良品画像から合成NG画像と正解マスクを対でつくる「E3 Anomaly Synthetic Generator」を発売

検査AIの評価・学習データを準備するE3 ENGINE ファミリーのソフトウェア。14日間の無料評価版を提供

株式会社TOMOMI RESEARCH

株式会社TOMOMI RESEARCH(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役CEO:佐藤友美、以下当社)は、2026年10月27日、合成NGデータ生成ソフトウェア「E3 Anomaly Synthetic Generator」を発売しました。

E3 Anomaly Synthetic Generator は、良品(OK)画像とテクスチャ画像から、合成した欠陥を含むNG画像と、欠陥の場所を画素単位で示す正解マスクをつくり、MVTec 互換のフォルダ構成で描き出す、検査AIの評価・学習データを準備するための Windows 用ソフトウェアです。

検査AIがどこまで見つけられるかを確かめるには、不良の例と、その場所を示す正解が必要です。本製品は、当社の判定エンジン E3 ENGINE® のファミリーに加わるソフトウェアで、良否の判定は行わず、判定エンジンに渡す評価・学習データの準備を受け持ちます。E3 ENGINE とは別売りで、単体でも使えます。あわせて、14日間の無料評価版(機能制限なし・商用利用不可)を提供します。

左から、エナメル線(当社撮像)の元画像、本ソフトウエアで合成した欠陥を含むNG画像、正解マスク(欠陥=白、それ以外=黒)。欠陥は本ソフトで合成したもので、実際の不良品を撮影した画像ではありません。

背景 ― 評価には、不良の例とその場所を示す正解が必要

検査AIの性能を確かめる評価には、不良の例と、どこが欠陥かを示す正解が必要です。良品だけで学習できる方式でも、評価には不良の例が必要です。一方で、不良は、欲しいときに、欲しい種類で現れるものではありません。

量産前は、不良がまだ無い:評価・立ち上げの時期には、評価に必要な不良品がまだ存在しないことがあります。

現れる不良は、その種類が偏る:不良はまれにしか発生せず、発生しても不良の種類が偏りがちです。見つけてほしい欠陥の一覧と、手元にある不良品の一覧が、一致するとは限りません。

正解マスクは、人が1枚ずつ塗る:これまで、どこが欠陥かを画素単位で示すマスクは、画像を拡大して人が塗り潰して作っています。

E3 Anomaly Synthetic Generator は、手元の良品画像に欠陥を合成し、その欠陥の場所を示す正解マスクを同時に描き出します。確かめたい欠陥の種類と大きさを決めて、評価・学習に使うデータを、不良品が揃うのを待たずに作ることができます。

なお、合成NG画像は、実際の不良品による確認を置き換えるものではありません。実際の不良品が手に入った場合は、それによる確認もあわせて行うことを前提としています。

1回の合成で出力されるもの ― 合成NG画像と正解マスクを、対で

良品画像1枚から、合成NG画像と、欠陥の場所を示す二値の正解マスクが、同じ番号で対になって描き出されます。

  • 合成NG画像:出力の解像度は元の良品画像のままです。

  • 正解マスク:欠陥=白(255)、それ以外=黒(0)の二値 PNG です。

  • 生成条件の記録(run.json):生成条件と、1枚ごとの元画像・テクスチャ・シード・欠陥の種類を記録します。

描き出しは MVTec 互換のフォルダ構成です(MVTec 互換=異常検知の公開データセット MVTec AD と同じフォルダの並び)。

  • train/good:良品画像(コピー)

  • test/synthetic:合成NG画像

  • ground_truth/synthetic:正解マスク(0/255)

  • run.json:生成条件と、1枚ごとの記録

エナメル線(当社撮像)の元画像(左)と、線状の欠陥を本ソフトウエアで合成したNG画像(右)。右の欠陥は本ソフトウエアで合成したもので、実際の不良品を撮影した画像ではありません。

主な機能

  • 2つの合成方式:斑・しみ状の欠陥をつくる Perlin 方式と、線状・打痕・異物・カケ・点状・塊状の6種から選び、個数・長さ・幅をピクセル単位で指定する欠陥タイプ方式

  • 欠陥を置いてよい範囲の指定:マスクエディタで製品を囲むだけで製品の輪郭を自動で切り出す方法のほか、矩形で囲む方法、マスク画像ファイルで指定する方法から選べます。範囲の中のどこに置くかは、本ソフトウエアがランダムに決めます。

  • プレビューとバッチ生成:1枚プレビュー、設定を変えるとすぐ反映されるライブプレビュー、バッチ生成。良品画像1枚あたり1〜200枚を生成できます。

  • 再現性:シード(乱数の種)を指定すると、同じ条件から同じ画像を作り直せます。

  • グレースケール出力:8bit・1チャンネルの PNG。FORESIGHT STEREO® の 2D Texture / 3D Surface 画像と同じ形式です。

