ラオスに6校目となる学校を建設し竣工式を開催しました
一般財団法人ミダス財団(所在地:東京都港区、代表:吉村英毅、以下「ミダス財団」)は、2024年11月、財団による海外での学校等児童福祉施設建設6校目となるラオス南部Attapeu州 Phouvong郡にVongvilay小学校の建設を完了し、12月には現地で竣工式が行われました。
竣工式の様子
当日は晴天に恵まれ、明るい陽射しのもと式典が執り行われました。式はフーヴォン郡教育・スポーツ局の主催で開催され、アッタプー州およびフーヴォン郡の指導者、教育関係者、地元有力者など多くの来賓、保護者の方々が参列されました。
式典では、保護者の方々が持参した大きな酒壺を共有して乾杯する伝統的な習慣も見られました。そして、女児による民族衣装を纏った「ラオスの織り娘」と「ブルラオ族の新しい生活」という2曲の伝統舞踊が披露されました。
ラオス側代表の県教育・スポーツ局長の挨拶では、本校がフーヴォン郡で最も立派な学校であることが強調され、財団への感謝の言葉が述べられました。また、地元の方々や教師・生徒がこの学校を大切に使い、未来の子どもたちが快適な環境で学べることを約束されました。
新しい学校施設と児童たち
町の中心部から学校までは車で30kmの未舗装道路を移動する必要がありました。当日は晴天に恵まれたため問題なく到着できましたが、雨天時は泥道となり、学校周辺へのアクセスが難しくなるとのことです。通学では、低学年の児童は親が送迎し、高学年の児童は徒歩や自転車で通学しており、自宅から学校までの距離は平均で1~3kmほど。午前9:45ごろに学校に到着すると、既に児童や地元住民の方々が集まっており、式典で踊る舞踊の練習をしている児童も。
地域の食の中心は米・野菜・塩であり、児童たちの昼食は各自でこれらを持参しています。児童たちに好きな食べ物を尋ねると、「野菜が好き」との回答が多く、こうした食生活が反映されているようです。肉や魚はめったに食べることは無いそうですが、そのような機会があれば好んで食べるとのことでした。式典後に牛乳を振舞ったところ初めて口にする生徒が大半で、教師たちからは給食の提供も希望され、栄養の不足が懸念されています。
教科は「国語」「体育」が最も人気です。式典が終わると、生徒たちは校庭で遊び始めました。新しく整備された校庭も、体を動かすことが好きなVongvilay小学校の児童たちにたくさん活用してもらえているようです。
将来の夢は「教師になりたい」という声が多い中で、一部の児童は「父のようにトラック運転手になって、たくさんの場所を巡りたい」と語ってくれました。
新しい学校については「広く、美しい建物で、教室には電気や扇風機が備わり、床はタイル張りで清潔で涼しい」と喜ばしい感想を頂きました。
財団の役割と今後の活動
建て替えが完了した新しい学校は、総面積1.5ヘクタール、教室5室を備えた校舎、食堂と調理室、3室のトイレ、給水システム、電気、扇風機を備えています。敷地はフェンスで囲まれ、校門から校舎までの道はコンクリート舗装されています。建物間は舗装された小道で繋がっており、雨天時もぬかるみを歩くことなく移動が可能です。衛生面への配慮も行き届いており、トイレだけでなく、食堂前の校庭に面した場所や校庭の至る所に水道の蛇口が設置されています。
財団としても、この充実した新しい設備を誇らしく思います。子どもたちがこの施設を喜びを持って迎え、夢を叶える場として活用されることを心から願っています。
今回の視察では、ラオス国内の他州にも足を運び、建設支援候補地として挙がっている学校を訪問しました。ラオス教育局から新校舎建設の要望が出ているこの学校は、木造の旧校舎が老朽化しており、学習環境は非常に厳しい状況です。校舎建設が難しい場合でも、校庭や敷地整備のみでも実現したいとの希望が寄せられています。
財団は、ラオスの子どもたちの学習環境と生活水準の向上を目指し、今後も支援活動を継続していきます。また、他国での新たな支援計画も進行中であり、現地との協力体制を維持・強化しながら、引き続き活動報告をお届けしてまいります。
■ ミダス財団について
ミダス財団は、「2035年に100万人、2050年に1億人の人生にポジティブな影響を与える」ビジョンのもと社会貢献事業を行う財団法人です。株式会社ミダスキャピタルからの寄付金を財源として本質的・サステイナブルな社会貢献事業を行い、世界中の根本課題を解決していきます。
◆ミダス財団概要
名称:一般財団法人ミダス財団
代表:吉村英毅
設立年:2019年
Webサイト:https://midas-foundation.org/
【本件に関するお問い合わせ先】
一般財団法人ミダス財団
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