トヨタ紡織と共同開発した移動型エンタメ体験システム「MOOX-RIDE」搭載のデジタルコンテンツバスが試験走行されました
■「MOOX-RIDE」について
「MOOX-RIDE」とは、ABALが資本業務提携をしているトヨタ紡織と共同開発する移動型エンタメ体験システムです。車内に設置した、透明ディスプレイや振動装置、ミスト装置、立体音響システムなどのデバイス群を連携させることで、車両の位置情報や車窓の景色に連動して映し出されるVR/ARコンテンツを五感で楽しむことが可能です。さらに、乗客のスマートフォンとコンテンツが連動するインタラクティブ機能も備え、ゲームなど乗客参加型のアクティビティで移動時間を自在に活用することができます。
車室空間に上質なエンターテイメントコンテンツを掛け合わせた、移動空間の新しい価値を創出するものであり、ABALはコンテンツ制作及び、コンテンツを制作するためのSDK開発を担当しています。
■本試験走行の背景
「MOOX-RIDE」初となるこの度の試験走行は、愛知県が推進する「あいちデジタルアイランドプロジェクト」において実施している5つの実証実験のうちの一つ、「人流・属性データを活用した行動変容」の一環として行われたものです。
当実証実験は、中部国際空港島及び周辺地域の回遊機会の向上を目的としており、実証実験の委託事業者であるトヨタ紡織と、ABALが共同開発する「MOOX-RIDE」を搭載したデジタルコンテンツバスを活用しています。
この度、システムの開発が進み、常滑商工会議所創立50周年記念式典の開催に合わせて、式典参列者やメディア関係者の方々に実際に試乗していただく機会を設けることとなりました。
■本試験走行の概要と試乗者の様子
今回の試験走行では、愛知県知事や記念式典出席者など総勢25名を乗客に迎え、中部国際空港第2セントレアビル北口駐車場を発着地とするルートAと、同駐車場を出発し常滑駅を到着地とするルートBの2つのルートを走行しました。
車内に設置された透明なディスプレイでは、ルートAでは中部国際空港島内のグルメ情報や「フライト・オブ・ドリームズ」といった施設情報についてのコンテンツが、ルートBでは「INAXライブミュージアム」やとこなめ見守り猫「とこにゃん」といった常滑市内の観光情報についてのコンテンツが車窓の景色に連動しながら投影され、知多半島のご当地キャラクター「知多娘。」のメンバーである「知多みるく」がバスガイドとなり案内しました。
乗車された方々からは、「車窓の風景と連動した演出が行われていて、移動が楽しくなる」との声が上がり、来春に予定している本格走行への期待が高まりました。
ABALは、引き続きトヨタ紡織と共に、2024年春に愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」を会場として開催されるSMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIEでの本格走行を目指して移動空間の新しい価値を創出する「MOOX-RIDE」の開発を進めてまいります。
<参考>「MOOX-RIDE」を実現するソリューション
① 「MOOX-RIDE SDK」:トヨタ紡織とABALが共同で開発した、「MOOX-RIDE」向けコンテンツを作開発するためのSDK(ソフトウェア開発環境)。実際の車両を利用しなくても、車窓に映し出されるコンテンツの映像をVRゴーグルで確認できるシミュレーター機能など、さまざまなコンテンツクリエイターが制作に参画するための機能を搭載しています。
② 「Compass」:ABALが開発した、全ての体験を繋げるUX連携ソリューション。乗客のスマートフォンと車窓に映し出されるコンテンツを連動させるインタラクティブ機能を搭載し、観光情報の展開のほか、クイズやゲームなど乗客参加型のアクティビティの提供ができます。その他、ライブ配信といったコンテンツから、EC機能・モバイルオーダー・チケット発券といった決済機能まで、ツアーの内容に応じて提供可能です。
■株式会社ABALとは
商号 :株式会社ABAL
所在地 :東京都目黒区東山1-17-16
代表者 :尾小山 良哉
公式サイト:https://www.abal.jp
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