日本最大級の高校生の学びの祭典「全国高校生マイプロジェクトアワード2020 全国Summit」を3/20からオンライン開催

実践型探究学習プログラムで身の回りの課題解決に取り組む

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美 以下、NPOカタリバ)は、実践型探究学習プログラム「マイプロジェクト」事業の一環で、3月20日(土)から3日程で、実践型探究学習に取り組む高校生の学びの祭典「全国高校生マイプロジェクトアワード2020 全国サミット」をオンライン開催します。
4,905プロジェクトの中から選ばれた、48のAll Star Teamプロジェクトがオンライン上に集います。

■自己肯定感や、未来への想像力に課題を抱える日本の高校生たち
財団法人一ツ橋文芸教育振興会が2011年に発表した「高校生の心と身体の健康に関する調査」によると、「自分が参加しても社会は変わらない」という質問に対して「そう思う」と答えた高校生は約7割を占め、「そう思わない(約3割)」を大幅に上回る結果となっています。また、国立青少年教育振興機構が平成30年に発表した「高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書」では、「私は価値のある人間だと思う」といった自己肯定感を4段階で問う設問に対し、「そうだ」「まあそうだ」と回答した割合は半数以下に留まり、アメリカ(83.8%)、中国(80.2%)、韓国(83.7%)に比べて大きな開きが出ており、自らを肯定的に捉えたり、将来の夢を描くことに対して課題を抱えている高校生が少なからず存在しているというのが日本の実情とも言えます。

そういった背景もあり、2022年度から「総合的な探究の時間」が全国の高校で必修化されたり、入試の手法として探究学習を取り入れる大学(探究評価型入学試験)も出てくるなど、子どもたちが主体的に学び、キャリア形成の方向性を考える力を育める環境づくりが重要視されてきています。

■身の回りの課題や関心事に対してアクションを起こし、学ぶ「マイプロジェクト」
「マイプロジェクト」とは、生徒たちが身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、実践型探究学習プログラムです。カタリバは、2013年にマイプロジェクトを日本全国の高校生に広げる取り組みをスタート。その時には18人だった参加者(高校生)は、今年10,000人を超えるまでになりました。カタリバが大切にしているのは、小さくても実際に起こす「アクション」と、プロジェクトに対する「主体性」。不確かな時代だからこそ、高校時代に正解のない問題に向き合い探究することで、未来への創造力が引き出されると考えています。
▶「マイプロジェクト」URL:https: //myprojects.jp/

■宮崎県に住む女子高生が、マイプロジェクトを通じて見つけた「将来の夢」

宮崎県の過疎による少子高齢化が進む地域で子どもの頃から育った女子高生は、人口減少問題という課題に対して、子ども向けのキャンプ場「WILD CAMP in GOKASE〜君だけのかくれがを作ろう〜」というマイプロジェクトを立ち上げました。

 

プロジェクトの狙いは、キャンプを通して町の魅力を知ってもらうことで、地域と様々な形で関わる人々、“関係人口”を増やすこと。キャンプが子どもたちの思い出に残り、大人になっても思い出して再び訪れてもらえるイベントを作ることで、地域の課題解決に取り組みました。

丁寧に丁寧に準備してきて、訪れたキャンプ当日。現地では雨が降っていました。彼女は「せっかく準備してきたのに、雨が降ってしまったら魅力が半減になってしまう」と残念に思っていたら、参加した子どもの一人が「これもいい思い出だよね」と言ってくれたのだそう。

彼女は、そのキャンプを後にこのように振り返ります。「最初マイプロジェクトを始めたときは、“五ヶ瀬の人口減少をどうにかしたい”という気持ちしかなかったけれど、あの日の子どもの笑顔を見て、私は子どもが好きなんだと気づくことができました。将来、子どものためになる何かを仕事にしたい。という自分の夢を見つけることができたんです。」

「地域のために」と始めたマイプロジェクトが、自分の進路やキャリアについて考えるきっかけになる、そんな事例が全国で生まれています。

 


■地域summitを勝ち上がった48のプロジェクトが集結する「マイプロジェクトアワード」を3月20日から開催

 

「マイプロジェクトアワード」とは、探究学習・マイプロジェクトを実行した全国の高校生が一堂に会し、プロジェクト活動を発表する、文部科学省後援の日本最大級の「学びの祭典」です。最終日には文部科学大臣賞の授与があります。

「自分だけのドラマを語れ」をキャッチフレーズに、各地域のサミットから選出されたプロジェクトが集まるマイプロジェクトアワード全国サミットでは、高校生が独自の視点で見つけた課題とともに、ときには壁にぶつかって試行錯誤を繰り返して実行してきた色とりどりのプロジェクトが発表されます。

