「NEXT-FORMULA-PROJECT」本格開発フェーズへ
ロールアウトを完了、シャシー名称を「JMIA-DOME F113」とし次なる開発ステージへ
特定非営利活動法人日本自動車レース工業会(JMIA・滋賀県米原市)は、会員企業および協力企業とともに開発を進める「NEXT-FORMULA-PROJECT」において、シェイクダウンに先立つ実車確認走行およびロールアウトを完了しました。
今後は2027年末の完成を目指し、実車による本格的な開発・熟成に取り組み、性能・信頼性・安全性・製造性など、車両全体の完成度を高めてまいります。また、この開発フェーズへの移行に伴い開発体制を明確化するとともに、シャシー名称を「JMIA-DOME F113」とし、開発を進めてまいります。

▶実車走行で車両の基本性能を確認
2026年5月の実車初公開以降、実走行に向けた車両の準備・調整を進め、セントラルサーキットでの確認走行と岡山国際サーキットでのロールアウトを実施し、計約300kmを走行しました。
▷担当エンジニアコメント
「完全な新企画車両での初期走行でしたが、2回の走行機会の中で最大限の走行距離を確保することができました。基本的な熱収支の評価に加え、パワーステアリング、車高、バネレート、ジオメトリ、空力など、各要素のセットアップ変更に対する車両の感度を確認し、機能性・操作性・作業性および性能面での改善ポイントと対応方針も明確になっています。
車両特性は概ね事前検討どおりで、狙いどおりの方向性に仕上がっていることを確認できました。車両挙動の一貫性が高く、車両特性とドライバーコメントの相関も良好であることから、エンジニアリング面でも扱いやすい状態にあります。開発初期段階としては非常にポジティブな結果だったと捉えています。
岡山でトップフォーミュラカーが走行するのはSF19以来となります。条件が大きく異なるため単純比較はできませんが、現段階においても高いポテンシャルを感じています。」




▶実車による開発・熟成を本格化
今後は次世代フォーミュラカーとしての完成度を高めていきます。開発ドライバーには、大嶋和也選手を起用し、エンジニアとともに車両の評価・改良を重ねていきます。
また、エンジンについては、日本のトップカテゴリーを支える共通レーシングエンジンプラットフォームである「Nippon Race Engine (NRE)(2.0L直4ターボエンジン)」を搭載しています。今後はエンジン・ホイール・タイヤ・ブレーキなど、さまざまな仕様について、実車走行や各種試験を通じて検証を重ねながら開発を進めていきます。



▶童夢がローリングシャシー開発を統括、「JMIA-DOME F113」へ
本格開発フェーズへの移行に伴い、ローリングシャシーについては、株式会社童夢(滋賀県米原市)を主幹企業として、設計・評価・改良活動を統括する開発体制へ移行します。開発責任を明確にし、より機動的な体制で取り組んでいきます。なお、本プロジェクトは、引き続きJMIA会員企業による共同開発プロジェクトとして推進します。各社が専門分野で主体的な役割を担い、それぞれの技術と知見を結集して、日本発の次世代フォーミュラカーの実現を目指します。
また、この開発体制への移行にあわせ、シャシー名称を「JMIA-DOME F113」とします。「JMIA」は会員企業による共同開発プロジェクトであることを、「DOME」はローリングシャシー開発の主幹企業として開発責任を担うことを表しています。


▶WEC富士で初の一般公開走行
9月25日には、富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)において、「JMIA-DOME F113」のデモランを実施します。本車両が実際に走行する姿を一般に披露するのは今回が初めてとなります。当日は開発ドライバーの大嶋和也選手がステアリングを握ります。
デモンストレーション走行は9:50~10:00、14:05~14:15の2回を予定しており、FIA FORMULA REGIONALの2nd Gen車両「DOME F112」(小川颯太選手)、1st Genをベースとしたカウル付き車両「DOME CONCEPT SPORTS」(本山哲選手)もあわせて走行します。
▶開発ドライバー 大嶋和也選手 コメント
「今回、開発ドライバーのお話をいただき、このプロジェクトに期待と可能性を感じるとともに、少しでも自分の経験を活かせればと思い、お引き受けしました。
まだ動き出したばかりで改善すべき点も多くありますが、車の剛性感や安定性は非常に高く、高いポテンシャルを感じています。
より良い車にしていけるよう、引き続き開発に取り組んでいきます。」
▶「NEXT-FORMULA-PROJECT」について
本プロジェクトは、JMIA会員企業を中心とする国内企業の技術を結集し、「TOP FORMULA」に位置づけられる日本発の次世代フォーミュラカーの実現を目標に、2024年に始動しました。ロールアウトの完了を受け、これまでのコンセプト立案、車両パッケージ開発、空力開発、シミュレーション、設計・製作を経て、今後は実車走行に加え、各種試験・検証を重ねる本格的な開発フェーズへ移行します。


「NEXT-FORMULA-PROJECT」は、今後も多くの企業・技術者との共創を通じて、日本発の次世代フォーミュラカーの実現と、日本のレーシングカー産業のさらなる発展を目指してまいります。








参考情報
▶Concept等は過去のリリースをご参照ください
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000142969.html
▶諸元表
ディメンション:全幅1,900mm × 全長5,229mm × 全高1,042mm
ホイールベース:3,180mm
エンジン:NRE 2.0L 直列4気筒ターボ 450kW(550HP)
ギヤボックス:6速 E-Shift System
モノコック:カーボンコンポジット FIA-F1 2026 spec.
燃料タンク:FIA FT5-1999、135L
タイヤ:フロント275/705-R18/リヤ325/705-R18
ブレーキ:アルミキャリパー/カーボンディスク&パッド
サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン/プッシュロッド
ステアリング:電動パワーステアリング
ボディワーク:カーボン/ケブラー/天然繊維コンポジット
▷詳細情報↓
d142969-12-1f84835d116ea4c4955d9c2ea815cd08.pdfすべての画像