医療AIプラットフォーム技術研究組合(略称「HAIP」)、Health ISAC Japan(略称「HIJ」)が医療分野における生成AI活用に関するサイバーセキュリティ対策の重要性について共同提言
【概要】
厚生労働大臣および経済産業大臣認可の非営利な法人である医療AIプラットフォーム技術研究組合(略称「HAIP」)、及び一般社団法人 Health ISAC Japan(略称「HIJ」)は医療分野における生成AI活用に関するサイバーセキュリティ対策の重要性についての共同提言を行います。
近年、医療DXの進展に伴い、医療分野における生成AIの活用は急速に拡大しています。診療録作成や要約、患者説明文の生成等、医療従事者の業務負担軽減や医療提供の質向上に資する技術としての実用も加速度的に進展し、今後、生成AIは医療業務に不可欠なものとして浸透すると考えられます。
一方で、サイバー攻撃の高度化・巧妙化が進む中、生成AIの利用に伴うセキュリティ対策は必ずしも十分に確立されているとは言えない状況です。
例えば、令和8年度診療報酬改定において、生成AIやロボット等の活用に対する評価が新たに位置づけられ、その前提として適切なサイバーセキュリティ対策の重要性が示されました。
ただし、生成AIにおけるサイバーリスクは従来の医療情報システムが前提とするサイバーリスクとは質的に異なる特性を多く有しています。従来の医療情報システムが、主として入力されたデータの保存・参照・共有等を目的とすることに対し、生成AIは外部サービスや学習基盤と接続した状態で、入力情報をもとに新たな文章や判断補助情報等を生成し、業務支援を行うことが主目的となります。
そのため、生成AIを用いた医療業務設計それ自体が、情報の流通経路や意思決定プロセスを変質させ、新たな攻撃・障害の影響点を生み出すリスクを内包していると考えられます。
しかしながら、医療機関の多くでは、従来の対策の踏襲、あるいは人材面のリソース不足等の問題により、このような新たなリスクを踏まえたセキュリティの必要性が十分に検討され、然るべき対策が講じられているとは言い難い状況です。
このような状況を踏まえ、医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)、及び一般社団法人Health ISAC Japan(HIJ)は、医療分野における生成AIの安全な利活用の実現に向けたセキュリティの重要性について、共同提言を行うことと致しました。
本提言では、個々の医療機関が理事長・院長や事務長等の経営陣主導のもとで全体最適型のセキュリティガバナンスを段階的に整備していく計画的な取組が重要であることを取り上げています。また、中長期的な観点より、リソースの多寡等に伴う医療機関間のセキュリティ対応面の格差が本来の医療業務の質に影響しない仕組みが必要になるという考えに立ち、安全な生成AIの継続的かつ平等な利活用を実現する共同プラットフォームの必要性を提起しています。
われわれHAIP及びHIJは、今後、本提言の具体化に向け、医療機関や官民学の関係者と連携し、ガイドライン整備、情報共有基盤の強化、人材育成、実証・普及活動等を共同で推進していきます。
これらの活動を通して、医療分野における生成AIの利活用と適切なサイバーセキュリティの両立を図り、患者保護と持続可能な医療提供体制の実現に貢献していくことをめざします。
【提言】
医療分野における生成AI活用に関するサイバーセキュリティ対策の重要性について(共同提言)
【医療AIプラットフォーム技術研究組合の概要】

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名称 |
医療AIプラットフォーム技術研究組合(略称「HAIP」) (英文名:Healthcare AI Platform Collaborative Innovation Partnership ) |
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設立日 |
2021年4月1日 |
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所在地 |
東京都江東区豊洲一丁目1番1号 |
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理事会 |
理事長 :宇賀神 敦(HumaNex.AI合同会社 代表社員・CEO) 理事 :梅澤 明弘(国立研究開発法人国立成育医療研究センター理事長特命補佐) 理事 :尾﨑 勝彦(徳洲会インフォメーションシステム株式会社 取締役会長) 理事 :中塚 博康(ソフトバンク株式会社 法人事業戦略本部 法人ビジネス推進第2統括部 統括部長) 理事 :佐藤 亮太(日本マイクロソフト株式会社執行役員 常務グローバル通信ITサービス事業部長) 理事 :三宅 裕昭(BIPROGY株式会社 事業開発本部 事業推進三部 部長) |
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組合員 |
BIPROGY株式会社 株式会社日立ハイテク ソフトバンク株式会社 徳洲会インフォメーションシステム株式会社 日本マイクロソフト株式会社 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター インターシステムズジャパン株式会社 国立大学法人 北海道大学 国立健康危機管理研究機構 学校法人 順天堂 株式会社ライフクエスト ジェイズ・テクノロジー株式会社 株式会社サウスウッド クエスト・グローバル・ジャパン株式会社 株式会社ZenmuTech 株式会社AIHOBS 一般社団法人 医療トレーサビリティ推進協議会 HumaNex.AI合同会社 株式会社コラボスクエア 株式会社クロスコンパス |
【ホームページ】
【一般社団法人 Health ISAC Japanの概要】

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名称 |
一般社団法人Health ISAC Japan(略称「HIJ」) (英文名:Health ISAC Japan ) |
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設立日 |
2025年9月1日 |
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所在地 |
東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F |
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体制 |
代表理事:小森 直之(一般社団法人日本医療法人協会 副会長、医療法人恵仁会なぎ辻病院 理事長) 副代表理事:宮田 俊男(医療法人社団DEN理事長、早稲田大学理工学術院先端生命医科学センター教授) 理事:大河内 二郎(公益社団法人全国老人保健施設協会 常務理事、介護老人保健施設竜間之郷 施設長) 監事:渡邊 仁(公認会計士) 顧問:中尾 康二(情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 主管研究員、一般社団法人ICT-ISAC 顧問) 法務参与:吉峯 耕平(田辺総合法律事務所 弁護士) 事務局長:江原 悠介 |
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活動要旨 |
国内のヘルスケア分野では様々なデジタル化の活動が推進されていますが、これらの活動を安定的かつ継続的に維持していくためには、サイバー攻撃という脅威に対するセキュリティが同時に検討される必要があります。 一般社団法人Health ISAC Japanは、医療・介護・薬局・健診、または製薬・医療機器、ウェルネスサービス等、我々の日々の生命・健康の維持に必要なヘルスケア全般に係るデジタル基盤を、過去・現在・未来にわたり我々がその恩恵を受ける「公共財」と捉え、その安定性・継続性を維持するためのサイバーセキュリティを皆が一体となり維持・高度化し、未来につなげていくべき「協調領域」として捉えるべきと考えています。 このような考えのもと、当法人は「公共財」としてのヘルスケアのデジタル基盤を支える、サイバーセキュリティという「協調領域」を、米国のHealth ISACを含む、関係有志の協力・支援のもとで発展させ、未来につなげるための取組を推進しています。 |
【ホームページ】
【本件問い合わせ先】
医療 AI プラットフォーム技術研究組合
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E-mail:admin@haip-cip.org
一般社団法人Health ISAC Japan
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E-mail:secretariat@health-isac-japan.jp
以上
