【フジデノロ(株)×近畿大学医学部共同開発】飛沫を吸引する空間飛沫除菌装置を開発
医療現場の知見を生かし、新型コロナウイルスの感染リスクを軽減
報道関係者各位
令和4年(2022年)3月11日
フジデノロ株式会社
近畿大学
1.本件のポイント
● 飛沫を吸引する空間飛沫除菌装置「eLENA Lin」を開発
● 医療での作業環境測定の知識を生かし、医学物理の専門家が空気の流れを検証
● 空間飛沫除菌装置内部の捕集フィルタ周囲環境を生物学的に検証
2.本件の内容
空間飛沫除菌装置「eLENA Lin(エレナリン)」は、拡大する新型コロナウイルス感染症に対して、換気が十分になされている場所ではクラスターの発生が少ないことに着目し、対面空間において空気を吸入してウイルスを捕集できれば感染拡大を緩和できるのではないかという仮説の下、開発されました。対面空間内において呼気や会話、咳・くしゃみで発生する飛沫を吸引し、ウイルスを捕集して紫外線LEDで不活性化させる機能を搭載しています。暗室のクリーンルーム内で、人の口からの細かな飛沫を模した煙を放出し、吸引テストを行いました。その結果、空間飛沫除菌装置がある場所では、煙を90%程度低減できることを確認しました(図1)。霧吹きを用いて、大きな飛沫を模したミストを放出した吸引テストでも、ミストを90%程度低減できました。また、紫外線LEDにより、フィルタに捕集されたウイルスが5分間で99%程度不活化することを検証しました(図2)。これによって、装置から排出される空気が安全であることも確認しました。
人と人が対面するホテルや飲食店、会議室など、さまざまな場所での活用が期待されます。
3.商品概要
商品名:空間飛沫除菌装置「eLENA Lin(エレナリン)」
販売開始:令和4年(2022年)3月28日(月)
販売方法:医療機器販売ディーラー、薬剤卸ディーラー、フジデノロ製品取り扱い代理店、フジデノロ公式HP
価格:90,000円(税別)
サイズ:345mm×228mm×115mm 重量:1.84kg
用途:対面する空間の除菌、人から人への飛沫感染予防
お問合せ:フジデノロ株式会社 開発営業部 TEL:0568-73-7575
4.開発者コメント
近畿大学医学部放射線医学教室
教授 門前 一(もんぜん はじめ)
学位:博士(保健衛生学)
専門分野:医学物理、放射線防護
コロナ禍での食事の場面ではアクリル板が邪魔で会話しづらく、またマスクを付けての食事は難しい状況です。コロナで意気消沈されている方々の一助となるような方策はないのか?と門外漢ながら思いを馳せました。私は作業環境測定士の国家資格を持っており、有毒なガスや揮発した放射線の挙動や気流などのデータから汚染状況を把握、またそれらを捕集するノウハウを持っています。その知識と医学的見地、そして産学連携が融合して空間飛沫除菌装置「eLENA Lin」の開発・販売に至りました。特に難渋したことは、ウイルスを捕集するフィルタの開発・選択でした。可搬型装置にて、空気を吸引する力・量を担保したまま、吸引音を小さくする工夫が必要だったことです。本機がさまざまな場面で活躍し、日常、そして人々の笑顔が取り戻せる一助となることを切に願っております。
近畿大学医学部教育センター
准教授 藤田 貢(ふじた みつぐ)
学位:博士(医学)
専門分野: 腫瘍免疫学、感染症学
ポストコロナ時代においては、病原性ウイルス存在下であっても安全に暮らせることへの需要が高まっています。特に新型コロナウイルスはたとえ飛沫が少量であっても感染しうるものであるため、ウイルス粒子を含む空気の制御は根本的な問題解決方法のひとつと言えます。周囲のヒアリングからも、本開発品のような高い抗ウイルス効果をもつ空気清浄機に対する潜在的需要が示されていた折、今回門前一先生率いる当該プロジェクト参画の機会を得ました。このプロジェクトを通じ、現代の量産可能な技術で実際にどの程度抗ウイルス効果を誘導可能であるのかを自身の目で確認できたのは大変僥倖でした。
5.フジデノロ株式会社概要
所在地:愛知県小牧市多気南町361番地1
代表者:代表取締役社長 渡邊 樹志
設立:昭和45年(1970年)6月10日
事業内容:医療機器の製造販売およびヘルスケア製品の製造販売、
従業員数:495人 ※令和3年(2021年)4月1日時点
資本金:9,800万円
ホームページ:https://www.fujidenolo.co.jp/
6.本資料の配布先
名古屋経済記者クラブ、中部経済産業記者会、経済研究会、厚生労働記者会、
大阪商工記者会、大阪科学・大学記者クラブ、東大阪市政記者クラブ、河南記者クラブ
【本件に関するお問合せ先】
フジデノロ株式会社 担当:鈴木 康平
TEL:0568-73-7575 FAX:0568-73-7795
E-mail:kouhei.suzuki@fujidenolo.co.jp
近畿大学医学部・病院事務局 担当:南川、石井
TEL:072-366-0246(内線:3873) FAX:072-365-8300
E-mail:med.koho@itp.kindai.ac.jp
令和4年(2022年)3月11日
フジデノロ株式会社
近畿大学
フジデノロ株式会社(本社:愛知県小牧市)と近畿大学医学部(大阪府大阪狭山市)放射線医学教室(放射線腫瘍学部門)教授 門前一を中心とした研究チームは、人と人が対面する空間を除菌する空間飛沫除菌装置「eLENA Lin(エレナリン)」を共同開発しました。新型コロナウイルス感染防止対策として、呼気や会話、咳・くしゃみで発生する飛沫を強力に吸引する装置で、令和4年(2022年)3月28日(月)から販売を開始します。
