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シンガポール政府観光局
会社概要

シンガポール、2030年までにアジア太平洋地域の先進的なサステナブルMICEデスティネーションとなり、2050年までにネットゼロを達成するためのロードマップを発表

シンガポール政府観光局

シンガポール政府観光局(以下STB)とシンガポール・アソシエーション・オブ・コンベンション・アンド・エキシビション・オーガナイザー・アンド・サプライヤー(以下、SACEOS)は、今後数年間でシンガポールのMICE(会議・インセンティブ旅行・コンベンション・展示会)業界全体のサステナビリティ(持続可能性)水準を高めるための明確な目標や戦略を定めた「MICEサステナビリティ・ロードマップ」を発表しました。
このロードマップは、各産業が独自のサステナビリティ目標を達成するための指針となるもので、持続可能な観光セクターを構築するためのSTBの全体戦略の一環となります。MICEサステナビリティ・ロードマップは、今年初めに開始した「ホテル・サステナビリティ・ロードマップ(注1)」に続く、2番目の取り組みとなります。

本ロードマップは、「シンガポール・グリーンプラン2030」(https://www.greenplan.gov.sg/)と国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)(https://sdgs.un.org/goals)を指針としています。MICEサステナビリティ・ロードマップでは、シンガポールをアジア太平洋地域で最も持続可能なMICEデスティネーションとして位置づけるために、以下の3つの具体的な目標を掲げています。

1.  観光産業界が容易に適用できる一連のサステナビリティ基準を2023年までに策定し、2024年までに国際的に認知されることを目標とします。

2.  6つのMICE会場(注2)すべてとSACEOSのメンバー企業の80%(注3)が2025年までに国際的またはシンガポール国内(またはその両方)で認められた持続可能性認証を取得することを目指します。

3.  シンガポールのMICE業界が2030年までに「シンガポール・グリーンプラン2030」に沿って廃棄物を削減するために、2023年までに廃棄物と炭素排出量の追跡を開始し、シンガポールの二酸化炭素排出量の実質ゼロ(ネットゼロ)目標に沿って2050年までにネットゼロを達成します。

これらの目標を達成するため、STBとSACEOSは2022年8月に、「MICEサステナビリティ委員会(MICE Sustainability Committee、MSComm(注4))」を設立しました。同委員会は、サステナビリティの取り組みやベストプラクティスに対する認識を高め、サステナビリティの実践を採用するように業界を結集し、サステナビリティ・コンピテンシーを深めていくことを目的としています。

このサステナビリティへの取り組みの背景には、今年4月のシンガポールの国境再開に伴うMICEの好調な回復と、持続可能なビジネス旅行への需要の高まりがあります。さらに重要な点は、MICEイベントが環境に与える影響の軽減についてMICE業界が重要な役割を担っていることを、業界自らが認識している点があります。

STBのコンベンション、ミーティング、インセンティブ旅行担当エグゼクティブ・ディレクターで、MICEサステナビリティ委員会の共同議長を務めるエドワード・コー(Edward Koh)博士は、次のように述べています。「イベントの参加者やビジネス旅行者は環境への関心を高めており、イベント主催者はサステナビリティを優先しているデスティネーションに目を向けるようになっています。シンガポールのMICE業界は、責任あるビジネス旅行に対する需要の高まりに対応できるように進化することが不可欠です。MICEサステナビリティ・ロードマップは、この変革を可能にする明確な方向性と目標を示し、最終的には国のサステナビリティ目標に貢献するものです。」

SACEOSの産業・企業担当副会長で、MICEサステナビリティ委員会の共同議長を務めるスクマール・ヴェルマ(Sukumar Verma)氏は、次のように述べています。「MICEイベントが力強く復活し、再びコミュニティを結びつけるようになった今、業界は持続可能性の向上と環境への影響の軽減に取り組むようになっています。そのため、多くのMICE関係者は現在、自社の事業に、有意義な形で、優先的にサステナビリティを取り入れています。シンガポールのMICEサステナビリティ・ロードマップにより、MICE関係者は、適切なマイルストーンで追跡調査された達成可能かつ適切なサステナビリティ目標を追求できるようになります。STBとSACEOSはそれをリードし、シンガポールにおける持続可能なビジネスイベントの現状をさらに発展させるために必要なサポートを提供していきます。」

