富士電機株式会社が作業分析AI『Ollo Factory』を導入

〜生産技術センターのIE研修に採用、吹上工場では作業分析・動画マニュアル作成に活用〜

株式会社Ollo

富士電機での研修参加者の集合写真

株式会社Ollo(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:川合健斗、以下「Ollo」)が開発・提供する作業分析AIソフトウェア「Ollo Factory」が、富士電機株式会社(以下「富士電機」)の生産技術センター、および富士電機機器制御株式会社の吹上工場(以下「吹上工場」)に導入されたことをお知らせします。生産技術センターではIE(インダストリアル・エンジニアリング:作業や工程を分析し、生産性向上を図る手法)の人材育成研修に活用し、吹上工場では作業分析と動画マニュアルの作成などに活用しています。

富士電機の取り組み:生産技術センターのIE研修と現場での活用

富士電機の生産技術センターでは、新入社員や各工場のIE担当者・作業長を対象とした研修を運営しています。同センターに「Ollo Factory」を導入し、各工場から集まる受講者に、AIを活用した作業分析と実践的なIE手法を教育しています。国内11工場のIE担当者・作業長がAIを活用した作業分析を学び、それぞれの現場で実践できる体制づくりを目指しています。 

製造現場で作業を撮影する様子

(1)生産技術センターでの全社IE研修:分析を自動化し「改善に時間を使う」

従来の作業分析はストップウォッチによる計測が中心で、分析作業そのものに時間を取られ、本来の目的である改善に十分な時間を使えないという課題がありました。研修では、現場で撮影した動画を「Ollo Factory」にアップロードし、AIによる作業分析を学びます。分析の負担を減らすことで、改善の検討・実行に時間を充てることを目指しています。また、作業動画から問題点を検出し、IEの視点に基づく改善案を提示する機能を、新入社員が改善の着目点を学ぶ教材としても活用しています。

研修を受けた各工場のIE担当者・作業長が、自らの現場に戻り、効率的な分析・改善を実践できるようになることを狙いとしています。

「Ollo Factory」を活用したIE研修では、新入社員と各工場の受講者を含む全体の研修満足度が89%となり、目標の80%を上回りました。

「Ollo Factory」を使った作業分析の研修風景

(2)吹上工場での現場活用:作業分析の効率化と動画マニュアル自動作成

吹上工場では、実際の作業現場で「Ollo Factory」を活用しています。

従来はストップウォッチによる計測と手作業での集計に頼っていた作業分析を「Ollo Factory」で自動化することで、分析にかかる時間を削減し、改善の検討・実行により多くの時間を充てられるようにしています。また、現場で撮影した作業動画からマニュアルを自動生成し、手順書作成の負担軽減や作業の標準化、新人教育の時間短縮にも役立てています。

「Ollo Factory」で作業動画を比較分析する画面

作業分析AI『Ollo Factory』を選んだポイント

1. 誰でも簡単に使える操作性

「Ollo Factory」は設定項目が少なく、初めての受講者でも扱いやすい操作性が、全社研修での採用の決め手のひとつとなりました。吹上工場でも作業者が自ら分析を行い、現場主体の改善に活用しています。

2. IEの視点に基づく作業分析・改善提案

作業動画から問題点を検出し、IEの視点に基づいた改善案を提示します。分析結果だけでなく改善の着目点も示せるため、新入社員がIEを学ぶ教材としても活用されています。

3. 多言語対応による教育・改善活動の展開

撮影した作業動画からマニュアルや改善提案を作成し、多言語で共有できます。外国人作業者への教育や、海外拠点への改善活動の展開を支援します。

今後の展望:IE人材育成を通じ、各工場へのAI活用拡大を目指す 

富士電機では、「Ollo Factory」を活用した研修を通じて、国内11工場のIE担当者・作業長がAIによる効率的な作業分析と実践的なIE手法を学び、吹上工場での取り組みのような現場でのAI活用を各工場へ広げることを目指します。将来的には、グループ会社や海外工場への展開も視野に入れ、生産性向上とIE人材の育成に取り組んでいきます。

富士電機株式会社からのメッセージ

富士電機株式会社

生産・調達本部 生産技術センター 技術・技能研修所

所長 今関 恭一 様

富士電機では、生産性の向上に向け「現場の技能者(作業リーダー・マイスター)」と「生産技術者」の二つの層を対象に改善教育を行っています。従来の分析手法では、多忙な現場管理者が生産を最優先せざるを得ず改善のための時間を十分に確保できない点や、生産技術側もストップウォッチを使いながらIEの手法を用いて様々な分析をし、その中から無駄を見つけ、見つけた無駄をどう改善するかを検討するというステップを踏んでおり、分析そのものに多大な時間を費やしてしまう二重の課題がありました。