  • テクスチャ集を同梱:欠陥の見た目の素材になるテクスチャ画像は、当社で作成したテクスチャ集を同梱しています。手持ちの画像も使えます。

  • 日本語のフォルダ名・ファイル名に対応

欠陥タイプ方式の例。線状と異物の例(全6種のうち2種)で、エナメル線とアルミパウチ(グレースケール)に線状、小型ポンプに異物(いずれも当社撮像)。欠陥はすべて本ソフトウエアで合成したもので、実際の不良品を撮影した画像ではありません。

位置づけ ― 判定はしない、判定に渡すデータをつくる

当社の検査は、センサ(FORESIGHT STEREO®)・判定エンジン(E3 ENGINE®)・装置(TR シリーズ)の3層で組み立てます。E3 Anomaly Synthetic Generator は、判定エンジン E3 ENGINE のファミリーに加わるソフトウェアです。良否の判定は行わず、判定エンジンに渡す評価・学習データの準備を受け持ちます。

  • E3 ENGINE とは別売りで、単体でも使えます。

  • E3 ENGINE のデータ準備に使えます。出力は MVTec 互換なので、この形式を読む他の検査AIにも渡せます。E3 ENGINE 専用ではありません。

  • E3 ENGINE は良品だけで学習します。本ソフトウェアが用意するのは、評価の準備に使うNG画像と正解マスクです。しきい値を決める評価には、実際の不良品の例も必要です。

E3 Anomaly Synthetic Generator の操作画面。画面内の欠陥は本ソフトウエアで合成したものです。出典:元画像:VisA dataset (Zou et al., "SPot-the-Difference Self-Supervised Pre-training for Anomaly Detection and Segmentation", ECCV 2022), CC BY 4.0, https://github.com/amazon-science/spot-diff ― TOMOMI RESEARCH が E3 Anomaly Synthetic Generator で合成した欠陥を加えて改変。

動作環境

  • 対応 OS:Windows 11(64ビット)

  • GPU:推奨:VRAM 6GB 以上の NVIDIA GPU(RTX 3060 Laptop など)。GPU が無い場合は CPU で動作

  • プロセッサ・メモリ:Intel または AMD の CPU/メモリ 8GB 以上

  • ディスク空き容量:7GB 以上

  • インストール:インストーラ形式

  • ネットワーク:起動時のライセンス認証に必要。輪郭の自動切り出しを初めて使うときに、必要なデータを追加で取得

価格(すべて税抜)

  • 標準価格:398,000円 1ライセンス(PC 1台)・買い切り(永続)・初年度の保守を含む

  • 発売記念価格:298,000円 最初の5ライセンスまで。適用できるかは見積の際にお知らせします

  • 年間保守:2年目以降 79,800円/年、年1回のメジャーアップデートと年1回のマイナーアップデート、技術サポートを提供

  • アカデミック:148,000円 大学・公的研究機関、非商用。1ライセンス(PC 1台)・買い切り(永続)・初年度の保守を含む、2年目以降は年間保守 29,800円/年

無料評価版と購入の流れ

無料評価版は製品版と同じ機能で、14日間お使いいただけます(機能制限なし・商用利用不可)。お手元の良品画像で、狙った欠陥と正解マスクがつくれるかを確かめてから、ご検討いただけます。

製品紹介動画

製品紹介動画を YouTube 当社チャンネル(youtube.com/@tomomi_research)で公開します。

今後の展望

当社は、本製品で準備したデータの使い方は当社ホームページの製品ページなどでお知らせします。

会社概要・お問い合わせ先

会社名:株式会社TOMOMI RESEARCH(英文表記:TOMOMI RESEARCH, INC.)

代表者:代表取締役CEO 佐藤 友美

取締役CTO:崔 成熏(Dr. Seong-Hun Choe)

所在地:神奈川県藤沢市遠藤4489番105 慶應藤沢イノベーションビレッジ(SFC-IV)217号室

Web:https://www.tomomi-research.com/

本件に関するお問い合わせ:press@tomomi-research.com / Tel:0466-54-9003

注記

本リリースに掲載した画像の欠陥は、すべて本ソフトウエアで合成したものです。実際の不良品を撮影した画像ではありません。

掲載例は、本ソフトウエアで合成した3,600枚の中から選んだものです。また、欠陥が見えやすいよう、合成の設定をアプリの既定値から変えて生成しています。

本ソフトウエアは良否の判定を行いません。合成NG画像を使ったときの検査AIの検出率・精度を保証するものではなく、実際の不良品による確認を置き換えるものでもありません。

「FORESIGHT STEREO」「E3 ENGINE」は株式会社TOMOMI RESEARCHの登録商標です。

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会社概要

株式会社TOMOMI RESEARCH

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URL
https://www.tomomi-research.com/
業種
情報通信
本社所在地
神奈川県藤沢市遠藤4489-105 SFC-IV 217
電話番号
0466-54-9003
代表者名
佐藤 友美
上場
未上場
資本金
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設立
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