〈第3回〉廃棄物からアートと未来が生まれる唯一無二の場“COIL Upcycle Art Contest 2023”を開催し、12月に入選アーティストによる作品の公開プレゼンを行います。
12月9日(土)に、100名の応募者から選ばれた7名の入選アーティストによる最終プレゼン・審査会を開催し、第3回目グランプリを決定します。今年は新たに、誰でも審査に参加できるオーディエンス賞も新設!
COIL Upcycle Art Contest 2023 運営事務局(主催:株式会社中特ホールディングス/山口県周南市)は、2023年6月〜7月28日まで募集した作品プランの1次審査を実施し、7名の入選アーティストを決定しました。
今後は約3ヶ月半の制作期間を経て、12月にアーティストが公開プレゼンを行う成果発表会を開催、3点の受賞作品を決定します。入選を果たした全作品は、1年間を通して主催企業が展示会を実施すると共に、各地のイベントや美術館へも出展する計画です。
( CUAC過去の巡回展について )
◾️不知火美術館展
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000086155.html
◾️徳山ボートSGグランドチャンピオンシップ展
https://note.com/wakiko_lightsolt/n/n0dd6d80cd851
CUAC2023特設ページはこちら▶︎https://cuac-2023.studio.site/
メディアの皆様へ|取材について
本公募展についてのインタビューや廃棄物アート作品の実物のご確認はいずれも可能です。
廃棄物アート作品の実物をご覧になりたい場合は、事務局までご連絡ください。
担当:橋本
E-mail: coil@chutoku-g.co.jp
COIL Upcycle Art Contest 2023 企画概要
「COIL Upcycle Art Contest」は、山口県で創業60年の廃棄物処理企業がはじめた、アートを起点に廃棄物と環境のサステナビリティについて考えるフラットでオープンな対話の場です。
既存の常識や固定観念を脱し、魅力的な未来の可能性を生み出すと共に、それを新たな文化として育てていくことを目指したアートプロジェクトとして2021年に立ち上げ、今年度までの計3回で延べ350名を超えるアーティストにご参加いただきました。
第3回目となる「COIL Upcycle Art Contest 2023」では新たに「価値創造合戦フィールド」というコンセプトを掲げ、募集するアーティスト層の拡大と、一般投票で決まるオーディエンス賞の新設により、サステナビリティというテーマの元で多様なアーティストたちが作品を発表し、オーディエンスがさらに楽しみながら気づきを得ることができる取り組みとして、今後もさらなる拡大を目指します。
( 過去の公募について )
◾️CUAC2021 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000086155.html
◾️CUAC2022 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000086155.html
開催概要
◾️募集期間:
2023年6月1(木)〜7月28日(金)
◾️公募スケジュール:
・1次審査:8月上旬
・1次審査入選者発表:8月中下旬
・作品制作および提出:〜11月27日(月)
・成果発表会および授賞式:12月9日(土)
・入選作品展:2023年12月〜2024年12月31日
◾️後援団体:
環境省/サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」/山口県/山口県教育委員会
◾️主催企業:
株式会社中特ホールディングス
COIL Upcycle Art Contest 2023 入選アーティスト・作品概要
◾️作品概要
1. 行為の気配|小畑 亮平 (おばた りょうへい)
見知らぬ誰かが残したごみの、形状だけを写し取った透明な立体作品を制作し、再び元の場所に戻して記録するプロジェクト。そこには、誰かが存在した「確かさ」と、人間が無意識に作り上げている創造性が宿っています。
2.ゴミの記憶 (仮題)|tomo (とも)
ほんの一欠片のゴミにだって過去がある。たくさんのカケラを集めて彼らの記憶に寄り添うのはどうだろう。忘れてしまワウように一冊の本に閉じ込めよう。誰にだって必要とされる場所があるでしょ?この世に無駄なものなんてないのだから。さぁその手で本を開いてみて?