■オンライン全国Summitについて
●概要
・オンライン全国Summit DAY1
開催日:2021年3月20日(土)
時 間:10:00-18:00
内 容:全員プレゼンテーション/質疑応答

・オンライン全国Summit DAY2
開催日:2021年3月21日(日)
時 間:10:00-17:30
内 容:代表プロジェクト発表
代表プレゼンテーション/表彰式/振り返り

・オンライン全国Summit DAY3
開催日:2021年3月27日(日)
時 間:13:00-17:30
内 容:特別ワークショップ/特別セッション

●表彰
文部科学大臣賞
ベストオーナーシップ賞
ベストコ・クリエーション賞
ベストラーニング賞
高校生特別賞
全国優秀賞

●評価基準
1.活動実践
・実践を行ってきたか
2.オーナーシップ (主体性)
・意志を持って取り組んでいるか
・失敗や困難があっても諦めずに取り組んでいるか
3.コ・クリエーション(協働性)
・他者と取り組んできたか
・他者に価値を理解してもらっているか
4.ラーニング (探究性)
・実現したい未来に向けて問いや仮説を持っているか
・持っている問いや仮設は本質的か
・プロジェクトの中での学びを持てているか

●運営体制
主催:マイプロジェクト実行委員会
運営事務局:認定NPO法人カタリバ
協賛:COACH FOUNDATION
後援:文部科学省、日本ユネスコ国内委員会
協力:株式会社マザーハウス

●観覧について
観覧はオンライン全国Summit DAY2のみ可能です。
開催日時:2021年3月21日(日)10:00-17:30
*Youtubeにて配信します

■All Star Teamに選ばれ、オンライン全国Summitに参加する48のプロジェクト
★北海道Summit
・豊かな自然が人に与えるイイ影響~森の多様性の可能性~/北海道登別明日中等教育学校
★青森県Summit
・minus 54km〜心の距離を縮めるプロジェクト〜/青森県立弘前南高等学校
★岩手県Summit
・学用品リサイクルの無限の可能性!! By#スクールエコもりおか/岩手県立盛岡第一高等学校
・住京プロジェクト/岩手県立住田高等学校
・ひきこもりの声を聞けーオンラインソーシャルワーカーの挑戦ー/私立鹿島学園高等学校
★山形県Summit
・大型絵灯篭で繋ぐ地域の心/山形県立新庄南高等学校
・ゲンキナ世界に!/私立九里学園高等学校
・自動時間割作成・調整ソフトの開発/山形県立山形東高等学校
★宮城県・秋田県Summit
・幼児の防災意識を高めるには/宮城県気仙沼高等学校
★福島県Summit
・富岡さくら復興プロジェクト~届け!さくらタピオカ~/福島県立ふたば未来学園高等学校
・Free magazine 私たちは海を知らない/私立N高等学校
★関東Summit
・あなたは知らない、あなたが行きたいとこ。/静岡市立高等学校
・Imagine!〜バーチャル世界にディズニーリゾート完全再現プロジェクト〜/私立湘南学園高等学校ほか
・Water-収容者の届かない声を社会に透す-/東京都立国際高等学校
・現役高校生が授業する!?~理想の授業づくり実践~/静岡市立高等学校
・「声のチカラ」プロジェクト/静岡県立裾野高等学校
・『Coco’s Story』ストーリーとエシカルなしくみでアパレルの課題を解決したい!/私立細田学園高等学校
・「対話による創造」をみんなに! プロダクト開発とワークショップ開催/私立かえつ有明高等学校
・デキストリンペーパーによるプラスチック代替/私立鹿島学園高等学校
・ファッションを通じて発達障害の子ども達の社会性を伸ばす医療的プログラム/私立聖学院高等学校
★長野県Summit
・グローバル×ローカル~食で私と伊那谷をデザインする~/長野県上伊那農業高等学校
・工業の力で地域を救え/長野県立松本工業高等学校
★中部Summit
・WCMプロジェクト/私立南山高等学校女子部
・#君の想いは自粛するな/私立滝高等学校
★北陸Summit
・受験生応援弁当企画引き継いでみた/石川県立金沢錦丘高等学校
・YOUNGEYE/私立小松大谷高等学校
★関西Summit
・命のゆりかご きよっさんの田んぼを守れ/京都府立宮津高等学校
・命を守れてまる!まもるまる!/私立大谷高等学校
・SOS発信プロジェクト/私立智辯学園和歌山高等学校
・Guidebook Agriculture Connection ~高山良二さんとともに~/私立和歌山信愛高等学校
・月あかり文庫~本の森への案内板~/私立東大寺学園高等学校
・リヤカー屋台プロジェクト~豊岡をちょっと元気にする挑戦~/私立近畿大学附属豊岡高等学校
★中四国Summit
・イノシシ肉を手に取ろう/香川県立高松西高等学校
・秘境の世界の観光地域づくりの実践!/徳島県立池田高等学校
・人が魅力!フリーペーパーで水島の魅力を発信!/岡山県立倉敷古城池高等学校
・矢掛とともに三年間/岡山県立矢掛高等学校
★島根県Summit
・出会い縁joyプロジェクト/島根県立松江商業高等学校
・勉強嫌いな俺らと宍道湖の物語~ゴミ拾いで描く夢/島根県立宍道高等学校
・マネージャーサミット/島根県立津和野高等学校
★九州Summit
・戦争の記憶を継承する/熊本県立八代高等学校
・選択は一度、後悔は一生〜ありそうでなかった文理選択の授業〜/私立鹿児島純心女子高等学校
・ヘドロ海域における多年生アマモ苗確立の基礎的研究〜熊本豪雨災害からの復興〜/熊本県立芦北高等学校
・私の車いすに乗ってみて! 〜車いすJ K、インクルーシブな社会を目指して〜/私立一ツ葉高等学校
★宮崎県Summit
・自然であそぶプレーパーク~子どもの心と体を育てる~/宮崎県立飯野高等学校
・WILD CAMP in GOKASE ~君だけのかくれがを作ろう~/宮崎県立五ケ瀬中等教育学校
★沖縄県Summit
・じんぶんファーム/沖縄県立久米島高等学校
★MOVIE選考(地域Summit出場なし)
・校種間・産学・高大連携事業~小学生・高校生が伝える語り部Project~/兵庫県立松陽高等学校
・子宮頸がんの予防と早期発見のために/私立品川女子学院高等学校