 
本ロードマップは、MICE業界の指針となる3つの大きな戦略を掲げています。

1.  以下の方法で、サステナビリティの水準を高め、国際的に認知されたサステナビリティ認証の取得に向けて努力します。
a) 2023年までに、廃棄物と炭素に関するシンガポール国内で認知された、MICE向けのサステナビリティ基準を策定します。
b) 廃棄物と炭素に焦点を当てた一貫した測定方法を作成します。
c) サステナビリティに関する国際的または地域の認証、あるいはその両方の取得を業界に奨励します。たとえば、ISO 20121イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム認証、MICEサステナビリティ認証(MSC)、グリーンマーク認証制度などが挙げられます(注5)
d) MICE企業が、生産性や競争力を向上させるサステナビリティの取り組みを導入できるように、STBの補助金であるBIF(Business Improvement Fund)TIP-iT(Training Industry Professionals in Tourism)などを通じて支援します。

2.  以下の方法で、革新的かつ拡張可能で持続可能なソリューションを特定、試行、採用します。
a) サステナビリティの取り組みの採用を阻む困難な課題を特定し、革新的なテクノロジー・プロバイダーと提携して、その課題に取り組み、業界パイロットを共同開発します。STBは、「シンガポール・ツーリズム・アクセラレーター(注6)」を通じて、MICE向けサステナビリティ・ソリューションに注力する新興企業の専門家集団を支援していきます。
b) 「グローバルMICEサステナビリティ・アライアンス(注7)」の専門知識を活用し、展示会の廃棄物や二酸化炭素排出量を削減し、持続可能なイベントを企画します。
c) 規制機関が新しいアイデアのテストベッドを支援し、シンガポールのグリーン経済に貢献する革新的で持続可能な体験を開発するためのプラットフォーム「Green Economy Regulatory Initiative(GERI)」に参加します。STBはGERIにパートナーとして参加しています。

3.  以下の方法で、サステナビリティ・ソリューションと業界のベストプラクティスの認知度を向上させます。
a) MICE業界向けのサステナビリティ研修を半期ごとに実施するとともに、MICE業界が参加しやすいように、その他のサステナビリティ研修の情報を集約します。
b) STBとアメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(アメックスGBT)がグリーンミーティングやイベントの主要トレンドをまとめたホワイトペーパーや、STBとプロフェッショナル・コンベンション・マネジメント協会(PCMA)がイベント企画のヒントやテンプレートをまとめた「The Time is Now」サステナビリティ・ツールキットといった、ソートリーダーシップリソースを活用します。
c) イベント産業協議会(EIC)によるSEPC(Sustainable Events Professional Certificate)プログラムといった、トレーニングやスキルアッププログラムに参加し、サステナビリティのビジネス価値に対する理解を深めます。
d) デスティネーションの社会・環境パフォーマンスを測定する「Global Destination Sustainability Index(GDS-Index)」に参加した他のトップMICEデスティネーションとベストプラクティスに関する情報交換をします。
e) STBの「In Singapore Incentives & Rewards(INSPIRE)Global 2.0」スキームを通じてMICEグループの旅程に持続可能なレジャー体験を組み込むよう企業に奨励し、「シンガポールMICEアドバンテージ・プログラム(SMAP)」を通じてSTBの観光パートナーと連携しながら持続可能なMICE旅行を奨励します。

シンガポール初のカーボンニュートラルなMICE会場であるサンズ エキスポ&コンベンションセンターにて発表されたMICEサステナビリティ・ロードマップは、シンガポールのカーボンクレジット取引所であるクライメート・インパクトXとUnearthed Productionsと協力し、低炭素・低排出のイベントを実現していきます。

「MICEサステナビリティ・サミット(MICE Sustainability Summit)」における環境に配慮した実践例については、別紙1https://prtimes.jp/a/?f=d61092-13-03ca9d9c611b7c03d376b409b3f9a2ad.pdf)をご参照ください。

