Camp Courage for Survivors 2017
夏休み小児がんサバイバーキャリア学習支援事業 ―小児がんを経験した先輩とつながろう―
その一環としてこの夏、中学生や高校生の小児がん経験者同士でつながろう、語ろう、という会、「Camp Courage for Survivors 2017 ―小児がんを経験した先輩とつながろうー」を開催することになりました。
全国でも先進的なこの取り組みは慶應大学病院で全4回行われます。
- プロジェクト名: Camp Courage for Survivors 2017 (キャンプ・カレッジ2017※)
- 開催日時:8月2日、3日、23日、24日(全4回)
- 開催場所:慶應大学病院 北棟ラウンジ または 臨床研究棟ラウンジ
- 対象:小児がん経験者の中学生・高校生、各回20名程度
- 主催:認定NPO法人シャイン・オン・キッズ 慶應義塾大学小児外科
- 協賛:バンクオブアメリカ・メリルリンチ 2017 年助成事業
※カレッジ” は英語で”勇気”。このキャンプがサバイバーの皆さんが共に勇気を持って世界に羽ばたくきっかけになればという意味が込められています。
ここ数十年の医療の進歩で、小児がんの5年生存率は70%を超え、「不治の病」というイメージとは違ったものとなりました。しかしながら、入院が長期にわたったり、厳しい治療を受けなければならなかったりすることから、退院した子どもたちは、様々な課題を抱えながら学校や地域に戻ることになります。復学や就学がスムーズにいかないケースや、晩期合併症という、治療の影響による合併症を抱えるケースなどです。
地域や学校に戻れば、小児がんを経験した仲間は簡単には見つけられませんので、夏休みなどの長期休暇に合わせ、同じ経験をした仲間で集い、つながるところから始めようではないか、と思います。
また、ファシリテーターとなる小児がん経験者の大学生・社会人は、みな、病気を乗り越えて、復学・進学・就職などの目標を果たした方々です。中学生や高校生が少し先輩の体験談を聞くことで、彼らの心の中に、なにか気づきやヒントをもたらすことを期待します。
【各回のご紹介】
第1回 8月2日(水)13:00-15:30 慶應大学病院 北棟ラウンジ
「小児がんサバイバーJasonナビゲート!大学生 社会人に聞いてみよう」
ファシリテーター:田島圭佑さん
(慶應大学2年 学生団体MOP~成長に愛を~メンバー)
日本をコメディタッチに描くトークショー集団 "Talk in Tokyo"のJasonがナビゲート。
慶應大学2年田島圭佑くんを筆頭に、復学・進学・就職などのキャリアを重ねた大学生 社会人の先輩たちがたくさんくるから、彼らの経験にフィーチャーします。 初回は、参加メンバーたちで楽しく交流するよ。
http://ptix.co/2tYi2da
ナビゲーター:ジェイソン・ケリー(Jason Kelly)氏
12歳の時にガンを経験したがんサバイバー。
ボルダーのコロラド大学を卒業後、 ジャーナリストとして活躍。多数の本や記事の著者であり、テレビ、ラジオ、イベントなどに定期的に出演。 バラエティーショーの司会やゲストへのインタビューを得意とする。 現在、コロラド州と日本を行き来し暮らしている。
第2回 8月3日(木) 13:30-16:00 慶應大学病院 臨床研究棟ラウンジ
「入院中の仲間たちに思いを贈ろう ちからのブレスレット作り」
ファシリテーター:浦野正敬さん(特別支援学校教諭 fellow tomorrowリーダー)
手術などの治療の山を迎えた子どもたちに、医療スタッフから応援の気持ちを込めて渡される「ちからのブレスレット」。このワークショップでは、同じものを2つ作り「誰かとつながっているよ」という意味を込めて、1つは入院中の仲間に送り、1つは自分の手元に置いておきます。アメリカ発のこの応援ブレスレットを、サバイバーで先生の浦野さんとシャイン・オン!キッズのヘレン(イギリス出身)とともに作って、入院中の仲間に贈りませんか?http://ptix.co/2tXWbCI
