アラガン・エステティックス、乳房再建の認知・理解向上のため、10月8日を「乳房再建を考える日」として記念日登録
-乳がん治療の中で、乳房再建が「あたり前の選択肢」となる社会を目指す
-日本女性の約9人に1人(※1)がかかる乳がん、罹患後の人生が長く、QOL 向上が重要
-保険適用から10年以上経過にもかかわらず、日本の乳房再建実施率は12.5%(※2)にとどまる
アッヴィ合同会社アラガン・エステティックス(本社:東京都港区、プレジデント:遠藤 徹夫。以下、アラガン・エステティックス)と特定非営利活動法人 エンパワリング ブレストキャンサー(所在地:東京都目黒区、理事長:真水 美佳。以下、E-BeC)は、乳房再建の認知・理解向上を目的に、毎年10 月 8 日を「乳房再建を考える日」として日本記念日協会に記念日登録しました。
乳がんは、がんの中でも日本女性がかかる割合がトップであり、9人に1人が乳がんになると言われています(※1)。年代別でみると、乳がんの罹患率は 30 歳代後半から増加し始め、特に40 歳代後半から60 歳代後半で大きく増加します(※1)。また、早期発見・早期治療により、StageⅠ、Ⅱの 10 年後の生存率は それぞれ94.1%、86.6%(※3)と他のがんと比べると比較的高く、罹患後の人生が長いがんでもあるため、QOL 向上が重要視されています。
乳がんの手術によって命が救われても、胸のふくらみを失うことがあります。傷あとが残るとともに、左右のバランスが悪く肩こりがする、胸パッドを使うのがわずらわしいなど、日常生活のなかで不便さや不自由さを感じる患者さんは少なくありません。「乳房再建術」とは、乳がんの手術で失ったり、変形したりした乳房を新しく作り直すもう1つの手術です。
日本ではブレスト・インプラント(ゲル充填人工乳房)による乳房再建術は、2013年に健康保険の適用となりました。保険適用から11年が経過したにもかかわらず、日本の乳房再建率は12.5%(※2)にとどまり、米国40.0%、韓国53.4%(※4)と比べると、日本の乳房再建の実施率は低い現状です。
こうした現状を背景に、乳房再建の認知・理解向上を目的に10月8日を「乳房再建を考える日」として、アラガン・エステティックスと患者支援団体であるE-BeCと連名で、日本記念日協会に記念日登録を行いました。
「乳房再建を考える日」の記念日制定を通じて、アラガン・エステティックスは患者支援団体や関係団体とともに、日本において乳房再建が「当たり前の選択肢」として認知されていくことを目指して、今後も啓発活動に取り組みます。
乳房再建術について
乳がんの手術によって命が救われても、胸のふくらみを失うことがあります。傷あとが残るとともに、左右のバランスが悪く肩こりがする、胸パッドを使うのがわずらわしいなど、日常生活のなかで不便さや不自由さを感じたり、失った乳房を見ることなどで精神的苦痛が残る患者さんは少なくありません。
「乳房再建術」とは、乳がんなどの手術で失ったり、変形したりした乳房を新しく作り直すもう1つの手術です。
乳がん患者さんを対象に行った調査によると、乳房再建を行うことで、乳房に対する満足度、心理社会的健康観、性的健康観は大きく改善されることが報告されています(※5)。乳房再建は乳がん手術を受けた患者さんの満足度・QOL の向上に寄与していることが示唆されています。
乳がんの治療を受ける患者さんにとって、乳がんの手術を受けても、乳房を失っても取り戻せる選択肢があるという希望をもつことは、つらい治療に立ち向かう勇気につながります。
乳房再建術は、乳腺外科医が乳がんの手術を行った後、形成外科医によって行われるチーム医療が展開されています。乳房再建の仕上がりや安全性には、乳がんの治療の方法や患者さん個々の状態が大きく影響するので、再建を検討したい場合は、乳がんの手術前にその希望を乳腺外科医に伝えることが大切です。
アラガン・エステティックスについて
アッヴィ合同会社アラガン・エステティックスは、先進の美容医療を牽引する製品およびブランドを開発・製造し、販売しています。私たちの美容医療領域は、ボツリヌス治療やヒアルロン酸注入治療、脂肪冷却による部分痩せ治療、乳房再建関連製品等を中心に多岐に渡っています。私たちは、イノベーション、教育、優れたサービスを一貫して、顧客の皆様のニーズに沿って提供することを目指しています。アラガン・エステティックスの詳細については、公式サイト www. allerganaesthetics.jp をご覧ください。Instagramや美容情報総合サイトwww.allerganbeauty.jpでも情報を公開しています。