■サポーターの紹介
全国高校生マイプロジェクトアワードは、各分野のプロフェッショナルにサポーターとして参加いただいています。サポーターは、高校生の発表を聞き、学ぶを深めるための問いの投げかけや評価(フィードバック)、アドバイスをしてくれる方々です。全国Summitでサポーターを務めてくださる方々は下記の通りです。(敬称略、五十音順)

● オンライン全国Summit DAY1サポーター
▼Day1-2司会
加藤 聡(日本テレビ報道局 プロデューサー兼キャスター)
船野 杏友(慶應義塾大学 総合政策学部1年)

▼Day1サポーター
内堀 繁利(長野県教育委員会事務局 高校改革推進役)
太田 直樹(株式会社New Stories 代表取締役)

小倉 直子(経済産業省 教育産業室課長補佐)

金城 太一(文部科学省 専修学校教育振興室長)
讃井 康智(ライフイズテック株式会社 取締役/最高教育戦略責任者)
田中 沙耶果(一般社団法人Waffle Co-founder/CEO)
戸田 雅子(楽天株式会社 基地局設置統括部伝送部 部長)
深田 英孝(NPO法人みらい創造舎 副代表理事)
藤田 潔(三菱みらい育成財団 常務理事)

山内 幸治(NPO法人ETIC. 理事/事業統括ディレクター)

山崎 大祐(株式会社マザーハウス 代表取締役副社長)
ほか未定

▼Day2サポーター
今村 久美(認定NPO法人カタリバ 代表理事、中央教育審議会委員)

遠見 才希子(産婦人科医)
鈴木 寛(元文部科学副大臣、東京大学公共政策大学院 教授、慶應義塾大学 教授)
若新 雄純(プロデューサー、慶應義塾大学特任准教授など)

▼Day3サポーター
井上 英之(慶應義塾大学 特別招聘准教授、INNO-Lab International 共同代表)
小野寺 真希(荒屋デザイン、合同会社moyai デザイナー)
川向 緑(日本オラクル株式会社 コーポレート・シチズンシップ 日本アジアパシフィック シニアマネージャー)
酒元 一幸(北菱電興株式会社 取締役 新規事業企画室長、金沢工業大学 客員准教授 産学連携室)
佐藤 圭祐(札幌観光バス株式会社 常務取締役)
山元 圭太(合同会社喜代七 代表)
横山 明日希(株式会社math channel 代表取締役)


■認定特定非営利活動法人カタリバについて
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

〈団体概要〉
設立   :2001年11月1日
代表   :代表理事 今村久美
本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL   : https://www.katariba.or.jp/

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会社概要

URL
https://www.katariba.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ203
電話番号
03-5327-5667
代表者名
今村久美
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年11月