 
(注1)STBはまた、アトラクション、ホテル、MICE、ツアーなどの観光産業の持続可能な発展を支援するため、今年初めに「ツーリズム・サステナビリティ・プログラム(TSP)」を開始しました。TSPでは、1,800社以上の観光産業の企業を対象とした助成金制度も提供しています。
(注2)これらの6つの会場は、チャンギ・エキシビジョン・センター、ラッフルズシティ・コンベンションセンター、リゾート・ワールド・コンベンションセンター、サンズ エキスポ&コンベンションセンター、Singapore EXPO、サンテック・シンガポール国際会議展示場を指します。
(注3)イベントオーガナイザー、会場、スタンド建設業者、飲食業者などを対象とし、SACEOSが提供する教育やコラボレーション活動を通じて、MICE業界のすべてのプレーヤーが認定を受けることができます。
(注4)MICEサステナビリティ委員会は、STB、SACEOS、およびイベント主催者、会場、学者、サプライヤーなどからなるMICE業界関係者37名で構成され、「標準化」「測定」「教育」「イノベーション」の4つのワークストリームに基づき、ロードマップの実施を推進します。
(注5)ISO 20121イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム認証は、イベントの持続可能性管理システムの要求事項をリストアップしています。MICEサステナビリティ認証は、持続可能な会議の実践を業界全体で採用することを奨励するために、2016年にSACEOSによって開始されました。グリーンマーク認証制度は、グリーンで持続可能な建物の設計と建設を奨励するために、2005年にシンガポール建築・建設庁によって開始されました。
(注6)STBの「シンガポール・ツーリズム・アクセラレーター(STA)」プログラムは、世界で最も革新的な観光事業向けテクノロジー・プロバイダーを発掘し、旅行・観光業界を牽引できるサステナビリティ・ソリューションなどのソリューションを共同で開発することを目的としています。詳しくはこちら。(https://www.stb.gov.sg/content/stb/en/trade-events-and-resources/Singapore-Tourism-Accelerator.html
(注7)STBと主要なMICEプレーヤーであるInforma Markets、Constellar Venues、PICO World(シンガポール)、Cityneon Holdings、Kingsmen Exhibits、SACEOSとの間で、「グローバルMICEサステナビリティ・アライアンス」が結ばれました。詳しくはこちら。(https://www.stb.gov.sg/content/stb/en/media-centre/media-releases/Singapore-Tourism-Board-inks-three-new-partnerships-to-boost-MICE-recovery-and-sustainability.html.html


SACEOSについて
SACEOS(シンガポール・アソシエーション・オブ・コンベンション・アンド・エキシビション・オーガナイザー・アンド・サプライヤー)は、MICE(会議・インセンティブ旅行・コンベンション・展示会)、およびイベント業界を代弁する擁護者となり、世界の主要なイベント開催都市としてのシンガポールの地位を高めるという共通のビジョンを持ってMICEコミュニティをまとめることを使命とし、1979年に設立されました。
SACEOSは、シンガポール政府と密接に連携し、イノベーション、変革、開発を促進することで、MICE業界を支援しています。また、コミュニティ、コマース、ケイパビリティを柱に、企業や労働者が、常に進化するニーズに応え、共に競争力を高めることができるよう取り組んでいます。

シンガポール政府観光局について
シンガポール政府観光局(英文名 Singapore Tourism Board)は、シンガポール通商産業省に所属する政府機関の1つです。シンガポールの経済の主要な産業である観光において、その促進と観光資源の開発に従事しています。現在、海外に21の支局と6のマーケティング・オフィスを持ち、日本においては1973年に東京オフィスを設立しました。
URL: http://www.visitsingapore.com

コーポレートサイト: https://www.stb.gov.sg/
公式Facebookページ: https://www.facebook.com/VisitSingaporeJP
公式YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/channel/UCB7oQc4Ip6XRty2SP4TGW5Q

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ビジネスカテゴリ
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング3414
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代表者名
柴田亮平
上場
未上場
資本金
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設立
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