ジャケ・ドローは、歴史的時計の修復活動支援を表明
ブランドは、ピエール-ジャケ・ドローが開発したシンギングバード機構を搭載した帝国様式の見事な置時計の修復を始め、「オートマタと傑作品の数々<Automates et Merveilles>協会」によってもたらされた3つの重要な作品の修復プロジェクトを支援します。
啓蒙思想の時代に誕生したジャケ・ドローは、創業以来、常に時計製造の限界を打ち破る努力を重ねてきました。「時」を計測するために開発されたブランドのクリエーション(創造物)は、当時の最高の技術を駆使した貴重な装飾品として生み出されました。その中でもオートマタには、ヨーロッパの宮廷を魅了した驚異的なオートマタ(人造人間)や、当時の自然主義の流れを汲むシンギングバードが搭載された懐中時計、置時計、嗅ぎタバコ入れなどがあります。こうした傑作品の多くは、今日、北京の紫禁城を始めとする、スイスや国際的な機関に所蔵されています。過去と現在の狭間で、ジャケ・ドローの現代のオートマタには、これと同じ精神が刻まれています。バード・リピーター(THE BIRD REPEATER)とチャーミング・バード(THE CHARMING BIRD)は、およそ3世紀の月日が流れた今、これらの不変的な魅力を宿したタイムピースを前に過去と同様の感嘆を誘っています。
2012年、ジャケ・ドローおよび「オートマタと傑作品の数々<Automates et Merveilles>協会」は、臨時展覧会を開催して、18世紀の時計製造業界を代表する3名の人物、すなわちピエール-ジャケ・ドローとその息子アンリ・ルイ、そして彼らの協力者であるジャン-フレデリック・レショーにオマージュを捧げました。その機会に、初めてヌーシャテル州の 3つの博物館に膨大な量の作品と情報が集められました。従って、フランソワ・デュコマンの遊星歯車装置(ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館)、アルベール・ビルテールの天文時計(ヌーシャテル美術歴史博物館)、ピエール-ジャケ・ドローのシンギングバードを搭載した置時計(ル・ロックル時計博物館、シャトー・デ・モン)といった3つの重要な作品の修復を通じて、ヌーシャテル州の時計遺産を保護し、その価値を高めることを目的とした同協会の新しいプロジェクトをサポートすることは、ジャケ・ドローにとって当然の流れだと言えます。
ジャケ・ドローはこの置時計の作品を中心に支援を行います。このブロンズで装飾されたキャビネットを備える高さ92.56 cmの置時計は、シンギングバードを収納した鳥籠を冠しています。キャビネットは、有名なスフィンクス、勝利の女神、エジプトヘアの胸像、ハクチョウ、ハスの葉と共に、ナポレオン1世の時代に流行した帝国様式、エジプトおよびオリエンタリズム回帰様式を象徴しています。置時計のムーブメントは、地板に《Pierre Jaquet-Droz à La Chaux-de-Fonds(ピエール-ジャケ・ドロー、ラ・ショー・ド・フォンにて)》と刻まれています。おそらくナポレオン自身が、このタイムピースにジャケ・ドローのムーブメントを搭載させ、当時の流行りの贈り物として、ヴュルテンベルクの王女に贈ったのでしょう。
このタイムピースは、長年作動させていなかったため、1つ1つのパーツを分解してクリーニングすることが必要となります。次にもとの特徴を生かしながら各部を修復していきます。この置時計の最大の特徴である、動力源となる4つのリンクで構成されたチェーンはリメイクされます。また置時計の機構と鳥風琴は完全に修復を加え、マホガニー製キャビネットは修復を施して18世紀当時の色を復活させます。そしてブロンズ製の装飾は輝きを取り戻し、鳥を本来の姿に蘇らせます。もちろん全ての修復作業は専門家のもとで行われます。
修復プロジェクトは、ジャケ・ドローの創業280周年に当たる2018年に完了します。その時が来れば、シンギングバードを搭載した置時計は限りなく制作当時の状態に近づいていることでしょう。この驚くべき高精度機構と並外れた装飾技術は、現代のクリエーションと同様、創業以来ジャケ・ドローの職人を駆り立ててきた、「時」を魅了する卓越した技を追い求める精神を示しています。
2012年、ジャケ・ドローおよび「オートマタと傑作品の数々<Automates et Merveilles>協会」は、臨時展覧会を開催して、18世紀の時計製造業界を代表する3名の人物、すなわちピエール-ジャケ・ドローとその息子アンリ・ルイ、そして彼らの協力者であるジャン-フレデリック・レショーにオマージュを捧げました。その機会に、初めてヌーシャテル州の 3つの博物館に膨大な量の作品と情報が集められました。従って、フランソワ・デュコマンの遊星歯車装置(ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館)、アルベール・ビルテールの天文時計(ヌーシャテル美術歴史博物館)、ピエール-ジャケ・ドローのシンギングバードを搭載した置時計(ル・ロックル時計博物館、シャトー・デ・モン)といった3つの重要な作品の修復を通じて、ヌーシャテル州の時計遺産を保護し、その価値を高めることを目的とした同協会の新しいプロジェクトをサポートすることは、ジャケ・ドローにとって当然の流れだと言えます。
ジャケ・ドローはこの置時計の作品を中心に支援を行います。このブロンズで装飾されたキャビネットを備える高さ92.56 cmの置時計は、シンギングバードを収納した鳥籠を冠しています。キャビネットは、有名なスフィンクス、勝利の女神、エジプトヘアの胸像、ハクチョウ、ハスの葉と共に、ナポレオン1世の時代に流行した帝国様式、エジプトおよびオリエンタリズム回帰様式を象徴しています。置時計のムーブメントは、地板に《Pierre Jaquet-Droz à La Chaux-de-Fonds(ピエール-ジャケ・ドロー、ラ・ショー・ド・フォンにて)》と刻まれています。おそらくナポレオン自身が、このタイムピースにジャケ・ドローのムーブメントを搭載させ、当時の流行りの贈り物として、ヴュルテンベルクの王女に贈ったのでしょう。
1984年にル・ロックル時計博物館(シャトー・デ・モン)のコレクション入りを果たした置時計は、瞬く間に同博物館のコレクションを代表する逸品となります。このタイムピースは、2つのフュゼ機構備え、1時間と15分単位で2つのゴングを打ち鳴らすムーブメントおよびクラウン-ホィール エスケープメントを搭載しています。鳥の囀りはラ・セリネット(鳥風琴)によって生み出されており、10本のフルートで6種類のメロディーを奏でることができます。鳥はメロディーが流れている間、嘴を開き、尻尾を振り、胸を膨らませながら回転します。
このタイムピースは、長年作動させていなかったため、1つ1つのパーツを分解してクリーニングすることが必要となります。次にもとの特徴を生かしながら各部を修復していきます。この置時計の最大の特徴である、動力源となる4つのリンクで構成されたチェーンはリメイクされます。また置時計の機構と鳥風琴は完全に修復を加え、マホガニー製キャビネットは修復を施して18世紀当時の色を復活させます。そしてブロンズ製の装飾は輝きを取り戻し、鳥を本来の姿に蘇らせます。もちろん全ての修復作業は専門家のもとで行われます。
修復プロジェクトは、ジャケ・ドローの創業280周年に当たる2018年に完了します。その時が来れば、シンギングバードを搭載した置時計は限りなく制作当時の状態に近づいていることでしょう。この驚くべき高精度機構と並外れた装飾技術は、現代のクリエーションと同様、創業以来ジャケ・ドローの職人を駆り立ててきた、「時」を魅了する卓越した技を追い求める精神を示しています。
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