アッヴィについて
アッヴィのミッションは現在の深刻な健康課題を解決する革新的な医薬品の創製と提供、そして未来に向けて医療上の困難な課題に挑むことです。一人ひとりの人生を豊かなものにするため次の主要領域に取り組んでいます。免疫疾患、がん、精神・神経疾患、アイケア、さらに美容医療関連のアラガン・エステティックスポートフォリオの製品・サービスです。アッヴィの詳細については、www.abbvie.com をご覧ください。Facebook、Instagram、X(旧Twitter)やYouTubeやLinkedInでも情報を公開しています。
日本においては主に、免疫疾患、肝疾患、精神・神経疾患、がん、アイケアの領域、さらに美容医療関連のアラガン・エステティックスのポートフォリオで、製品の開発と提供に取り組んでいます。アッヴィの詳細については、www.abbvie.co.jpをご覧ください。FacebookやYouTubeでも情報を公開しています。
特定非営利活動法人 エンパワリング ブレストキャンサー/E-BeCについて
エンパワリング ブレストキャンサー(E-BeC)は、乳がんと宣告され混乱の渦中にいる方や手術によって乳房を失い喪失感にとらわれている方に、乳房を取り戻す「乳房再建手術」について正しく知ってもらい、乳房再建手術をするかしないか自らの意思で決め、再建を希望する人は誰でもどこでも一定水準の手術を受けることができる社会を目指して活動している患者支援団体です。
ウェブサイトや出版物による、乳がんおよび乳房再建に関する科学的根拠に基づいた情報提供活動、地域や自治体、医療機関、企業等での講演会やシンポジウム、アンケート調査、イベント等の開催を通じた啓発活動により、乳がん患者さんの悩みや不安、孤立感を解消するとともに、大切な人を支える周りの方にも乳房再建という選択肢に対する理解の拡大を目指します。
References:
※1 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html (2024年8月23日アクセス)
※2 厚生労働省「第9回NDBオープンデータ」より算出 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177221_00014.html(2024年8月23日アクセス)
※3 国立がん研究センターがん情報サービス 「院内がん登録生存率集計」(院内がん登録2011年10年生存率 2024年1月公表)https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/hosp_c_reg_surv/latest.html
(2024年8月23日アクセス)
※4 Song WJ et al. Current status of and trends in post-mastectomy breast reconstruction in Korea. Archives of Plastic Surgery. 2020 Mar;47(2):118-125.
※5 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会. Oncoplastic Breast Surgery 2019; 4(2):45-52.
【参考資料】
10月8日 日本における「乳房再建を考える日」 日付の由来について
2011年、カナダで初めて「乳房再建啓発デー(Breast Reconstruction Awareness Day)」が行われました。以来、カナダや米国では毎年10月に患者さんだけでなく社会全体に向けて、乳房再建の啓発を行う取り組みが行われていることから、日本における「乳房再建を考える日」を10月に設定しました。
また、海外ではリボンが一周する形のシンボル“クローズド リボン”が、乳房再建のロゴとして使用されています。このリボンが一周する形が数字の8に見えることから、日本においては海外の乳房再建啓発デーと同時期の10月8日を「乳房再建を考える日」として記念日登録を行いました。
「乳房再建について考える日」ロゴ:クローズド リボンについて
記念日の登録とあわせ、「乳房再建について考える日」のロゴを制作しました。海外でも使用されているクローズド リボンのデザインは「乳房再建を検討することまで含めて乳がん治療が完結する」という意味を込めて、乳がん治療における乳房再建を知り、検討することの重要性を表しています。
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