3.熊、還元していく。|何ゆうていつな (なにいうていつな)
森の中で遭遇すると死を覚悟するほど怖いが、街の中では、大抵ぬいぐるみという愛くるしい姿をしている、熊。そのイメージと現実姿のギャップをヒントに、家庭ゴミという面倒な存在を用いて愛らしい熊のオブジェとして表現することで、社会に素材再利用の意義を還元したいと考えている。
4.CLOTHES (仮題)|西村 卓 (にしむら たく)
「服だけは思い出が次々に浮かんでしまい、なかなか捨てられない。」記憶が宿された服が一つの塊となることで、廃棄されてしまう彼らに新たな居場所/価値を与え、宿された記憶を保存していこう。
5.”MY BABY SCOBY”-食品廃棄を減らすことへのチャレンジ- |Ai Nakada (なかだ あい)
Scoby/スコビー (菌と酵母の共生コロニー、さまざまな微生物が使われている「細菌と酵母の総称」)を用いた、食品廃棄を減らすことへのチャレンジ。
6.牛乳パックダメージパンツ (仮題)|ミルクぱく子 (みるく ぱくこ)
「牛乳パックを鞣すと革の様な質感になる」ということを知ってから、その上質感と縫い目の美しさにすっかり魅了された。擦れて、手垢がついたとしても、牛乳パックパンツは、ジーンズのようにきっとかっこいいだろう。
7.やおよろず|imoco (いもこ)
年間700頭以上駆除されているジビエたちの革は、ほとんど捨てられている。人は、肉は食べるが、革は「廃棄物」として捨ててしまう。ジビエは、山の恵みか、または駆除して捨てても良い邪魔者か。アートを通して、命の恵みをありがたく使うことを表現する。
COIL Upcycle Art Contest 2023審査員紹介とコメント(敬称略、50音順)
◾️しばた みなみ|ORINASU スクラップでビルド(廃棄物アートプロジェクト)
廃棄物という生産される過程で絶対に生まれるモノ、日常生活の中から自然に発生するモノ、必然的に生じる存在です。それら具体的で抽象的な存在をどう捉えるのか。アートが時代や背景によって意味や定義を曖昧に形を変えていく中で、廃棄物と呼ばれるモノとアーティストのアプローチや視点、そして独自のコンセプトによって、どのような作品や表現として活用されるのか。社会的なブームという瞬間的な制作ではなく、新たなアートとしての価値観の誕生、アーティストの創造性と持続可能性を融合させる絶好の機会になるのではと期待しています。
◾️中野 良寿(なかの よしひさ)|現代美術家、山口大学教授、N3ART Lab 代表
本コンテストは日々の生活の中で必ず排出される廃棄物やゴミを素材としたアート作品を募集するコンテストである。その精神は地球温暖化や気候変動対策や国連の提唱する持続可能な開発目標SDGsの投げかけはもとより、未来の地球を思い描くことと呼応する。
過去2回開催されたが、思いもつかないような様々な切り口の作品が集まった。コンセプトや技術力、その展開力やプレゼンテーションの方法、質や量を考えて最終的な作品が選考された。可能性があるものが多数あり、選考に残らなかったものの中にも素晴らしく、泣く泣く落選させた作品も多々あった。新たに期待することがあるとすれば、できるだけ領域を横断的した表現や、個人の生活をベースした人の心に深く突き刺さるような表現、未来の人類や地球そのものが生命体であるという発想から廃棄物を考えた作品を見てみたい。
◾️益田 文和(ますだ ふみかず)|デザインコンサルタント、株式会社オープンハウス 代表取締役
資源を消費して物が作られ、使ったら捨てられる。それによって資源が枯渇し、廃棄物が環境を汚染する。その繰り返しによって深刻化する環境問題。
そこに歯止めを掛けようと、デザインの世界では1980年代からリサイクルやアップサイクルなどが盛んに試みられてきました。ところが、この数十年間、世界人口が増え、経済開発が進んで、大量生産、大量消費の規模は拡大する一方で、気候変動まで引き起こしているのです。
手遅れにならないうちに、現代文明の仕組みそのものをサステナブルなものに変えなければなりません。そのために、資源を使う側の人間の立場を離れ、使われる素材の側から人々に語りかけて価値観に訴える、アートの力に期待します。
◾️渡邉 朋也(わたなべ ともや)|美術家、タレント、山口情報芸術センター[YCAM]アーキビスト
このコンテストは制作に先立って書類でのプレゼンテーションがあります。作品を見れば感覚的にわかることも、書類だとどうしても伝わりづらくなるリスクがあります。応募を検討される皆さまには、ご自身の作品のアイデアを多面的に捉える・語ることを意識してください。加えてここでは「プロセス」を注視したいと考えています。廃棄物に価値を与えていくプロセス。生み出された価値を通じて見るものの環境への意識を変化させていくプロセス。そして、その意識の変化を束ねて社会変革に繋げていくプロセス。余力があれば、こうしたプロセスについても言及できるよう検討してみてください。出来上がった作品を見ながら、みなさまと共感し、議論が深められることを楽しみにしています。
主催企業情報|中特グループについて
株式会社中特ホールディングスを中核会社とする6社から組織される中特グループは、山口県を拠点に一般廃棄物収集運搬、産業廃棄物処理、リサイクル、下水道メンテナンス等の事業をおこなっています。「私たちは生活環境革命で人々を幸せにします」の企業理念の下、地域密着型企業として地域のお困りごとにお答えし「社会の役に立てば立つほど会社は発展する、会社が発展すればするほど社会の役に立つ」の考えからSDGs・CSR活動にも力を入れています。
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株式会社中特ホールディングス|山口県周南市久米3034-1 http://www.chutoku-g.co.jp/
( 過去の公募について )
◾️CUAC2021 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000086155.html
◾️CUAC2022 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000086155.html
( CUAC過去の巡回展について )
◾️不知火美術館展 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000086155.html
◾️徳山ボートSGグランドチャンピオンシップ展 https://note.com/wakiko_lightsolt/n/n0dd6d80cd851
公募展運営体制の変更について|『Re CULTURE SUSTAINABLE FIELD』立ち上げ
2023年4月に、サステナブル文化をさらに加速させる事業として、新たに〈Re CULTURE SUSTAINABLE FIELD(通称:RE/リー)〉を立ち上げました。事業立ち上げにより、廃棄物アート公募展CUACはこのREに含まれる体制となりました。
本件やアーティストへの取材に関するお問い合わせ
COIL Upcycle Art Contest 2023運営事務局
担当:橋本
E-mail: coil@chutoku-g.co.jp
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