komham、生ごみ処理状況を観測しソーラー発電で自動駆動する「スマートコンポスト」を沖縄県竹富町へ設置
離島が抱える生ごみ処理の課題解決を目指す
株式会社komham(本店:札幌市厚別区、支店:東京都渋谷区、代表取締役:西山すの)は、環境に配慮し、町民が利用しやすい生ごみ処理インフラ構築を目指す沖縄県竹富町と、ソーラー発電で自動駆動する「スマートコンポスト」の実証実験を本日より開始します。本実証実験では、西表島・白浜地区へスマートコンポストを設置し、集落の町民のみなさまが共有で利用します。西表島での実証実験に留まらず、竹富町内の各離島への導入を見据えています。
■ 実証背景
竹富町の生ごみ処理は、各地区ごとに設置された埋め込み式のコンポストへ投入しており、堆肥化及び適正に処理されていない状況にあります。また、悪臭や害虫の発生が多く、衛生環境上よくないという声があがり、改善できる仕組みを模索しておりました。
スマートコンポストを使用することにより、悪臭や害虫の発生を抑制し、生ごみを堆肥化できるなど今抱えている課題の解決へ向けて本実証を実施するに至りました。
【実証実験概要】
実証期間:2024年1月30日から3月22日(予定)
実証場所:白浜港港湾内【屋外トイレ近く】(沖縄県八重山郡竹富町字西表1499)
■ 「スマートコンポスト」とは
「スマートコンポスト」は、AC電源や排水処理を必要としないソーラー発電で自動駆動する独立型の生ごみ処理機です。生ごみの高速処理が得意な当社微生物群「コムハム」がより安定して生ごみを分解できる環境をスマートコンポスト内に整え、街中や施設内に設置しても景観を損なわないデザインで開発しました。また、管理者は、クラウドにアップロードされたデータから、投入生ごみ量、生ごみ分解量/分解率、温室効果ガス排出削減量、バッテリー残量を取得することができ、エラー発生時はアラートがあがるため、最低限のメンテナンスで運用ができます。
【製品概要】
■サイズ(キャスター込み): 980 (W) x 1365 (H) x 900 (D) mm
■本体重量: 約200kg
■処理能力: 最大10リットル/日
■消費電力: なし(ソーラー発電)
■耐用年数: 8年
■測定/取得できるデータ:
・投入生ごみ量
・生ごみ分解量/分解率
・温室効果ガス排出削減量
・バッテリー残量
■ 微生物群「コムハム」とは
スマートコンポストに内在するコムハムは、当社が独自で開発した生ごみを高速分解する能力を持つ微生物群です。生ごみを最短1日で最大98%まで分解する特徴があり、通常、数週間かけて複数回発酵させる堆肥化を高速で行うことができます。
次世代シーケンサーを用いた微生物群集解析の結果から、コムハムは複数の好熱性バシラス科細菌を中心とした微生物群から構成されていることが分かっています。
有害性評価として、コムハムの主要構成細菌が有害微生物リストに非該当であることを確認しています。
なお、コムハムの遺伝子組換えやゲノム編集は行っておりません。
※特許情報「微生物、生ゴミの分解に用いるための組成物、および生ゴミ処理方法(特許7300079)」
■komhamについて
「淘汰される技術を最新テクノロジーで次世代へつなぐ」をミッションとして掲げ、生ごみの高速分解ができる微生物群「コムハム」の研究および、それらを用いたバイオマスリサイクルシステムの構築を行っています。
また、研究成果を用いて、新規サービスや商品の開発を積極的に推進し、だれもが意識せずとも環境にやさしい暮らしができるようなインフラ作りを目指しています。
【会社概要】
会社名:株式会社komham
本店:札幌市厚別区下野幌テクノパーク1丁目1-10-211号
支店:東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階B 代官山TOKO
代表取締役:西山すの
設立:2020年1月
公式サイト:https://komham.jp/
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