「Ollo Factory」は、動画をアップロードするだけでAIが即座に無駄を特定し、的確なアウトプットを提示してくれます。そのスピードと手軽さから、研修でも受講生が自発的に「自分の改善テーマに使いたい」と食いつくほど好評です。生産技術者は時間のかかる分析業務から解放されて本来の付加価値の高い業務へ注力できるようになり、技能者は分析結果を即座に現場改善へ結びつけられるスピード感を得られました。

今後は、弊社が目指す「つながるスマートファクトリー」から「デジタルツインファクトリー」構想の実現に向け、世界の先端技術を先行して取り込むAIパートナーとして、Olloの継続的な機能深化に大きく期待しています。

今関恭一所長

富士電機株式会社

生産・調達本部 生産技術センター 技術・技能研修所 教育課

担当課長 青木 澄夫 様

IE教育研修の中で「Ollo Factory」を活用したところ、新入社員と各工場の受講者を含む全体の満足度が89%(目標80%)に達し、2012年から実施してきた教育の中で過去最高値を記録しました。受講者からは「客観的な映像比較でばらつきが一発で特定でき、理解しやすい」「最新ITツールとして面白く学べる」との声が上がっています。

「Ollo Factory」の導入を通じて、“分析や改善の目線”を上げていけるように感じています。「時間をかけて分析すること自体は成果ではなく、その先の改善を回すことこそが成果である」というマインドへの意識改革が起きています。AIによって時間計測や作業分析といった定型作業を短縮・自動化できたからこそ、人間はより高度な改善案の検討に知的なリソースを集中できるようになっていけると思います。

教育部門として目指しているのは、単に分析ツールを使いこなすことではなく、現場一人ひとりが自ら問題に気づき、主体的に改善を回せる「現場力」そのものを底上げすることです。

今後は、テクノロジーを当たり前の相棒として使いこなし、誰もが高い付加価値を生み出し続けられる改善文化を定着させていきたいと考えています。AIの利便性に頼るだけでなく、人間の思考や探求力をより高められるようなデジタル化を推進し、工場全体の持続的な成長につなげていくことを期待しています。

青木澄夫担当課長

株式会社Ollo 代表取締役CEO 川合健斗からのメッセージ

富士電機様より、新入社員や各工場の受講者の声、研修満足度など現場のリアルな成果と、現場の意識改革や未来の工場づくりに向けた熱いビジョンをいただき、深く感謝申し上げます。

Ollo Factoryが目指すのは、単なる作業分析の自動化ではなく、現場で働くすべての人々の創造性を解き放ち、自律的な改善文化を加速させることです。富士電機様が目指される「誰もが主体的に現場力を高め続けられる工場づくり」において、AIは人間の可能性をどこまでも広げるための「パートナー」であるべきだと再認識いたしました。

今後も現場の皆様の想いに深く寄り添い、人とテクノロジーが共創する次世代モノづくりの実現に向け、富士電機様の全社的な変革を全力で支援してまいります。

作業分析AI『Ollo Factory』とは

「Ollo Factory」は、株式会社Olloが開発・提供する、製造現場の作業動画をAIで解析する作業分析AIです。スマートフォンや固定カメラ、ウェアラブルカメラなどで撮影した動画をアップロードするだけで、動画マニュアルの作成、ベテランと新人の比較分析、稼働分析、改善提案、作業姿勢評価を自動化します。

製造業における作業の標準化、技能伝承、現場改善を支援し、生産性向上、教育時間の短縮、品質改善に貢献します。世界40カ国以上、10,000現場以上で活用されています。

製品サイト:https://ollo.jp/ollo-factory/

作業分析AI「Ollo Factory」の主な機能

株式会社Ollo

株式会社Ollo(オロ)は、2019年2月に設立された 東京大学 松尾研究室発 のAIスタートアップです。「ものづくりの仕事を、ワクワクで溢れさせる」をミッションに、製造現場の作業改善を支援する作業分析AI「Ollo Factory」を開発・提供しています。

会社名:株式会社Ollo

所在地:東京都文京区本郷2-38-16 いちご本郷Village 703

代表者:代表取締役 川合 健斗

事業内容:作業分析AIソフトウェア「Ollo Factory」の開発・提供

Webサイト:https://ollo.jp

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会社概要

株式会社Ollo

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区本郷2丁目38番16号 いちご本郷三丁目ビル703
電話番号
-
代表者名
川合健斗
上場
未上場
資本金
2億2800万円
設立
2019年02月