「COCOON西田中EAST」が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞!
重症心身障害児者・医療的ケア児者を対象とした仙台市の福祉施設が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞を受賞
宮城県仙台市の社会福祉法人あいの実の「COCOON西田中EAST」が、このたび2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
受賞企業:社会福祉法人あいの実 / 有限会社都市建築設計集団/UAPP
事業主体名:社会福祉法人あいの実
受賞番号:23G151180
デザイナー:有限会社都市建築設計集団 手島浩之
設置場所:宮城県仙台市泉区西田中松下23
仕様用途:児童福祉施設等(短期入所・生活介護)・事務所・診療所、構造:木造在来工法、階数:地上2階、最高高さ:6800mm、敷地面積:2791.47㎡、建築面積:801.35㎡、延床面積:765.15㎡
社会福祉法人あいの実は「人からしてほしいと思うことを、人にする」を法人理念に、福祉施設とはどうあるべきかを考えてきました。その一つの形として、『ヴィラ型ショートステイ』という、利用者家族も泊まってみたいと思えるショートステイを建築しました。
重症心身障害児者・医療的ケア児者の家族は医療機関や福祉施設との関わりが非常に多くあります。福祉施設に来るたびに自分の子供の置かれている状況を突きつけられ、また自分自身の置かれている状況を再認識しなければなりません。
福祉施設とは思えないようなデザインを取り入れることによって、ネガティブな感情を少しでも緩和できればと、都市建築設計集団 / UAPP(代表 手島浩之氏)と共に企画された建物です。
今回の受賞は、利用している人とその家族にとって誇りを持てる福祉施設を作りたいという法人の方向性が評価されたものと思います。
グッドデザイン賞受賞公開ページ
審査員による評価コメント
医療型ショートステイというあまり馴染みのない施設であるが、ここは医療ケアを必要とする子供たちの短期入所ができる施設である。親から離れて泊まるだけでも、子供たちにとっての不安は大きなものだろうから、入院というより宿泊という雰囲気をつくってあげるのは重要だ。中庭を持った平面計画も、内部の居心地の良さに貢献している。このようないわゆる「児童福祉施設」には施設というより家のような空気感をつくっていくことが大切だろう。これは間違いなくデザインの力で実現できることの一つであろうし、このような好例は多くの人たちに知ってもらいたい。
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