1.本件のポイント
● 飛沫を吸引する空間飛沫除菌装置「eLENA Lin」を開発
● 医療での作業環境測定の知識を生かし、医学物理の専門家が空気の流れを検証
● 空間飛沫除菌装置内部の捕集フィルタ周囲環境を生物学的に検証
2.本件の内容
空間飛沫除菌装置「eLENA Lin(エレナリン)」は、拡大する新型コロナウイルス感染症に対して、換気が十分になされている場所ではクラスターの発生が少ないことに着目し、対面空間において空気を吸入してウイルスを捕集できれば感染拡大を緩和できるのではないかという仮説の下、開発されました。対面空間内において呼気や会話、咳・くしゃみで発生する飛沫を吸引し、ウイルスを捕集して紫外線LEDで不活性化させる機能を搭載しています。暗室のクリーンルーム内で、人の口からの細かな飛沫を模した煙を放出し、吸引テストを行いました。その結果、空間飛沫除菌装置がある場所では、煙を90%程度低減できることを確認しました(図1)。霧吹きを用いて、大きな飛沫を模したミストを放出した吸引テストでも、ミストを90%程度低減できました。また、紫外線LEDにより、フィルタに捕集されたウイルスが5分間で99%程度不活化することを検証しました(図2)。これによって、装置から排出される空気が安全であることも確認しました。
人と人が対面するホテルや飲食店、会議室など、さまざまな場所での活用が期待されます。
(図1)呼気を想定した煙の流れの解析の様子。eLENA Linを使用した場合、空間の煙を吸引しており、白破断面内において著しく煙の量が低減している。
(図2)抗ウイルス効果の検証結果。新型コロナウイルスに生物学的特性が近いヒトインフルエンザウイルスを用いて検証したところ、紫外線LED点灯により、5分後には99%程度の抗ウイルス効果を示した。
3.商品概要
商品名:空間飛沫除菌装置「eLENA Lin(エレナリン)」
販売開始:令和4年(2022年)3月28日(月)
販売方法:医療機器販売ディーラー、薬剤卸ディーラー、フジデノロ製品取り扱い代理店、フジデノロ公式HP
価格:90,000円(税別)
サイズ:345mm×228mm×115mm 重量:1.84kg
用途:対面する空間の除菌、人から人への飛沫感染予防
お問合せ:フジデノロ株式会社 開発営業部 TEL:0568-73-7575
4.開発者コメント
【物理学的検証担当】
近畿大学医学部放射線医学教室
教授 門前 一(もんぜん はじめ)
学位:博士(保健衛生学)
専門分野:医学物理、放射線防護
コロナ禍での食事の場面ではアクリル板が邪魔で会話しづらく、またマスクを付けての食事は難しい状況です。コロナで意気消沈されている方々の一助となるような方策はないのか?と門外漢ながら思いを馳せました。私は作業環境測定士の国家資格を持っており、有毒なガスや揮発した放射線の挙動や気流などのデータから汚染状況を把握、またそれらを捕集するノウハウを持っています。その知識と医学的見地、そして産学連携が融合して空間飛沫除菌装置「eLENA Lin」の開発・販売に至りました。特に難渋したことは、ウイルスを捕集するフィルタの開発・選択でした。可搬型装置にて、空気を吸引する力・量を担保したまま、吸引音を小さくする工夫が必要だったことです。本機がさまざまな場面で活躍し、日常、そして人々の笑顔が取り戻せる一助となることを切に願っております。
【生物学的検証担当】
近畿大学医学部教育センター
准教授 藤田 貢(ふじた みつぐ)
学位:博士(医学)
専門分野: 腫瘍免疫学、感染症学
ポストコロナ時代においては、病原性ウイルス存在下であっても安全に暮らせることへの需要が高まっています。特に新型コロナウイルスはたとえ飛沫が少量であっても感染しうるものであるため、ウイルス粒子を含む空気の制御は根本的な問題解決方法のひとつと言えます。周囲のヒアリングからも、本開発品のような高い抗ウイルス効果をもつ空気清浄機に対する潜在的需要が示されていた折、今回門前一先生率いる当該プロジェクト参画の機会を得ました。このプロジェクトを通じ、現代の量産可能な技術で実際にどの程度抗ウイルス効果を誘導可能であるのかを自身の目で確認できたのは大変僥倖でした。
5.フジデノロ株式会社概要
所在地:愛知県小牧市多気南町361番地1
代表者:代表取締役社長 渡邊 樹志
設立:昭和45年(1970年)6月10日
事業内容:医療機器の製造販売およびヘルスケア製品の製造販売、
精密プラスチック製品製造
従業員数:495人 ※令和3年(2021年)4月1日時点
資本金:9,800万円
ホームページ:https://www.fujidenolo.co.jp/
6.本資料の配布先
名古屋経済記者クラブ、中部経済産業記者会、経済研究会、厚生労働記者会、
大阪商工記者会、大阪科学・大学記者クラブ、東大阪市政記者クラブ、河南記者クラブ
【本件に関するお問合せ先】
フジデノロ株式会社 担当:鈴木 康平
TEL:0568-73-7575 FAX:0568-73-7795
E-mail:kouhei.suzuki@fujidenolo.co.jp
近畿大学医学部・病院事務局 担当:南川、石井
TEL:072-366-0246(内線:3873) FAX:072-365-8300
E-mail:med.koho@itp.kindai.ac.jp
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