学生が審査する新たな表彰制度「サステイナビリティレポート・アワード」がスタート
大学生の視点で評価する、サステイナビリティ報告書の新たな表彰制度
このたび新たに創設された「サステイナビリティレポート・アワード」は、大学や企業が発行する環境報告書やサステイナビリティレポートを評価・表彰する制度です。特徴的なのは、未来のステークホルダーである若者世代、すなわち大学生が審査に参加する点で、次世代の視点を取り入れた新しい取り組みとなっています。
趣旨・目的
1. 情報開示の質を高め、「伝える力」を育む
サステイナビリティや環境への取り組みについて、内容の充実度に加え、それをわかりやすく効果的に伝える力も評価対象とすることで、報告書の質の向上と発信力の強化を目指します。
2. 優良事例の可視化と連携の促進
優れた取り組みを表彰・発信することで、成功事例の共有と横展開を後押しし、大学・行政・企業・学生がつながる学びと共創のネットワークを広げます。
3. 学生の参画による新たな視点と価値の創出
審査に学生が参加することで、若い世代ならではの視点を取り入れた新しい評価軸を導入し、報告書の価値を多面的に高めるとともに、学生にとっても実践的な学びの機会を提供します。
サステイナビリティレポート・アワード2025

募集対象
2025年度に発行したサステイナビリティレポートや環境報告書またはそれに準ずる報告書等
応募資格
以下の条件をすべて満たす団体・組織であること:
• 環境報告書またはそれに準ずる報告書等を作成していること
• 国公立大学法人、公立大学、学校法人、高等専門学校、大学の部局・センター、国・地方公共団体、公益法人、一般社団法人、一般財団法人、大学生協、NPO法人、学生環境団体、民間企業のいずれかの組織であること
スケジュール
応募登録締切:8月31日(日)
応募書類提出締切:9月30日(火)※この日までに報告書が発行されていればOKです
審査結果通知:10月下旬
表彰式:11月8日(土)(CAS-Net年次大会)
審査方法
一次審査:
CAS-Net JAPANに加盟する学生団体が、提出された報告書を評価します。学生ならではの視点を活かし、内容のわかりやすさや伝わりやすさなど、多角的な観点から審査を行います。
二次審査:
一次審査の評価結果をもとに、CAS-Net JAPAN幹事会が最終的な審査を行い、表彰対象を決定します。
応募方法など詳細はこちら
http://casnet-japan.org/free/sra
要項ダウンロード
https://cdn.goope.jp/187847/250623101042-6858a992d7892.pdf
学生審査団体も同時募集

学生環境団体による一次審査は、若い世代ならではの柔軟で多角的な視点を活かし、報告書の「伝える力」や「共感力」を重視して評価を行う、重要なプロセスです。
参加する学生にとっては、他大学や企業のサステイナビリティレポートに触れることで知識を深め、視野を広げる貴重な学びの機会となります。また、表彰式では審査コメントを直接発表する場が設けられており、実践的な発信力も養うことができます。
さらに、審査に関わった学生には「SRA学生審査員証書」が発行され、取り組みの成果が正式に認められます。
応募方法など詳細はこちら
http://casnet-japan.org/free/sra-audit
要項ダウンロード
https://cdn.goope.jp/187847/250623101303-6858aa1fe9313.pdf
アワード主催団体「CAS-Net JAPAN」について
本アワードは、一般社団法人サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)が主催しています。
CAS-Net JAPANは、大学・行政・企業などが連携し、持続可能なキャンパスづくりを推進する国内ネットワークです。サステイナビリティに関する先進的な取り組みを国内外で共有・加速させることで、日本における環境配慮型社会の実現に貢献することを目的としています。
会員には、全国の大学や学生環境団体、企業などが参画しており、2015年から実施している「サステイナブルキャンパス賞」の表彰部門や年次大会の分科会には、大学運営・建築設備・学生活動・民間事業者など、幅広い分野を対象とした部門を設けています。こうした取り組みにおいて、学生の参画は設立当初から重要な柱とされており、本アワードにもその精神が受け継がれています。
CAS-Net JAPANが本アワードを運営するメリットは以下の通りです。
1. 中立性に基づく公正な運営
CAS-Net JAPANは、特定の企業や政治的立場に依存しない中立的なネットワークです。この立場から運営されることにより、アワードの審査における公正性・信頼性が担保され、受賞の社会的価値が高まります。
2. 大学・学生・教職員をつなぐ独自のネットワーク
CAS-Net JAPANは、「評価する側(学生・教職員)」と「評価される側(大学や企業などの報告書作成機関)」の両方にアクセスできるネットワークを有しており、学生団体との協働を通じて、教育的な視点を取り入れた実践的な運営が可能です。
3. “学び”を重視したアワードの設計
協議会の中心には大学教員が多く関わっており、単なる優劣を競うのではなく、相互に学び合い、成長を促す文化の醸成を重視しています。学生による審査を通じて、評価対象となる大学や企業も新たな気づきを得ることができ、アワードがフィードバックと対話の場としても機能する点が特長です。
公式サイト http://casnet-japan.org/
本件に関するお問合せ先
一般社団法人 サステイナブルキャンパス推進協議会
メール contact●casnet-japan.org (●を@にかえる)
お問合せフォーム http://casnet-japan.org/contact
すべての画像