活用率や用途の変化に加え、高校や塾での生成AIに関する指導の実態についても調べました。以下、概要をご報告します。

結果概要
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大学受験のための学習や進路相談のために生成AIツールを「頻繁に」または「時々」使用した、と回答したのは65.3%(「頻繁に」18.5%+「時々」46.8%)。昨年の36.6%(「頻繁に」9.8%+「時々」26.8%)から大幅に増加した。一方、「ほとんど使用しなかった」は17.1%、「全く使用しなかった」は10.7%だった。

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生成AIを使用した人(134人)の使用頻度は、「週の半分程度」が41.8%で最多。「ほぼ毎日」は20.9%。
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実際に活用した用途のTOP3は、1位「自分の書いた解答の添削」(63.4%)、2位「問題の解答解説やヒントの提示」(52.2%)、3位「教科書等の内容についての解説の提示」(27.6%)だった。順位は昨年と同じだが、「添削」は昨年の48.0%から増加した。他の2項目は昨年と大きな差はなかった。
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生成AIを実際に活用した科目TOP3は、1位「英語」2位「数学」3位「小論文」で、昨年と同じ結果となった。
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学校や塾における生成AIとの付き合い方についての指導は、「特になかった」が42.4%、「わからない・覚えていない」が21.5%だった。指導の形式は、学校からの口頭での指導が1位、パンフレットや資料の配布、動画の共有と、外部講師による講演や勉強会が同率で2位だった。
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指導があったと回答した人(74人)にその内容を聞くと、「回答が間違っている場合があることへの注意」が43.2%で最多、2位は「生成AIに頼りすぎず、自分で考える力を大切にすること」(33.8%)だった。
結果に対する考察 Knock 教育AIラボ 所長 辻本直人
今回の調査は、2025年10月の調査に引き続き、大学受験における生成AIの活用について実態を調べることを目的として行いました。大きな変化としては、学習や進路相談、その他受験に関わるもののために生成AIツールを「頻繁に」または「時々」使用したと答えた学生の割合が、前回の36.6%から大幅に増加し、65.3%にのぼったことです。加えて、受験のために使用したと回答した人の生成AI使用頻度は「週の半分程度」が41.8%で最多、「ほぼ毎日」は20.9%であったことから、特別なタイミングだけではなく、多くの受験生の日々の学習習慣に生成AIツールが溶け込んでいることがうかがえます。
では、生成AIの活用方法についてはどうでしょう。生成AIツールを主にどんな用途で使用したかという設問(複数回答)に対しては、1位「自分の書いた解答の添削」(63.4%)、2位「問題の解答解説やヒントの提示」(52.2%)、3位「教科書等の内容についての解説の提示」(27.6%)と、順位自体は昨年と同様でした。ただ「自分の書いた解答の添削」は、昨年の使用者が少なく参考値ではありますが、昨年の48.0%よりも増加が見られました。生成AIで英文や数学などの添削をしながら学習するスタイルが、より一般化していると捉えることもできます。「自分が書いた英語の長文記述の写真を撮ってAIに送ると、文法ミスを見つけてくれて便利。」と、手書きの答案をAIに添削してもらう実例を挙げた学生も見られました。また「大学の志望理由書を書く時に、何から書き始めるべきなのかを聞いてみたり、自分の思っていることを上手くまとめることができない時に、まとめてくれた」など、学習に加えて出願準備においても生成AIを活用したという学生もいました。
より一般的になりつつある生成AIを活用した学習に対して、教育現場ではどのような指導が行われているのでしょうか。今回の調査では、学校や塾における指導についても尋ねました。学校や塾で生成AIとの付き合い方についての指導があったかという設問では、「特になかった」が42.4%、「わからない・覚えていない」が21.5%でした。あわせて6割以上の学生が、明確な指導を受けた記憶はないと答えています。指導があったと答えた学生にその形式を尋ねたところ、約6割が口頭での指導でした。パンフレットや資料の配布、動画の共有、外部講師による講演会や勉強会は、それぞれ約3割でした。生成AIの技術やサービスは短い期間で大きく変わっており、学校現場でも指導のあり方を模索している段階にあると考えられます。受験での活用が65.3%、受験に限らず高校生の時に生成AIを使っていた学生が78.5%にのぼることを考えると、生成AIとの付き合い方を学ぶ機会は今後も広がる余地がありそうです。
自由記述では、昨年に引き続き、メリット・デメリットを理解した上で生成AIを活用する堅実な学生の姿がうかがえました。「自分で書いた英文を貼り付けて、文法的な間違いを指摘してもらう使い方がおすすめ。課題を丸投げするのは絶対にやらないほうがいい」と、あくまで添削時に使うことを勧める声や「文章作成などには使わない方が良い。自分で本を読んで、気持ちを言語化できるようになる人間が優れている」といった、自分で考えることを推奨するコメントが複数見られました。また「AIに言われたことを一回で信じず、聞き返したり自分で調べたりするべき。AIだけでなく先生にも同じことを聞く」といった、生成AIのハルシネーションを理解した上でのアドバイスもありました。
昨年からの変化を見ると、生成AIを受験に活用する割合は増えているものの、受験生のスタンスに大きな変化は見られませんでした。あくまで自分の勉強を補助するツールとして、生成AIと上手に付き合えている受験生も多いようです。一方で、生成AIが日常的なツールとして使われるようになった今、その付き合い方をどう指導していくかについては、教育現場によってはまだ模索が続いている様子もうかがえました。生成AIに関する指導があったと回答した学生のうち、23.0%は「使用を控えるように」という指導を受けたと答えています。学校ごとの考えのもとで生成AIと向き合っており、方針はさまざまであることが見てとれます。
今後も、学びや受験準備における生成AI活用のあり方はさらに議論が深まっていくでしょう。Knock 教育AIラボでは、教育における生成AIの適切な活用について、引き続き調査・研究してまいります。
個別結果
【生成AIの大学受験での活用度】

【大学受験での生成AI活用頻度】

【大学受験での生成AI活用方法】

【大学受験での生成AI活用科目】

【生成AIの活用に対する教育現場での指導状況】

【生成AIの活用に対する教育現場での指導内容】

調査内容
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査期間:2026年9月10日~9月25日
■調査対象:2026年に大学に入学した18歳から20歳までの学生
■有効回答数:205人
割合は四捨五入しており、総数と内訳の計が一致しない場合があります。
本調査の内容を引用する場合は『Knock 教育AIラボ』による調査であることがわかるようにご記載くださいますようお願いいたします。
<Knock 教育AIラボについて>
AIチューター「Knock」を開発するHanji株式会社が運営し、生成AIの教育現場での活用を主題として調査研究を行うラボです。独自の調査や有識者との意見交換、生成AIの活用事例の紹介などを行うことで、教育✕生成AIの未来について議論する場所になることを目指しています。
<Hanji株式会社について>
設立:2023年12月26日
オフィス所在地:東京都品川区東五反田2-5-2 THE CASK GOTANDA
代表取締役CEO:村田 洋佑(むらた ようすけ)
事業内容:中高生向けのAIチューター「Knock」の開発・提供
コーポレートサイト:https://hanji.inc/
AIチューター「Knock」公式サイト:https://knock-snap.jp/
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