第3回 8月23日(水)13:00-15:30 慶應大学病院 北棟ラウンジ
「英語番組でおなじみエリックさんと入院中の仲間に歌を作ろう」
ファシリテーター:執印優莉亜さん
(文京学院大学1年 国際小児がん経験者の会ワシントン派遣員)
英語番組でおなじみのエリックさんは、いま、参加者の気持ちがこもった言葉を聞き出して歌を即興で作るワークショップをしているよ。学校や部活にあけくれる今の自分の心のつぶやきや、入院中の思い出を、フレーズにして曲にしよう。Youtubeで発信し、入院中の仲間にも歌を届けるよ。
http://ptix.co/2tEWtvj
ゲスト:エリック· ジェイコブセン(Eric Jacobsen)氏
アメリカ・ニューヨークに州生まれ、20 年以上にわたりエデュテインメント(= 教育エンターテイメント)の 世界を中心にTV 番組、子供英語教材(CD/DVD など)などへ向けて多くの曲を送りだし、 作詞作曲活動、TV 番組出演、番組制作、コマーシャル、英語教材開発など多岐にわたる活動をしている。
1998 年よりこの春までNHK 教育番組「えいごであそぼ」へ出演。日本各地に出向き、 子ども向けコンサートも実施中。 英語の自然なリズムを生かした曲作り、言葉を巧みにあやつる詩的センスには子どもやお母さん 、お父さんを中心に多くのファンをもつ。http://bit.ly/2ugt9xa
第4回 8月24日(木)13:30~16:00 慶應大学病院 北棟ラウンジ
「書道家 白石雪妃さんと 『書』に夢込め 世界へ発信 」
ファシリテーター:小泉亮さん
(横浜市立大学医学部3年 STAND UP!!メンバー)
最終回は、会議室を飛び出して、ネットで世界のサバイバーとつながるよ。パフォーマンス書道家 白石雪妃さんが、「書」でいまの気持ちを世界に発信すること教えてくれるから、自分にぴったりの漢字や言葉を見つけて、クールジャパン!に生きるサバイバーの自分を表現しよう。
http://ptix.co/2v2iZ0G
ゲスト:白石雪妃 (Setsuhi 'eri' Shiraishi)氏
書家。他芸術とのコラボレーションなど総合芸術としての書道を探究し、生演奏との融合から生まれるライブ書道は世界中で多くの人々を魅了している。
2014 FIFA W杯日本代表新ユニフォームのコンセプト「円陣」揮毫。ミャンマーの国軍司令官公式訪問において揮毫。 在アメリカ合衆国日本国大使館JICC他、NYやパリでも個展を開催、アメリカでは6都市、フランスでは10都市に及ぶライブツアーを成功させる。 ダイナース銀座ラウンジやホテル日航東京で個展、日本橋三越や新宿伊勢丹などでイベント出演。四谷三丁目と表参道にてレッスンをおこなっている。
www.setsuhi.jp
シャイン・オン!キッズとは
シャイン・オン!キッズは2006年7月特定非営利活動法人タイラー基金として発足しました。設立者の息子のタイラーは2歳を目前に白血病との闘いの末、その短かすぎる生涯を閉じました。つらい闘病生活でも笑顔を絶やさなかったタイラーの勇気と自分たちの経験を役に立てたい、という気持ちから活動がスタートしました。
小児がんや重い病気の治療に向き合う子ども達は、長期にわたる入院治療生活で不安や大きなストレスと闘っています。日本の医療レベルは世界で最も進んだものといえますが、患者や家族のサポート面ではまだ立ち遅れています。
長くつらい入院治療中でも、子ども達が笑顔を忘れずにいられるように、独自の「心のケア」のためのプログラム、ファシリティドッグとハンドラーの派遣とビーズ・オブ・カレッジ®を、全国のこども病院や小児病棟に提供しています。2012年12月に優良な活動を行っているNPO法人として東京都より「認定NPO法人格」を取得しました。
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