香りは、宇宙へ届く――ISSに搭載された“香るカプセル”アイマスク

株式会社IRiS Tokyo

2025年12月15日 10時00分

株式会社IRiS Tokyo（本社：東京都渋谷区、代表取締役：石井保子）は、株式会社ニトリ、三生医薬株式会社と共同開発した「香るカプセルを組み込んだアイマスク」が、JAXA（国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構）の「きぼう」有償利用制度を活用し、2025年8月24日に国際宇宙ステーション（ISS）へ打ち上げられ、ISSに滞在しているJAXA 宇宙飛行士油井亀美也さんに、実際にご使用いただき、撮影ミッションを実施しましたことをお知らせいたします。

◼︎JAXA宇宙飛行士油井亀美也さんがカプセルとアイマスクを使用した際の感想の一部

「自然から離れて暮らす我々にとって、自然の香りを嗅ぐことで、地球や故郷の風景が浮かんでくるような、そんな感じがします。目を閉じて、自然の香りを嗅いで浮遊するだけで、短い間でもリラックスした感じが得られるような気がします。また、プチっとカプセルを潰してアイマスクから香りが出ることで、“オン・オフ”の切り替えのきっかけになるかもしれませんね。

今回、油井宇宙飛行士にカプセルとアイマスクをご使用いただいた模様は、下記URLにてご覧いただけます。

■ プロジェクトの背景

本プロジェクトは、「宇宙と地上、双方の暮らしをより良くする」ことを目的に、「Think Space Life アクセラレータ・プログラム2021」（※2024年4月よりNPO法人ミラツクが運営）を通じて三社が連携し実現しました。宇宙飛行士が長期滞在中に直面する「睡眠」「リラックス」「匂い」などの課題に着目し、“香りと温もりで整える”新しい入眠体験を届けるため、各社の技術を結集。JAXAの「きぼう」有償利用制度を活用し、地上と宇宙の双方で生活を豊かにすることを目指しました。

■ 製品の特長

・IRiS Tokyo：大地や森林をイメージし、深く心地よい眠りへと誘うことを意識して設計。

　　　　　　　閉鎖空間においても自然の安らぎを感じられるようデザインしました。

・三生医薬：IRiS Tokyoが設計した天然精油ブレンドを、独自の高密封シームレスカプセルに封入。

精油の鮮度を保ち、宇宙環境でも安全かつ安定的に機能させるカプセル製造技術を提供。

・ニトリ：吸湿発熱素材「Nウォーム」を活用し、香り×温もりを調和させることで、心地よい睡眠環境

の提供を狙う。

使用者が好みのタイミングでカプセルをプチっと指で潰すと、天然精油の香りがふわりと広がり、

香りと温もりが融合した落ち着きのあるひとときを体感できます。香りの専門性が掛け合わさることで、宇宙という特殊環境にも適応する、従来にない製品になっています。

■ 宇宙から地上へ――“香るカプセル”で広がる新たな可能性

宇宙で使用された“香るカプセル”の可能性は、日常生活でも幅広く応用が期待されます。当社としては、次のようなシーンでの活用を想定しています。

・長距離移動時：周囲に影響されずリラックスと快眠を提供するグッズとして

・医療・介護・宿泊施設：快眠・リラクゼーションを支えるケアアイテムとして

・夜勤や生活リズムが不規則になりがちな方：昼夜が逆転しやすい環境で働く方の、休息と睡眠を

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サポート

・防災・避難所生活：不安の多い環境で心身を和らげる安眠サポートグッズとして

・スポーツ・運動後に：心身のクールダウンやリカバリータイムの質向上に

・日常のリラックスタイムに：心と体を整え、ON/OFFの切り替えをサポート

香りは嗅覚を通じて暮らしに寄り添い、心と体のリズムを整えてくれます。

地上の暮らしにも新しい価値と穏やかなひとときを届けます。

■ 代表者コメント

株式会社IRiS Tokyo 代表取締役石井保子

宇宙という特別な環境で、“香るカプセル”アイマスクを通じて、香りがもたらす力や心地よさを感じていただけたことは、大変貴重な経験でした。今後も、香りに留まらず、空間やプロダクト、体験全体をプロデュースする立場から、日常の暮らしに新しい価値と豊かさを届ける提案を追求してまいります。
今回のプロジェクトをきっかけに、関心をお持ちの企業の皆さまと共に、新しいアイデアや体験を共創できることを心より楽しみにしています。