<生活家電に関する意識調査>近畿では3人に1人の家に「たこ焼き器」があった
FromプラネットVol.82
~女性は生活家電を"電気代""時短""メンテナンス"で決める~
国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第82号として、生活家電に関する意識調査の結果をご紹介します。バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html
- 女性より男性のほうが使っているキッチン家電は?
まず始めに、自宅にどんな生活家電があるかを聞きました。1位「冷蔵庫」93.2%、2位「炊飯器」87.0%、3位「エアコン」86.9%、4位「扇風機」83.7%、5位「ヘアドライヤー」81.0%、6位「洗濯機」76.0%という順になりました。なお、23位の「洗濯乾燥機」が24.8%で、「洗濯機」と合計するとほぼ100%となります。「冷蔵庫」「炊飯器」「エアコン」など、上位に入ったのは衣食住に関わる“白物家電”でした。
以降の順位を見ていくと、9位「電子レンジ」は67.1%と7割近くが所有。17位「コーヒーメーカー」35.6%、18位「空気清浄機」35.1%などは3人に1人以上が所有。さらに21位「加湿器」29.1%、22位「フードプロセッサー」25.0%も4人に1人以上が所有し、家事負担を軽減するアイテムや生活必需品ばかりでなく、快適で豊かな毎日を過ごすための多様な家電が暮らしにとけ込んでいることがわかります。
男女差に注目すると、最も差が大きかったのが「電子レンジ」で、男性が女性を18.8ポイント上回りました。一方、「オーブン・オーブンレンジ」(13.3ポイント差)、「フードプロセッサー」(9.5ポイント差)などは女性が上回っていました。料理の幅が広がる調理器具は女性のほうが所有率が高く、買ってきた惣菜や弁当を簡単に温められる「電子レンジ」は男性のほうがよく利用していると言えそうです。
- 近畿では3人に1人が持っている 「○○焼き器」
「たこ焼き器」が「近畿」で36.1%と断トツで高いことにも注目。3人に1人超で、やはり家でもたこ焼きを作る人が多いようです。
- 会社役員・経営者は「洗濯乾燥機」も「フードプロセッサー」も愛用!?
「扇風機」では「定年退職」が90.0%と高く、“高齢者はエアコンが嫌い”というイメージどおりの結果です。その一方で、「アイロン・衣類スチーマー」や「ズボンプレッサー」も、それぞれ「専業主婦(主夫)」、「会社役員・経営者」に次いで高く、“現役時代”の名残りが感じられます。どちらもむしろ現役の「会社員」や「公務員」のほうが数値が低く、年代や世代の影響がうかがえます。「アイロン」や「スボンプレッサー」は若い世代にあまり使われなくなっているのかもしれません。
- 栄枯盛衰? 所有率20位圏外から“ほしい家電”トップ10にアップしたのは
一方で、4位「コードレス掃除機」、6位「ロボット掃除機(吸引タイプ、拭き取りタイプ)」、9位「マッサージチェア」などは、表1の結果では20位以下だったもの。他の項目と比べてランクアップしていることになり、人気が上がり需要が増えた家電と言えそうです。ほかにも「ホームベーカリー」が27位から11位に、「食器洗い機」が25位から13位に、「生ごみ処理機」が36位から22位にアップ。今後需要が伸びていくアイテムなのかもしれません。
反対に、表1では4位だった「扇風機」は27位に、8位だった「アイロン・衣類スチーマー」は30位に、13位「紙パック式掃除機(コードレスではない)」は29位に、順位が大幅ダウン。だんだん使われなくなってきていることがうかがえます。
時代の移り変わりにつれて生活家電が進化して様変わりし、さらに、ライフスタイルやユーザーが求めるものも変わっていくことが見えてきました。
- 重視するのはやはり「電気代」! 女性は「時短」「メンテナンス」もポイント
一方、2位以降に「長く使えること」「メーカー・ブランドが信頼できること」「日本製であること」が続いたのは“品質”が重視されていることの表れと考えられます。買い替えたい、新製品がほしいとは思っても、やはり家電は高い買い物。品質がよくて壊れにくく、長く使えるかどうかは重要なファクターであるようです。
男女差に注目すると、最も差が大きかったのが「電気代が安いこと」で、女性が男性を6.3ポイント上回りました。次いで差が大きかったのが、7位の「家事の時短になること」(5.3ポイント差)、5位の「メンテナンスが楽なこと」(4.9ポイント差)。いずれも女性のほうが高く、家計とともに、“家事が楽になること”への関心が高いことがわかります。一方、男性のほうが数値が高かったのは「長く使えること」(4.7ポイント差)や「新製品(バージョンが最新)であること」(1.3ポイント差)。それ以外の多くの項目で、女性のほうが数値が高くなっていました。生活家電を日常的に使うのは女性であり、便利な機能の恩恵を受けるのも女性、家計を預かるのも女性…と考えると当然かもしれませんが、購入時に厳しい目でチェックしているのも女性ということになりそうです。
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