日本音楽著作権協会（JASRAC）、2021年3月分配実績および2020年度通期の分配実績

権利者への著作物使用料の分配額は2020年度通期で過去最高の1,206億円余となりました

日本音楽著作権協会（本部：東京都渋谷区、理事長：浅石 道夫、以下「JASRAC」）は、3月15日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配しました。2021年3月の分配額は、335億3,411万8,407円（前年度同期比101.7％）となりました（※1）。

この結果、2020年度通期（2020年6月、9月、12月および2021年3月の4期合計）の分配額が確定し、1,206億3,482万1,520円（前年度比103.1%）となり、2019年度の過去最高額を更新しました。この分配額は、主に2019年度下半期（2019年10月～2020年3月）と2020年度上半期（2020年4月～9月）の使用料収入が反映されたものです（※2）。

利用分野別の主なトピックス（2020年度通期）
＜インタラクティブ配信＞
サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が引き続き好調を維持していることなどから、前年度比で164.7%となりました。
＜演奏会等・大規模演奏会等＞
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けコンサートやイベントの中止や延期が相次いだため、前年度比で65.9%となりました。
＜ビデオグラム＞
著名アーティストのヒット製品が複数あったことなどから、前年度比で106.4%となりました。
＜外国入金録音＞
米国の著作権管理事業者Muserk社との契約開始（既報：2020年4月30日付けプレスリリースhttps://www.jasrac.or.jp/release/20/2004_2.html）により、録音権使用料の入金が増加したことから、前年度比で114.6%となりました。

 

2020年度通期の分配対象楽曲数は、277万8,889曲です。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めますと、著作者7万6,278人、音楽出版社2,888社です。このほか、126の外国団体を通じて37万9,850人の著作者、5万258社の音楽出版社にも使用料が分配されます。いずれの数も2019年度の実績を上回り、多くの楽曲、権利者へ使用料を分配することができました。
 

JASRACは、今後もクリエーター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めてまいります。

※1　権利者への送金の際、上記分配額から管理手数料、所得税等を控除します。また、分配日程は、当初の予定から前倒ししています（既報: 2020年5月20日「著作物使用料の分配日程の前倒しについて」https://www.jasrac.or.jp/release/20/200520_1.html）。
※2　使用料の入金から分配までに要する期間は科目によって異なります。

（参考資料）2021年3月・2020年度通期分配実績表（https://www.jasrac.or.jp/release/pdf/210325_1.pdf）

■一般社団法人 日本音楽著作権協会（JASRAC）について
JASRACは作詞家、作曲家、音楽出版社等の権利者から音楽の著作権の管理委託を受け、音楽を利用する方々に利用を許諾し、その対価としてお支払いいただいた著作物使用料を著作権者に分配しています。1939年に国内初の著作権管理団体として設立され、80年以上にわたり、著作権管理のプロフェッショナルとして音楽文化の発展に向けた努力を続けています。

団体名　　：一般社団法人 日本音楽著作権協会（JASRAC）
代表者　　：理事長 浅石 道夫
本部所在地：東京都渋谷区上原3-6-12
設立　　　：1939年11月18日
URL　　　：https://www.jasrac.or.jp
事業内容　：音楽の著作物の著作権に関する管理事業、音楽著作物に関する外国著作権管理団体等との連絡及び著作権の相互保護、私的録音録画補償金に関する事業、著作権思想の普及事業、音楽著作権に関する調査研究、音楽文化の振興に資する事業