大阪のLGBTQセンターを全国の中高生の学びの場として活用するため、クラウドファンディングに挑戦!
本プロジェクトは、大阪府の「NPO等活動支援によるSDGsの達成に向けた社会課題解決事業」に採択され、5月17日(水)〜6月30日(日)、目標金額250万円のクラウドファンディングを実施します。
クラウドファンディングの概要
■タイトル
すべての若者が生きやすい未来を。大阪のLGBTQセンターを中高生の学びの場に!
■実施期間
2024年5月17日(金)〜 6月30日(日)
■目標金額
250万円
※本プロジェクトは大阪府の実施する「NPO等活動支援による社会課題解決事業」に採択されており、大阪府・村上財団のサポートのもと行っています。本クラウドファンディングの最終金額に、マッチング寄付として村上財団から同額(最大で250万円)が追加されます。(https://www.pref.osaka.lg.jp/suishin/npo/index.html)
■クラウドファンディングサイト
https://camp-fire.jp/projects/view/755363?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
LGBTQセンターって、どんな場所?
LGBTQ等の性的マイノリティやその周囲の人が集まり、安心して過ごせる場所。必要な時に相談できる場所。それがLGBTQセンターです。
大阪のLGBTQセンター「プライドセンター大阪」は、2022年4月に設立されました。このセンターは当事者だけでなく、すべての人に開かれた場所として運営されており、家族や友人、教職員や企業の人事担当者など、当事者の周囲の人たちの利用も多いのが特徴です。
入場は無料で、500冊以上のLGBTQに関する本やコミック、絵本があり、情報を得たり、スタッフや来場者同士で話したり、必要に応じて個別相談を受けることもできます。
LGBTQのニュースは増えたのに、まだ未来が見えない
LGBTQのメンタルヘルスは、一般のデータと比較して、2倍から3倍は悪い、と言われています。この10年余り、企業や行政の取り組みは進み、LGBTQのニュースは増えました。しかし、LGBTQのメンタルヘルスは、残念ながら、まったく良くなっていません。
今年の3月14日、札幌高裁は、同性婚(婚姻平等)のできない現状は、憲法14条、24条に違反するという判決を出しました。素晴らしい判決でしたが、いつ日本で同性婚(婚姻平等)が実現するのか、まだ分かりません。そして、そのニュースがSNSに載ると、ネガティブなコメントが沢山つきます。LGBTQやその周囲の人々は、いいニュースにも、悪いニュースにも、心が揺さぶられる日々が続いているのです。
私たちは、プライドセンター大阪でNPO法人QWRC(クォーク)と連携して個別相談を行なっています。原則予約制ですが、相談の枠はすぐに埋まってしまい、対応しきれていません。当事者にかかるストレスに対して、圧倒的に支援のリソースが足りない、それが今の状況です。
LGBTQであることを自覚するのは学齢期が多い、だからこそ教育が必要
LGBTQが生きやすい社会とは、友達や先生、親や周囲の大人たちが「男らしさ、女らしさに縛られなくていい」、「みんなと違いがあっても、そのままで大丈夫」と肯定のメッセージを出せる社会です。それはLGBTQに限らず、国籍や民族、言語の違いや障害の有無など、様々な「違い」に関しても言えることです。「あなたは、あなたのままでいい」、それを保証する、家庭、学校、職場、地域の「しくみ」と「雰囲気」をつくらなくては、LGBTQのメンタルヘルスは改善しません。
LGBTQに関しては、まだ日本では新しい人権課題と言われており、学校でちゃんと習った経験のある大人はほとんどいません。LGBTQも安心できる社会の「しくみ」と「雰囲気」をつくるには、まずはLGBTQの直面する社会課題を学ぶことが必要です。マイノリティの目線から社会を見ることで、気付けることが沢山あります。LGBTQやジェンダー平等に関心の高い中高生がセンターに来て学び、それを地元に持ち帰って、地域を変える力になって欲しいというのが、私たちのアイディアです。
全国の中高生が、教育旅行で立ち寄る場所にしたい
「関西には、京都や奈良があり、元々、修学旅行の行き先として人気です。さらに2025年には、大阪・関西万博があり、2,820万人の来場者を見込んでいます。全国から子どもたちが集まるこの機会に、是非センターに立ち寄って欲しい。センターでLGBTQについて学んだ生徒たちが、家や学校でその話をしてくれたら。生徒たちの力で、地方の雰囲気をもっとLGBTQも生きやすいように変えていけるんじゃないかな、と思います。」
(プライドセンター大阪 マネージャー 長野友彦)
学びの場としてのLGBTQセンターの可能性
「プライドセンター大阪は、すでに開館時間以外で累計約500名の見学や学校の授業を受け入れてきました。SDGsに関する学習、探究の授業、修学旅行、大学のゼミ、医療福祉系の専門学校の実習、当事者へのインタビューなど、様々な切り口があります。」
「プライドセンター大阪は、週に4日、15時から20時まで開館しています。逆に言えば、それ以外の時間は空いています。しっかりプログラムを作ったら、LGBTQについて学びたい中高生の受け入れがもっとできるのではないか? 今こそチャレンジすべきだ、と思いました。」
(虹色ダイバーシティ 理事長 村木真紀)
ご寄付の使い途
プライドセンター大阪は、家賃と水光熱費(約35万円/月 × 2フロア)、オープンスペース運営の人件費、相談業務の委託費、図書購入費など、年間で約2,500万円の維持費がかかっています。今回のクラウドファンディングによるご寄付は、以下のような取り組みのために、大切に使わせていただきます。
●中高生向けの教育プログラムを作成し、修学旅行や探究の授業などをセンターで受け入れる。
●センターにあるLGBTQにする図書をもっと充実させる。
●センターに若者向けの自習スペースを常に確保し、無料で提供する。
●センターの維持費
クラウドファンディングで満額を達成しても赤字ではありますが、虹色ダイバーシティの他の事業から補填しつつ、今回、中高生向けのプログラムの実績を作り、その価値を社会に訴えることで、センター単体で持続可能になるよう、努力してまいります。
■LGBTQとは
レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)、クィア(Queer:非典型的な性のあり方すべてを指す)あるいはクエスチョニング(Questioning:特定のあり方に決めない、というあり方)の頭文字で、性的マイノリティの総称として使われている言葉です。
■「プライドセンター大阪」について
「プライドセンター大阪」は、2022年4月に大阪市北区に開設された大阪で初めての常設のLGBTQセンターです。LGBTQセンターとは、性的マイノリティやその周囲の人の居場所や相談先、性的マイノリティに関する情報発信などを行う拠点のことです。オープンして2年が経過し、乳幼児から70代まで、国内外から2,600名以上の方が訪れています。
詳細はこちらをご覧ください。https://pridecenter.jp/
■認定NPO法人虹色ダイバーシティについて
LGBTQ等の性的マイノリティとその家族、アライの尊厳と権利を守り、誰ひとり取り残さない社会の実現をめざす認定NPO法人です。SOGI(Sexual Orientation , Gender Identity)による格差のない社会をつくり、次世代に繋ぐというミッションのもと、講演研修、コンサルティング、調査研究、アドボカシー活動、プライドセンター大阪の運営、情報発信などに取り組んでいます。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像